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「サンサーラ」の意味って知ってる?
「サンサーラ」は「輪廻転生」という意味
インドの古代宗教である「ジャイナ教」という宗教では、断食による入滅を輪廻への入り口としています。その入滅を「輪廻」という意味として扱い、「サンサーラ」と呼んでいました。
輪廻転生を意味する「サンサーラ」ですが、その輪廻から「解脱」することがインドの宗教の最高到達点として定めています。他にもインド宗教から派生し、仏教やヒンドゥー教でもこの「解脱」が最高の理想とされています。
「サンサーラ」の由来とは?
サンスクリット語とは?
古代インド・アーリア語に属する言語である「サンスクリット語」は、インドなどアジア圏において用いられた古代語になります。文学、学術、宗教、哲学などの分野で広く用いられました。また、上記のように、ヒンドゥー教、仏教、シーク教、ジャイナ教の礼拝用言語でもあります。
その権威は現在でも大きく、母語話者は少ないですが、現代インドの22の公用語の1つで、今も使われているきちんとした現代語です。
「完成された言語」を意味する
漢字表記の梵語(ぼんご)は、中国や日本でのサンスクリットの異称になります。日本では近代以前からサンスクリットの原文を、漢字で翻訳したものなどを通して使われてきました。主に、「般若心経」などが代表的です。梵語は、サンスクリットの起源を「造物神ブラフマン」、つまり「梵天」とするインドの伝承を基にした言葉です。
「サンサーラ」が使われている場面とは?
日本語に訳すのではなく、サンスクリット語の響きをそのまま使っている文献が多く、陰陽師などの作品で耳にする「オンアビラウンケンソワカ」という言葉も、実はサンスクリット語から派生した言葉です。
日本ではいつから使われるようになったのか?
日本へは中国からの経由で、仏教、仏典とともに、サンスクリットにまつわる知識や単語、意味などを取り入れてきました。その時期は、遅くとも真言宗の開祖空海まではさかのぼれることが分かっているので、もしかしたらそれ以前からどこかから伝わってきていた可能性もあります。
中孝介の「サンサーラ」
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また、NHK土曜ドラマ『ジャッジ 〜島の裁判官奮闘記〜』の主題歌歌手に抜擢され、バラード「路の途中」の起用が決定しました。アニメ『BLEACH』のエンディングテーマに起用された『種をまく日々』を発売しています。中孝介さんはあまり知らなくても、この2つで何となく知っているという人も多いのではないでしょうか。
楽曲中の「サンサーラ」の意味とは?
サンスクリット語の正しい意味合いとして、中孝介さんの「サンサーラ」は使われています。
フィクション作品の「サンサーラ」
漫画「タブー・タトゥー」での「サンサーラ」
この作品での「サンサーラ」は、作中に出てくる、王国の呪紋研究の中枢の名前として使われています。実験で生み出された者たちの居住区として使われているとのことなので、この「サンサーラ」は名前だけを借りた意味を持たない「サンサーラ」として使われています。
いろんな作品に触れ、サンサーラをより深く理解しよう
宗教に興味があれば、「サンサーラ」の由来である「サンスクリット語」からヒンドゥー教や、仏教、またマイナーですがジャイナ教から調べていっても勉強になるでしょう。また、中孝介さんの「サンサーラ」もテレビ「ザ・ノンフィクション」からさまざまなアーティストへ繋がっています。
これを機会にいろいろなジャンルから「サンサーラ」の意味や、本来の宗教での使われ方を紐解いていっても良いでしょう。