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「趣向」の意味と使い方・由来・「趣味」「嗜好」との違い

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「趣向」の意味と使い方は?

「趣向」という言葉を知っていますか。また、正しく読むことができるでしょうか。普段耳にすることはあっても、読み方や使い方が間違っていることがあります。言葉は、正しく使うことで相手に考えを伝えたり、より理解を深めることができます。

ここからは、「趣向」の意味と使い方について詳しく紹介します。

「趣向」の読み方

「趣向」という言葉は、「しゅこう」と読みます。「趣」も「向」も音読みで読みます。

「趣向」の意味

趣向とは、物事を行ったり作ったりする際の工夫・・おもしろいアイディア・工夫した結果として生じる趣(おもむき)などの意味があります。以下から、趣向の意味を詳しく説明していきます。この機会に、趣向の正しい使い方を覚えておきましょう。

「趣向」の使い方

「趣向」の使い方を紹介します。

・ここはひとつ、趣向を変えてみてはどうだろう。
・新しく目玉商品を作るなら、趣向を凝らしてみましょう。
・彼はいつも趣向を凝らして、我々を楽しませてくれる。
・彼女の作品がガラリと変わったけれど、どうやら趣向を変えたらしい。
・彼の趣向を取り入れたことで、大ヒットが生まれた。

「趣向」の漢字の意味と由来について

「趣向」という言葉に使われている「趣」と「向」の意味と由来について紹介します。

「趣」という漢字

「趣」という漢字は、音読みで「しゅ」、訓読みでは「おもむき」と読みます。どちらも常用漢字で、画数は十五画です。成り立ちは、「取」という部分が「しゅ」という読み方を示しています。促したり、せかしたりという意味を持っていることから、せかして走らせるということを表しています。

「趣」の意味は、「おもむき、味わい、おもしろみ」「ねらいや考え」です。

「趣」を使った言葉

「趣」を使った言葉と意味の例を紹介します。

・趣味(しゅみ):仕事ではなく楽しみで行うこと。味わいやおもむきのこと。
・趣意(しゅい):物事を行う際の目的や考えのこと。
・趣旨(しゅし):物事を行う際のわけやねらいのこと。
・興趣(きょうしゅ):物事から感じる面白みのこと。

・風趣(ふうしゅ):おもむきのこと。
・情趣(じょうしゅ):しみじみとしたおもむきのこと。
・雅趣(がしゅ):風雅なおもむきのこと。
・野趣(やしゅ):洗練されていないけれど、素朴な持ち味のあるおもむきのこと。

「向」という漢字

「向」という漢字は、音読みで「こう」、訓読みでは「向く・むく」「向ける・むける」「向かう・むかう」「向こう・むこう」と読みます。小学校三年生で習う漢字で画数は六画です。成り立ちは、家の高い場所につけた明りとりの窓を表していると考えられています。

「向」の意味は、「むかう、むき、方向」「そちらの方向へ進むこと」です。

「向」を使った言葉

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「向」を使った言葉と意味の例を紹介します。

・向学(こうがく):勉強をしたいと思う気持ちのこと。
・向寒(こうかん):冬の寒さが近づいてくること。
・向暑(こうしょ):夏の暑さが近づいてくること。
・向上(こうじょう):前よりも良くなること。

・傾向(けいこう):同じような条件のことが、全体に渡ってそうな理想的な態勢にあると判断できること。行動や態度を方向づけるような特定の思いを抱くこと。

・方向(ほうこう):対象物の場所が、基準からどの位置にあるかということ。直線状伸びると考えて、一端を起点とした場合にどちらに伸びているか。進むべき目標のこと。

・意向(いこう):どうしたいかという考えのこと。
・動向(どうこう):社会の人々の動きに対しての傾向のこと。
・内向(ないこう):内気なこと。ひとりで考えたり悩んだりすること。
・外向(がいこう):性格が行動的で社交的、積極的なこと。

「趣向」の意味の類語って?

「趣向」の意味の類語と意味の例を紹介します。

・面白み(おもしろみ):おもしろいこと。
・醍醐味(だいごみ):本当のおもしろみのこと。
・興味(きょうみ):知りたいという気持ちで、心がひきつけられること。
・興(きょう):心に感じるおもしろみのこと。

・一興(いっきょう):一風変わった興のこと。
・感興(かんきょう):おもしろいと感じること。
・関心(かんしん):ある物事に興味を持つこと。また、注意を向けること。

「趣向」と「趣味」の意味の違い

「趣味」は「しゅみ」と読みます。「趣」も「味」も音読みで読みます。「趣味」の意味は、「利益などを考えずに好きでしていること」「深く知ることによって味わえる独特の良さのこと」「その人の好みの傾向のこと」です。

「趣向」は、物事を実行したり作ったりする際のおもしろみやアイディアのことで意味が異なります。

「趣味」の使い方の例文

・定年後には趣味を楽しみたいと考えています。
・僕は、映画鑑賞を趣味にしているけれど、君の趣味は何か教えてくれないかな。
・恋人にネクタイをプレゼントしてもらいました。恋人は、とてもいい趣味をしているので、ネクタイは気に入って使っています。

「趣味」に使われている「味」という漢字

「味」という漢字は、音読みで「み」、訓読みでは「あじ」「味わう・あじわう」と読みます。小学校三年生で習う漢字で、画数は八画です。成り立ちは、未という部分が読み方を表しています。口の部分がつくことによって、「あじ」という意味を持っていると考えられています。

「味」の意味は、「舌に感じる味や味わいのこと」「心に感じる中身のこと」「物事を感じとること」です。

「味」を使った言葉

「味」を使った言葉と意味の例を紹介します。

・味覚(みかく):食べ物の味を感じ取る舌の働きのこと。
・味見(あじみ):料理のあじを確認すること。
・味読(みどく):内容を考えたり、内容の良さを感じ取とったりしながら読むこと。
・味方(みかた):自分の仲間のこと。

・意味(いみ):話す人が聞いている人に伝えたい内容のこと。言葉が具体的に指示している内容のこと。
・強味(つよみ):実力があって競争に負けない点のこと。
・弱味(よわみ):他人と比べて劣っていると自覚している点のこと。
・地味(じみ):人の興味や関心を引く部分がないこと。

・風味(ふうみ):口に含んだ時に感じる独特の良い味のこと。
・賞味(しょうみ):おいしいといって食べること。
・不気味(ぶきみ):なんとなく気味が悪いこと。
・無意味(むいみ):なにかを言ったりしたりする価値がないこと。

「趣味」の類語と意味

「趣味」の類語と意味を紹介します。

・道楽(どうらく):役には立たないが好きでしていること。
・余技(よぎ):趣味として行っている技や芸のこと。

「趣向」と「嗜好」の意味の違い

「嗜好」は「しこう」と読みます。「嗜好」の意味は、食欲を満たすためではなく、生活に潤いやゆとりをもたらすために口にして楽しむもののことです。

「趣向」は、物事に対するおもしろみやアイディアのことなので、意味が異なります。

「嗜好」の使い方の例文

・母は甘いものを嗜好するため、食べ過ぎには注意して欲しいと伝えています。
・コーヒーは嗜好品だからといっても、飲み過ぎは良くないよ。
・嗜好するものは人それぞれですが、お酒を好みます。

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「嗜」という漢字

「嗜」という漢字は音読みで「し」、訓読みでは「嗜む・たしなむ」「嗜み・たしなみ」と読みます。画数は十三画で、意味は「節度を持って好むこと」です。

「嗜」を使った言葉

「嗜」を使った言葉と意味の例を紹介します。

・嗜虐(しぎゃく):人や動物に苦痛を与えることを好んでいること。
・嗜食(ししょく):好んで食べること。
・嗜眠(しみん):高熱や重病で常に睡眠状態のこと。

「好」という漢字

「好」という漢字は音読みで「こう」、訓読みでは「好む・このむ」「好く・すく」と読みます。小学校四年生で習う漢字で、画数は六画です。成り立ちは、女の人が子供を可愛がっていることを表していると考えられています。

「好」の意味は、「好ましく思うこと、親しみを持つこと」「良かったり、上手だったりすること」です。

「好」を使った言葉

「好」を使った言葉と意味の例を紹介します。

・好意(こうい):気に入った相手のために親切にしたいと思う気持ちのこと。好きだと思う気持ちのこと。
・好奇(こうき):珍しい物事に対して、見たり知ったりしたいと強く思うこと。
・好感(こうかん):好ましいと思う気持ちのこと。

「趣向」とは工夫やアイディアのこと

「趣向」の意味と使い方について、おわかりいただけたでしょうか。「趣向」とは、物事に対しての工夫やアイディアのことです。「趣向」という言葉は、「趣向を凝らす」「趣向を変える」などと使います。「趣向」という言葉を正しく理解して適切に使いましょう。
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