cms-import-tapbiz-wp

ミューズの意味・ミューズが名前につくものの由来

[allpage_toc]

ミューズの意味

「ミューズ」とは、学芸全般をつかさどったギリシャ神話の女神たちの総称です。彼女たちは詩やダンスや歌などを得意としていたため、今日でも音楽芸術全般に「ミューズ」という言葉の由来や響きが残されています。ギリシャ時代は美術などの手仕事よりも、音楽などの感性による芸術の方が地位が高いとされていました。

ミューズの由来

「ミューズ」の由来はギリシア語の「ムシケ」、英語圏では「ムーサ」と呼ばれる女神たちの、詩朗や舞踊などの技芸そのものを意味しています。「ムシケ」のように楽器を用いない音楽の概念は、ヨーロッパでは中世の時代まで主流をつとめていました。現代のように楽器演奏が主体になってからも、「ミューズ」という言葉は音楽の単語の由来として残されています。

フランス語・英語

「ミューズ」という言葉は、英語・フランス語でギリシャ神話に登場する女神「ムーサ(Μοῦσα)」を意味する言葉です。英語・フランス語では「Muse」と表記します。フランス語の複数形は「Muses」で、英語の複数形はミューゼス「 Muses」です。

9人の女神

ミューズの人数は伝承によって異なりますが、ギリシャの叙事詩人ヘーシオドスによって9人と定められました。ミューズたちは芸術の神アポロンが奏でる竪琴に合わせて、全知全能の神ゼウスを讃える歌舞を演じています。地上の詩人たちには、インスピレーションを与えて詩作をさせています。

古代ギリシャにおけるムーサ

「ムーサ」はギリシャ神話に登場する文学・学術・音楽を司る複数の女神たちの総称です。全知全能の神ゼウスと、記憶の女神ムネーモシュネーの間に生まれた娘たちです。ウーラノスとガイア、またはハーモニー(調和)を司るハルモニアーというギリシャの女神の娘とする説もあります。

ミューズの名前がついているモノの由来

ミューズの由来となった「ムーサ」は、古代ギリシャでは創作のインスピレーションを与える女神として、文学や学術・音楽の分野で信仰対象にされていました。ヨーロッパ圏の多くの言語に「ミューズ」が由来となった言葉が使われています。それらの言葉は今日も、わたしたちの生活のなかに残されています。

μ’s(ラブライブ)

「ラブライブ」はアイドルを目指す女子高生が主役のメディアミックス(異種メディアを組み合わせたもの)作品です。「ラブライブ」に登場するキャラクターたちが結成したアイドルグループの人数が、ギリシャ神話の女神ムーサと同じ9人であることから、ユーザー投票により「μ’s(ミューズ)」と名付けられました。

ミューズ リファインド クローズ

「ミューズ リファインド クローズ(MEW’S REFINED CLOTHES)」は麦の衣服という意味の老舗玉屋が全国に展開するファッションブランドです。MEW’Sは英国で馬小屋のある高級街の裏どおりを表わす単語です。馬小屋には麦の茎を乾燥させた藁が敷き詰められています。「ミューズ リファインド クローズ」にはオンラインストアもあります。

ミュージックの語源

音楽という意味の「ミュージック(Music)」という英単語はミューズが由来となっています。英語以外の言語でも、音楽という意味の言葉はミューズが由来です。例として、フランス語の「Musique」・イタリア語の「Musica」・ドイツ語の「Musik」などが挙げられます。

[no_toc]

ミュージアムの語源

「ミュージアム(Museum)」は美術館・博物館という意味の言葉で、古代ギリシャの学堂「ムセイオン(Μουσείον)」が由来となっています。ムセイオンとはムーサのための祀堂の名称です。ムセイオンにはさまざまな学者や知識人たちが集められ、学堂として発展していきました。

ファッションショー用語のミューズ

ファッションショー用語のミューズは、ショーの演出の中で強くフィーチャーされた特定のモデルのことを指して使われる言葉です。ファーストルック・ラストルック両方に登場し、フィナーレはデザイナーと共にランウェイに姿を現す、ミューズのような存在のモデルのことです。
駿台トラベル&ホテル専門学校で授業を担当しているマナーのプロ・鹿島しのぶ編集、敬語「そのまま使える」ハンドブック: できる人の「この言葉づかい」「この話し方」 (知的生きかた文庫)文庫本は、ちょうど良いサイズで持ち歩くことが可能です。必要なときに、その場でそのまま使える敬語のバイブルとしておすすめです。

ミューズを使う場面

男性が好みの女性に「ぼくの女神」というニュアンスで使う場面がよくあり、美しい容姿の女性はミューズと称えられます。ミューズはギリシャ神話では、詩人などの芸術家に感性を与えてくれる存在として信仰されてきました。

ファッション業界では、デザイナーが自分のブランドイメージを象徴するモデルに対して使用するケースが多々見られます。

女性モデルをミューズと呼ぶ

「ミューズ」という言葉を使ったのは、シャネルのデザイナーを務めるカール・ラガーフェルドで、イメージモデルを務めたイネス・ド・ラ・フレサンジュに対してです。イネス以降、カール・ラガーフェルドが起用する「ミューズ」と呼ばれるモデルはシャネルのコレクションにおいて重要な意味を持ち、ファッション業界から注目を集めるようになりました。

男性はなんて呼ぶ?

フランス人男性が恋人を「Ma muse (マ・ミューズ)」・ぼくのミューズと呼ぶことがあります。騎士道精神が残るフランスでは、女性を聖なる存在として崇める傾向があります。フランスでは男性版ミューズとして、2012年にブラッド・ピットがシャネルNo.5のイメージモデルに起用されています。

正しい言葉の由来を知って愛着をより強めよう

音楽や詩芸、舞踊などの創作に関わる古代ギリシャの女神「ムーサ」を由来とする言葉が、わたしたちが使用している言語のなかにたくさん残されていることを知ることで、「ミューズ」という単語に対する愛着がより強まります。

他の言葉の由来も知ってる?

ミューズ(ムーサ)を語源とする言葉に「モザイク(mosaic)」があります。ムーサに捧げられた洞窟にモザイクが施されていたことに由来しています。ムーサはインド・ヨーロッパ語の考えるという意味の単語が語源とされています。ムーサが詩人にもたらす「in-spir-ation」という単語は、ミューズが耳に息を吹き込むという意味です。
モバイルバージョンを終了