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「自体」の意味と使い方・由来・「自身」「事態」との違い

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正しく使いたい!「自体」の意味・使い方

会話や文章をするには、さまざまな言葉を使う必要があります。最低限の言葉だけでも、会話や文章は成立しますが、よりスムーズなコミュニケーションや豊かな表現をするには、語彙力や表現力を向上させる必要があります。

今回は、会話や文章でも使う頻度が多い、「自体」という言葉に注目して、意味や使い方をご紹介していきます。「自体」という言葉は、物事を説明したり、何かを紹介したりする際によく使われる言葉となっており、無意識のうちに使っているという方も、少なくないでしょう。この機会にぜひ、正しい意味や使い方を覚えましょう。

「自体」の意味・使い方

早速、「自体」という言葉は、どのような意味を含んでおり、どう使うのか、基本的な意味や使い方を見ていきましょう。

「自体」という言葉は、会話や文章でも使用する頻度が高いため、曖昧な理解のまま納得してしまっている方も、少なくないと予想できます。この機会にぜひ、「自体」という言葉の意味や使い方と向き合ってみて下さい。

「自体」の意味

まずは、「自体」という言葉に含まれている意味やニュアンスについてご紹介していきます。「自体」の意味について調べてみたところ、「コトバンク」に以下のような解説が掲載されていました。

そのもの本来の性質。それ自身。地体。多く名詞の下に付いてその意を強める。 /そのものの本来の性質にさかのぼって物事を判断するさま。そもそも。地体。

https://kotobank.jp/word/%E8%87%AA%E4%BD%93-73699

上記の解説から、「自体」という言葉には、「そのもの」という意味や、本来のものを指すニュアンスが含まれていると予想できます。

また、上記の解説には含まれていませんが、自分の身体を意味することもあると言われています。しかし、一般的には、物や人そのものを意味する目的で使われるケースが多いと考えられます。

「自体」の使い方

「自体」という言葉の意味を学んだところで、続いては「自体」という言葉の基本的な使い方について考察していきます。

上記でもご紹介したように、「自体」という言葉の意味は、大きくわけて2種類あると言われていますが、今回は「そのもの」という意味で「自体」を使用する場合の基本的な使い方をご紹介していきます。

「自体」という言葉は、上記の引用にもあるように、名詞の後に付けて使う場合が多い言葉となっています。主に、対象となる名詞を強調する効果があるとされています。例えば、「システムに問題がある」という言い回しは、そのままでも意味が成立する言い回しですが、「システム自体に問題がある」といった形で表現することで、「システム」を強調することができます。

「自体」の意味の由来

続いて、「自体」という言葉がどのようにしてできた言葉なのか、語源や意味の由来などについて考察していきます。

「自体」の語源や由来について調べてみたところ、はっきりとした語源や由来は見つかりませんでした。そこで今回は、「自体」という言葉に使用されている漢字の意味についてご紹介していきます。「自体」に使用されている漢字の意味から、言葉の成り立ちや語源を考えてみましょう。

「自」の意味

まずは、「自体」に使用されている「自」の意味についてご紹介していきます。「自」という漢字は、日常生活でも使用したり見掛けたりすることが多い漢字だと考えられます。

そんな「自」という漢字には、以下のような意味が含まれていると言われています。

みずから。自分の。自分で。/ひとりでに。おのずから。/ 起点を示す語。…より。…から。/ひとりでに。

https://kotobank.jp/word/%E8%87%AA-515299

上記の解説から、「自」という漢字には、「自分」という意味が込められていることが読み取れます。ですから、「自体」という言葉に使われている「自」という漢字にも、対象のものを起点とするニュアンスが含まれている可能性も考えられそうです。

「体」の意味

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続いて、「自体」の「体」という漢字の意味についても考えていきます。「体」という漢字には、以下のような意味があると、「漢字/漢和/語源辞典」にて解説されています。

からだ(首、胴、手、足の総称)/手足(四肢)/姿/規格(物事に対して定めた基準)/本性(生まれながら持っている特徴)/自分自身で行う(体験)

https://okjiten.jp/kanji18.html

上記の解説から、「体」という漢字の意味は、「身体」というニュアンスが強く込められていることが読み取れます。また、本性や本来の姿などを意味するケースもあり、「自体」という言葉に使用されている「体」という漢字には、上記のようなニュアンスが含まれている可能性も考えられそうです。

「自体」と「自身」の意味の違い

上記でもご紹介したように、「自体」という言葉には、人や物の本来の姿を指すニュアンスや、「そのもの」といった意味が含まれていると言われています。そんな「自体」と似ている言葉の1つに、「自身」という言葉が挙げられます。

「自身」という言葉は、使用されている漢字も「自体」と似ているため、意味などが混同しやすい言葉の1つだと考えられます。そこで続いては、「自体」と「自身」の違いについて考察していきます。

「自身」の意味

「自体」という言葉の意味については、先述でご紹介したとおりですが、「自身」という言葉にはどのような意味があるのかも、気になるところです。そこでまずは、「自身」という言葉の意味について見ていきましょう。

「自身」の意味について、「goo辞書」では以下のように解説しています。

自分みずから。自分。/他の何ものでもなくそれみずからの意で、他の語に付けてそれを強調する語。そのもの。自体。

https://dictionary.goo.ne.jp/jn/96642/meaning/m0u/

上記の引用の内容から、「自身」という言葉は、「自分」を意味する言葉であると読み取れそうです。また、対象となるものを強調する意味も持っているため、使い方によっては「自体」と同じような意味やニュアンスを持つこともあると言えるでしょう。

「自体」と「自身」の違い

先述で考察・ご紹介した「自体」と「自身」の意味を参考にして、2つの言葉の違いについて考えていきましょう。

上記でも述べたとおり、「自体」にも「自身」にも、「そのもの」という意味が含まれており、大まかな意味の違いはほとんどないと考えられます。「自体」と「自身」は、類語・同義語の関係にあるとも言えそうです。

しかし、細かいニュアンスとしては違いがあると考えられ、「自体」は人だけでなく物や物事に使われるケースも多いものの、「自身」はどちらかと言えば人物に対して使われることが多いと予想できます。

「自体」と「事態」の意味の違い

上記で、「自体」と似たような漢字が使われている言葉として、「自身」についてご紹介しました。「自身」以外にも、「自体」と似た意味や音の響きを持つ言葉は多数存在します。

「自体」と同じ音の響きを持つ言葉の1つに、「事態」が挙げられます。続いては、「自体」と「事態」の違いについて考えていきましょう。

「事態」の意味

まずは、2つの言葉の意味を比較するためにも、「事態」という言葉にはどのような意味が含まれているのか、知る必要があります。ですから、「事態」の意味を確認するところからスタートしましょう。

「事態」の意味については、「goo辞書」にて、以下のように解説されています。

物事の状態、成り行き。

https://dictionary.goo.ne.jp/jn/97353/meaning/m0u/

上記の解説から、「事態」は物事を指す言葉だと考えられます。「事態」は特に、物事の状況や状態、結末や成り行きなどを意味する言葉だと言えそうです。

「自体」と「事態」の違い

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「事態」の意味を確認したところで、「自体」と「事態」、2つの言葉の意味の違いについて考えていきましょう。

「自体」という言葉は、上記で何度かご紹介したように、物事や人物が「そのもの」であることや、対象となる名詞を強調する意味があると言われています。

一方で「事態」は、物事の状況や成り行きを指す言葉となっており、「自体」とは対象となるものや意味が異なります。

「自体」の類語

最後に、「自体」という言葉と似た意味を持っている類語や同義語をご紹介します。類語や同義語をチェックしておくことで、臨機応変に使い分けることができる可能性もあるので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。

・そのもの
・自身
・本来
・そもそも
・元来

「自体」を上手く活用してわかりやすい会話・文章にしよう

いかがでしたでしょうか?今回は、「自体」という言葉をテーマにして、一般的な意味や使い方、使用されている漢字の意味や類語などを考察・ご紹介しました。

「自体」という言葉は、物事などを強調する際に使われることが多い言葉です。文章や会話の流れにもよりますが、「自体」という言葉を使わずとも、文章や会話として成立するケースもあるでしょう。

しかし、「自体」という言葉を上手く活用することで、物事などを強調することができ、文章や会話がよりわかりやすくなったり、表現力が増したりする可能性も考えられます。ですからぜひ、正しい意味や使い方をマスターして、積極的に使ってみて下さい。

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