「生殺し」の意味と使い方・語源・半殺しとの違い・類語｜恋愛

恋愛において多用されますが、俗に「生殺し」と呼ばれている状態になっている間はとにかくもどかしくて仕方がないです。ところで、この「生殺し」と言う言葉には、どう言う意味があるのでしょうか。色々調べてみたので紹介します。

まず、この「生殺し」と言う言葉は「なまごろし」と読みます。「せいさつし」と読む事もあるようですが、「なまごろし」が一般的な読み方といわれています。「なまころし」や「いきころし」「いきごろし」とは読みません。

「生殺し」の意味は、非常に怖い意味になります。「生殺し」と言う言葉の意味は、2つあり、「ひと思いに殺さず、このままでは死ぬばかりの状態にしておく事」で、もう1つの意味は、「決着をつけずにしておき、相手が困るような中途半端な状態にしておく事」です。

次に、「生殺し」と言う言葉の使い方について紹介します。「生殺し」と言う言葉は、2つある意味の内、2番目の「決着をつけずにしておき、相手が困るような中途半端な状態にしておく事」を意味して使われる事が多いのですが、実際にはこのように使われます。

明らかに関係が冷めているはずなのに、いつまでも別れを告げないでいる事を意味して「彼氏は私を生殺しにしている」相手が決めないと動けない案件なのに、いつまでも答えをはっきりさせない事を意味して「あの人に生殺しにされているんですよ。」

「生殺し」は、意味も怖いならその語源も怖いです。実は、「蛇の生殺し」と言う言葉があるのですが、この「蛇の生殺し」と言う言葉は、蛇をひと思いに殺さず、そのままにしておく事から来ています。

この「蛇の生殺し」を短くしたのが「生殺し」で、「蛇の生殺し」も「生殺し」と同じく2つあり、「ひと思いに殺さず、このままでは死ぬばかりの状態にしておく事」で、もう1つの意味は、「決着をつけずにしておき、相手が困るような中途半端な状態にしておく事」になります。

ちなみに、蛇と言う生物は大変広い範囲に分布しており、蛇の生息していない地域を探す方が簡単と言っても過言ではない程で、人類との関わりも長い物があります。なので、蛇にまつわる言葉は自然と生まれ、この「蛇の生殺し」もそんな蛇にまつわる言葉の1つになります。

では、「生殺し」と言う言葉が多用される場面と言うのはどう言う場面になるのでしょうか。それは、恋愛においての場面で、本当に「生殺し」と言う言葉が多用されています。

では、恋愛において「生殺し」と言う言葉はどのように使用されているのでしょうか。意味と使い方を調べてみたら、本当に色々面白い事がわかったので紹介します。

恋愛における「生殺し」の意味は、男女使う言葉ですが、男女別に2種類意味があります。1つ目は男性側ので、彼女といっしょにいて、自分はすごく気分が盛り上がっているのに、相手に時間がない等の理由から、その気分を抱えたままになると言う事を意味しています。

そして、もう1つは女性側で、別れるんだか別れないんだか、彼女がはっきり決断しない状態のことを意味して「生殺し」と言う言葉は使われます。あるいは、何年も片思いを続けてるのに、いつまでたっても進展しない状態に不快感を覚えている問い状態を意味して「生殺し」と言います。

ある説によると、女性は男性よりも恋愛については結果に白黒を求めない傾向にあるようで、相手から「NO」を言われる事を待っていて、それまで「生殺し」としか言いようのない状態を継続する傾向にあるそうです。

ずっと片思いという状態ならまだしも、交際中の状態で「生殺し」となっている状態はとても辛い物です。この状態を解決する方法はいくつかありますが、即効性があり、大変なのは「別れる」と言う選択肢です。

この選択肢を選ぶと、お互い非常に辛いですが、少し先にある未来の事を考えた時、別れた方が二人にとって有意義だ、進展がある気がする。と言うのであれば、別れると言う選択肢はとても良い選択と言えるでしょう。

ところで、「生殺し」と似たような言葉に、「半殺し」と言う言葉があります。漫画や小説などでたくさん出てきて、時々SMSでも冗談交じりに使われる事があります。

そして、むしろ「生殺し」よりこちらの方がたくさん使っていて、使われているように見えますが、「半殺し」と言う言葉には、どう言う意味があるのでしょうか。調べてみたら、「生殺し」同様怖い意味がありましたので、ご紹介します。

実は、「半殺し」と言う言葉は、「生殺し」の意味の1つである「ひと思いに殺さず、このままでは死ぬばかりの状態にしておく事」だけを意味する言葉です。

「生殺し」と違うのは、現代において「生殺し」と言う言葉が、「決着をつけずにしておき、相手が困るような中途半端な状態にしておく事」を意味する時が多いのに対して、「半殺し」と言うのは、怒りに任せて相手を「ひと思いに殺さず、このままでは死ぬばかりの状態にしておく」事を意味する事が多いと言う事です。

ですので、「半殺しにしてやる」と言う言葉があったら、大体の人は怒りが原因で暴力を振るい、相手を半死半生の状態にしておく。と言う意味だと判断します。しかし、実際は飲食店で激辛以上である事を売りにした料理であると言う事を意味する言葉である事が多く、「半殺しラーメン」と「地獄ラーメン」は同じ意味になります。

では、「生殺し」と字は違うけど、同じ意味がある類語には何があるでしょうか。「生殺し」と同じ意味の言葉は、「中途半端な状態において苦しめる事」と言う意味で使われる事が多いのが特徴です。

相手からわざと中途半端な状態にされているのを確信している、あるいは相手をわざと中途半端な状態においている事を意味して、「飼い殺し」「生かさず殺さず」「慰みものにする」「宙ぶらりんの状態にする」

相手から中途半端な状態にされているが、それは明らかに相手の故意によるものではない、または故意にそうしているのかどうかが見えない時は「宙ぶらりんの状態にされている」「はっきりしない状態」「飼い殺し状態」と言う言葉で「生殺し」と同じ意味を表現します。

「生殺し」と言う言葉の意味や、使い方、恋愛における意味や「半殺し」との違いを調べて紹介させてもらいましたが、いかがだったでしょうか。恋愛であろうと、普段の生活であろうと、仕事上であろうと、白黒つけられず中途半端な状態にされてしまう「生殺し」の状態は辛いものがあります。そんな辛い状態を打破できるのは、一瞬の決断です。

決断はできるまではとても辛く、それこそ本当に精神的には「死ぬばかりの状態にしてそのままにしておく事」の生殺しですが、決断ができた瞬間から、色々変える事ができるようになります。

「生殺し」にされている状態の事を人生における修行であるという人もいますし、人生において乗り越えられない試練はない、と言う人もいますが、決断をした後ならそう見えます。色々辛い事は多いですが、決断の時が来れば一瞬で関係を終わらせる事ができますので、前向きに生きましょう。