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「コミットする」の意味とは?「プロミス」との違い・使い方を紹介

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近年は、ビジネスシーンを中心に、横文字の言葉が多用されるようになりました。中には、日本語と組み合わせて使用されるものもあり、日常生活での会話に溶け込んでいる横文字の言葉もたくさんあります。

しかし、横文字の言葉の中には、意味や使い方が分かりづらいものもあり、「よく分からないけどみんなが使っているから自分も使用している」「意味や使い方は、何となくしか分からない」という方もいることでしょう。

本記事では、テレビCMを通じて一躍有名になった「コミットする」という言葉について、意味や使い方を解説しています。一気に知れ渡った言葉だからこそ、使う場面や意味をよく知らないけれど、その場の雰囲気でなんとなく使っているという方も多いでしょう。

本記事を一読しておけば、「なんとなく使って失敗しまった」という過ちを避けられます。むしろ自信を持って使いこなせるようになるはずなので、積極的に使っていきましょう。

「コミットする」の意味

まずは、「コミットする」に含まれている「コミット」とはどのような意味なのか、言葉に含まれている基本的な意味やニュアンスについて解説していきます。

「コミット」は英語「commit」をカタカナ語として取り入れた言葉で、「かかわり合うこと」「約束すること」という意味の他、IT用語としての意味があります。

日本語として「コミットする」といえば、多くは「約束する」という意味合いで使われていますが、単に「約束する」というよりも重い意味を持つので、使うときは注意が必要です。「約束」よりも「誓約」の方が近いイメージになります。

「コミットする」と「プロミス」の違い

「コミットする」は「約束をする」という意味でも使われますが、「約束」に該当する英語には「プロミス(promise)」というカタカナ語もあります。「コミットする」と「プロミス」はどのように使い分ければよいのでしょう。

「コミットする」と「プロミス」は「約束」を意味する点では共通していますが、「約束」に対する責任が異なります。

「コミットする」といえば、貫徹させる意志を持った約束を意味しますが、「プロミス」は表面上の約束であり、「明日、駅前で会おう」という程度の約束に使われます。

「コミットする」の使い方

「コミットする」という言葉は、テレビCMのキャッチフレーズとして一躍有名になり、今では日常会話の中で使っている人も見受けられますが、もとはビジネスシーンで使われている言葉でした。

一般的なビジネスシーンで使われる意味や使い方と、IT業界で専門用語として使われる場合の意味や使い方には違いがあります。ここでは、ビジネス用語としての「コミットする」とIT用語としての「コミットする」について解説していきます。

IT用語で使う場合

IT用語で「コミットする」といえば、処理を確定させて、後戻りできない状態にすることを指します。一般的には「コミットする」を「約束する」と同義あるいは類義として扱いますが、IT用語では「確定させる」「反映させる」の意味になります。

プログラムのトランザクション処理の最中は、データが確定せず、データベースに書き込んでも「元のデータに戻す」ことが可能です。

しかし「コミットする」ことで、処理が確定し、データはデータベースに反映されます。コミットしたデータをもとの状態に戻すことは難しく、プログラム処理が必要になります。

ビジネス用語で使う場合

「コミットする」という言葉はテレビCMのキャッチフレーズとして一躍有名になりましたが、もとはIT用語です。IT以外の業界でも、テレビCMで有名になる前からビジネス用語として使われていました。

テレビCMのおかげで、今や知らない人はいない言葉なので、ビジネスシーンで使っても構いませんが、意味を正しく理解していないと恥をかくことになりかねません。

ビジネスシーンで「コミットする」といえば、結果について約束することを意味しますが、この「約束」には重みがあるので心しておいてください。結果について責任を持つという覚悟のある宣言だということを覚えておきましょう。

「コミットする」の例文

ここでは「コミットする」という表現を、ビジネスシーンでどのように使っているのか例文で紹介します。

ご自分が置かれているビジネスの場で、例文をそのまま使える場面があるのか、例文の一部を別の言葉に言い換えて使うことができるかなど、考えながら参照してみましょう。

「実現することをコミットします」

「実現することをコミットします」といってしまえば、それは目標ではなく確約宣言になります。ビジネスシーンにおいて、目標値を掲げて「コミットする」と宣言する場面が多く見られます。社内の決起集会で使われることもあるので覚えておきましょう。

「今期中に実現することをコミットします」や「〇億円の受注獲得をコミットします」のように、強い決意をもって約束するときに使ってみてください。

「仕事にコミットした」

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「コミットする」を過去・過去完了の形で表現すると「コミットした」になりますが、あまり使われない表現です。

「積極にかかわる」という意味で「仕事にコミットする」という使い方がありますが、過去形で「仕事にコミットした」という使い方をする場面は多くはありません。

仕事に積極的にかかわった結果について報告するときに、「仕事にコミットした結果、評価してもらえた」という使い方ができる可能性はあります。

「コミットする」に関連する使い方としては、現在形をおすすめします。「仕事にコミットする」の他「仕事にコミットできる」などの使い方が可能です。

「コミット」が使われる単語

「コミット」という言葉を含むカタカナ語もあるため、「コミット」と関連付けて一緒に覚えておきましょう。ここでは、「オーバーコミット」と「フルコミット」について解説していきます。

「オーバーコミット」

「オーバーコミット」は「overcommitment」という英単語をカタカナ語にした言葉で、越権行為を意味しますが、IT用語としては別の意味を持つ単語です。

ビジネス用語、もしくは一般的に使われる場合は、「自分の担当範囲を超えて介入する」「他人に余計な指示をする」といった意味で使われます。IT用語では、仮想マシンに割り当てるリソースを、物理的リソースの上限を超えて許容するという意味で使われます。

「フルコミット」

「フルコミット」とは、全力でコミットすることの意味で使われます。「コミット」は責任もって約束を遂行することの意味で使われるため、「フルコミット」は、約束に対する全責任を負うという強い意志が感じられる言葉です。

「フルコミット」は完全な和製英語で、英語の表現としては通じないので気をつけてください。

「コミットする」の英語表現

「コミットする」の「コミット」とは、英語の「commit」のことです。IT用語で確定処理をすることを「commitする」と言いますが、この流れで「コミットする」を英語表現にする場合は、commitを使えます。

ただし、commitは動詞なので、名詞表現を使いたい場合は、「commitment」を使ってください。

「コミットする」と同等の表現として「make a commitment」が使えます。「結果にコミットする」であれば、「We make a commitment to results.」または「We commit to results.」と表現できます。

「コミットする」の意味を理解して正しい場面で使おう

「コミットする」という言葉の基本的な意味や使い方、語源や類語、IT業界における使い方などについて理解できたでしょうか。

「コミットする」という言葉は、テレビCMでキャッチフレーズとして使われたことで有名になり、よく耳にする言葉になりました。しかし、意味や使い方を理解せずに曖昧なまま使われていることも多い言葉です。

「コミットする」の意味と使い方をしっかり覚えて、適切な使い方ができるようにしておくことが大切です。この機会にぜひ、「コミットする」という言葉を正しく理解しておきましょう。

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