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「慢心」の意味
「慢心」の気持ちを持ったことがある方も、いるのではないでしょうか。この記事では、「慢心」の語源やことわざを解説し、使い方を学んでいきます。
自分の知識に「慢心」せず、学んでいきましょう。早速見ていきましょう。まずは、語源と「油断」という言葉との違いについてです。
「慢心」の語源
「慢」には、自分をより高く位置付け、他者を見下す「思い上がりの心」という意味を含みます。その根底には、ありのままの自分を認められず、他者に自分をよりよく見せたいという拘りが煩悩として働いているとのことです。
「煩悩」は、心身にまといつく欲望という意味を持ちます。人間の持つ欲望の心により、この言葉ができたのでしょう。
「油断」との違い
「油断」に「自分を高めて他者を見下す」「得意げに自慢する」「うぬぼれる」と言った「慢心」と同じ意味はありません。「おごり高ぶる気持ち」=「慢心」があることから「油断」してしまい、トラブルに巻き込まれることがあるため、両者の意味を混同してしまうのでしょう。
「慢心」の使い方
「慢心」はうぬぼれる、おごり高ぶる気持ちといった意味を持ち、自分や他人など「人」へ使うことの多い言葉です。多様な表現方法を確認し、日常の会話において、間違った使い方をしないように心がけましょう。「慢心」な気持ちを捨て、順に解説していきます。
「慢心」を使った例文
これから示す例文を確認しながら、ぜひご自分でも一例、作ってみましょう。学んで、実践することでさらに理解は深まります。
言い回しや使い方が難しいと感じる方は、例文をよく見て参考にしましょう。実際に日常生活で使う場面を想像してみるといいでしょう。
では、さっそく見ていきましょう。
例文1「慢心する」
この例文では、実験の成功に気分が高まり、鼻高々になっている彼を表しています。恐らく、難しい実験だったのでしょう。誇り高い様子が伺えます。
もちろん、慢心することは悪いことではないのですが、いつまでも続けてはいけません。その状態でいるといつしか足をすくわれてしまうので、切り替えて再び修練する気持ちが大切です。そして、周りは次々と新しい何かを生み出していると念頭に置きましょう。
例文2「慢心していた」
過去形の表現になると、ニュアンスが変わってきます。後悔の念が伺えます。
彼は自分の実力にうぬぼれ、修練を怠っていたのでしょう。ある日、彼を上回る者が現れ、後悔をしている様が目に見えます。「時すでに遅し」という言葉がぴったりですが、何事も修練を怠っていれば、停滞もしくは下降してしまいます。
もっと自分の実力を見極めていれば、と後で後悔しない行動をとりましょう。
例文3「慢心を抱く」
「慢心を抱く」は「慢心する」と同じ意味の表現です。「慢心」を名詞として使った際の表現になります。
「慢心」と「油断」は意味が異なると述べましたが、使用する状況は同じタイミングです。「慢心」をしていたため、「油断」してしまった、というように、セットになって使われることが多いです。
この例文でも、自分の才能に慢心している状態ですが、この後、油断をしてしまう可能性は大きいです。
例文4「慢心させる」
この文では、「慢心」を作戦として使用しています。相手が慢心することは油断を生み、勝負においてはこちらが有利になる状況を作れると作戦を練ったのでしょう。自分や周りの力で彼を褒め讃えたのでしょうか、いい作戦に見えます。
これまで述べてきたように、「慢心」により、「油断」が生まれ、後悔してしまうという状況に陥ることがよくあります。手段として、面白い一手に思えます。
例文5「自信が過ぎて慢心に変わる」
相手を負かすことのできる素晴らしい戦術を思いついたのでしょう。その戦術を使うことを考えるだけで、わくわくしてしまうほどのいい作戦です。
しかし、そのうぬぼれが、敵に隙を衝かれる要因になりえます。自信は大切ですが、慢心となってしまえば、その戦略も上手くいかなくなってしまうこともあるでしょう。最後まで気を抜かず、油断せず、戦い抜きましょう。
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「慢心」が入った名言/ことわざ
この名言やことわざを理解するには、「慢心」の言葉への知識が必須です。さらに理解を深めましょう。
また、「慢心」という言葉に限らず、いろんな言葉のことわざや名言をあまり知らない方は、興味を持って覚えるようにしましょう。その知識は決して無駄にならず、人生を豊かにしてくれるはずです。
「慢心は人間の最大の敵だ」シェイクスピア
運命をはねつけ、死を嘲り、野望のみを抱き、知恵も恩恵も恐怖も忘れてしまう。
「慢心」をすることで、大事なものを失ってしまう恐ろしさを語っています。自分の野望にとらわれ、本当に大切なものを見失ってはいけません。「慢心」せずに謙虚に生きよ、と謳っています。
「慢心鼻を弾かる」
こちらは、慢心には注意せよという教訓になっています。ことわざになると、言葉数少なく、深い意味を持ち、ずっしり胸に響く気がします。
この言葉を初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。ことわざは日本の美しい文化の一つです。この機会に、この言葉を覚え、理解し、使ってみましょう。
転職サイト
転職活動で役立つ特集が多数あり、有力な情報も満載です。高収入、正社員、残業なしなど、多様な条件で検索可能なサイトとなっております。自分に適した職業を見つけたい方に転職サイトです。
現状に「慢心」せず、自らの向上を常に求めているあなた、ぜひ一度こちらのサイトを覗いてみてください。有力な情報をゲットできます。
「慢心」の類語
類語は「過信」「驕り」「自信過剰」「驕心」「慢心」です。これらの意味を理解し、使い分けることのできるようになりましょう。
ぜひ例文を見たところで、「慢心」に置き換えるとどうなるかと、ご自分で置き換えてみましょう。では、さっそく説明していきます。
「過信」
「過信」は「自信を持ちすぎる」ことを意味します。例文は、彼は自分の実力に自信を持ちすぎている、と置き換えることができます。
「過信」は、「慢心」とニュアンスが似ています。しかし、「慢心」と違うところは、「過信」の場合、彼が感じているほどの実力はなかったという意味が含まれる点で異なります。
ニュアンスの違う言葉を同じ使い方をしてしまうことは、誤った使い方のため、注意しましょう。
「驕り」
「驕り」には「得意になって高ぶること」という意味があります。例文は、彼は言葉の端々に得意になって高ぶっている様子が伺えると置き換えることができます。
「驕り」は「慢心」とほぼ同じ意味で使われます。例文を「慢心」を使って置き換えると、「言葉の端々からわかるように彼は慢心している」と表現できます。「慢心」=「驕り」となり、同じ使い方ができることを覚えておきましょう。
「自信過剰」
「自信過剰」は「自信を多く持ちすぎること。本来の実力や地位などを見誤り、自ら過大評価していること」という意味を持ちます。例文は、彼は自信を持ちすぎている、と置き換えることができます。
「自信過剰」は「慢心」と似たニュアンスで使われます。しかし、「慢心」の類語のひとつ、「過信」により似た意味になります。似ているけれど、同じではない、この2つの言葉をしっかり区別するようにしましょう。
「驕心」
「驕心」は「きょうしん」と読み、「驕り高ぶる心」を意味します。例文の意味は、彼は自分の実力に驕り高ぶっている、となります。これまでの記事を見てわかるように、「慢心」とはほぼ同じ意味で使われます。
以上、4つの「慢心」の類語でも、全く同じ意味で使っていい言葉、若干意味の異なる言葉を理解できたでしょうか。特に「慢心」と「過信」の微妙な違いを区別し、使い分けましょう。
「慢心」の対義語
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例には1つの単語を挙げています。「慢心」とセットにして覚えるようにしましょう。また、その単語の他にも対義語がないか、考えてみましょう。
「虚心」
「虚心」は「きょしん」と読み、「わだかまりを持たない心。先入観を持たない、素直な態度」という意味があります。例文は、話を素直な態度で聞いている、と置き換えられます。
「虚心」という言葉をあまり耳にしないという方も多いのではないでしょうか。驕り高ぶっているという意味を持つ「慢心」とは、まったく逆の意味を持っています。これら2つはセットにして覚えるようにしましょう。
「慢心」の意味を理解して、正しく使おう
その言葉を本当に理解できるようになるには、自分で何度も使うことです。その結果、自分の中に定着していき、能力となります。これからも、「慢心」することなく、「慢心」の意味を正しく理解して、日常生活で使えるようになりましょう。
ことわざ・四字熟語を上手に使いこなそう
「慢心鼻に弾かる」です。「慢心には注意せよ」という意味を持ちますが、「ことわざ」を使ったほうが言葉に重みを感じます。
ことわざや四字熟語は日本特有の文化です。これらを大事にし、表現する中で上手く使いこなしていきましょう。