フェードアウトの意味｜使い方4例・恋愛でのフェードアウト

「フェードアウト」という言葉は、日常生活の中で使われる事が多くあります。では、フェードアウトとはどういう意味の言葉なのでしょうか。

この記事では、フェードアウトの意味や使われ方、類語などについてご紹介いたします。

「フェードアウト」は、きっぱりと終わりにするのではなく人や物がその場から徐々に離れていく様子を表現した言葉です。

友人関係や恋愛の場において「フェードアウト」とは、はっきりと別れを告げずに少しづつ距離をとっていったり、部活やサークルなどを「辞める」と言わないまま何となく行かなくなっていく様子などを意味します。

フェードとは、衰える、しぼむ、しおれる、次第に消えていく、薄れる、あせていくという意味です。

フェードは、もともと英語であったのが、日本語でもそのまま使われている言葉です。

アウトとは、あるべき場所、本来の位置、平常の状態などから外へ、外れて、という意味です。

フェードと同様、アウトももともと英語であったのが、日本語でもそのまま使われている言葉になります。

英語では「fade-out」と書き、「映像や音が次第にぼんやりすること」「溶暗」などを意味します。

先ほど上記で述べた「消えていく、弱まる」と言う意味の「fade」と、外にと言う意味を持つ「out」が合わさった単語ですので、「徐々に消えていく」と言う意味になります。

上記では、フェードアウトとはきっぱりと終わりにするのではなく人や物がその場から徐々に離れていく様子を表現した言葉であることをご紹介いたしました。

ではここからは、実際日常的に、フェードアウトという言葉がどのように使われているのかを、いくつかの例文を使ってご紹介していきます。

日常的に一番よく使われる使い方は「フェードアウトする」という言い方でしょう。

特に恋愛においてよく「フェードアウトする」という使い方をし、はっきりとした別れ話をしないまま、段々と恋人と距離をとり、関係を自然消滅させるという意味でよく使います。

なんとも言えないニュアンスを表現するのに使いやすいでしょう。

彼とはっきりと別れ話をしたというわけじゃないけれど、最近徐々に距離をとっており、これから付き合っていくつもりはないという状況を表すのを、「彼とはフェードアウトした」というふうに表現します。

恋愛においてこういう状況はよくあるのではないでしょうか。ぜひこのような状況を表す時に「フェードアウト」という言葉を使ってみてください。

舞台から消えていくことを、「舞台からフェードアウトする」というように表現することもよくあります。

「表舞台から消える、人気がなくなる」という意味で、「表舞台からフェードアウトする」というふうに表現されることもあります。

舞台から消えていくという直接的な意味でも、人気がなくなるという比喩的な意味でも使われる言葉が「舞台からフェードアウトする」というフレーズになります。

曲の最後の余韻を残すかのように徐々に消していくことを、「音がフェードアウトする」というように表現して使うことがあります。

プロ・アマチュア問わずよく使われている手法で、曲作りと言うほど本格的な事をしない人たちにとってもムービーに音楽をつけたい場合などにも設定一つで簡単に使うことができます。

恋愛においてよく使われる言葉ですが、このように音楽などの場面においても使われる言葉です。

フェードアウトとは、きっぱりと終わらせるのではなく徐々に身を引くことを意味する「fadeout」という英語からきた日本語ですが、これに似た意味を持つ日本語もたくさんあります。

「フェードアウト」と置き換えて使うことのできる言葉ですので、いざ使いたいという時に覚えておくととても便利です。

ここでは、フェードアウトに近い意味を持つ類語を3つご紹介していきます。ぜひチェックしてみてください。

フェードアウトにおける「徐々に身を引く」という意味に似た言葉として、「消え去る」という言葉が挙げられます。

「消え去る」とは、「消えて無くなる、姿を消す」という意味を持つ日本語です。

「消え去る」は「徐々に身を引く」という意味のフェードアウトよりもきっぱりと消えていなくなってしまうという違いがありますが、似ている言葉です。

「舞台からフェードアウトする」の時のフェードアウトと似た意味を持つ言葉が、「退場する」という言葉になります。

「退場する」とは、「出ていく、退出する」という意味の日本語です。

フェードアウトにおける「いなくなる」という意味では同じ言葉です。徐々に、というニュアンスが「フェードアウト」にはあるのに対し、「退場する」には入っていないのが違いです。

フェードアウトの「徐々に身を引く」という意味に近い言葉が、「薄れる」という言葉になります。

「薄れる」とは、徐々に薄くなる、徐々に弱くなっていくという意味の日本語です。

「薄れる」は次第に薄くなる、という意味がありますので、宣言の言葉もなく徐々に身を引いていくという「フェードアウト」の持つ意味に近いところがあります。

「フェードアウト」の反対語として「フェードイン」が使われることがよくあります。

恋愛の場において「フェードアウト」とは別れの言葉もなく徐々に関係が薄れていくことですが、「フェードイン」とは、「付き合おう」などの言葉がないまま何となく付き合っているような関係になっていくことを意味します。

一度は別れて関係が終わった相手と再会してそのまま別れる前のような関係に自然と戻っていく場合なども意味します。

この記事では、「フェードアウト」という言葉についてその意味や使用例をご紹介しています。

この記事を読んでくださっている方の中には、このようなカタカナ言葉の意味にもっと精通したい、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この「カタカナ語新辞典」は色々なカタカナ語について、その意味や使用例が掲載されています。辞典ですので網羅性もあり、一冊持っておくと大変便利です。

ぜひチェックしてみてください。

恋愛の場面でフェードアウトと言えば、徐々に連絡や付き合いを減らしていって何となく別れにもっていこうとする様子を意味します。

「自然消滅」が、お互いが連絡を取る気がなくなり最終的に関係がなくなるイメージなのに対し、「フェードアウト」は、片方にその気がなくなり「避ける」状態から徐々に関係を薄めていく感じです。

きっぱりと関係を断つ「カットアウト」も類語として使われています。

この記事では「フェードアウト」の意味や使い方をご紹介してきました。日常で色々な「フェードアウト」を使うべき場面はあります。

「フェードアウト」は状況を表現するのにとても便利な言葉です。また、周りでもよく使う方はいるため、聞いたときはこの記事を思い出して正しく理解してみてください。

そして皆さんも、ぜひこの記事を参考にして、日常で「フェードアウト」という言葉を正しく使ってみてください。

「フェードアウト」の他にも、「インプット」や「スピンオフ」などの言葉はよく日常で耳にするのではないでしょうか。

また、意味はきちんとわかっていないのに、なんとなく使ってしまう、などいう場面もあるでしょう。

よく使われているけれど、正しい意味や使い方はわからない、というカタカナ語は多いでしょう。ぜひ以下のリンクから、「スピンオフ」や「インプット」の意味をチェックしてみてください。