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「幸多からんことを」の意味とは?シーン別の使い方や言い換え表現も紹介

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「幸多からんことを、ってどういう意味?」
「どういう風に使えばいいのだろう」
「目上の人にも使っていいのかな?」
日常では使い慣れないこの言葉は結婚式のスピーチなどで耳にするものの、いざ使ってみようとしたときに合っているのか不安な方もいらっしゃるかもしれません。

本記事では、「幸多からんことを」の意味や読み方に加え、シーン別にみる使い方や例文を紹介するほか、使う際の注意点や言い換え表現を紹介しています。

この記事を読むことで、「幸多からんことを」の言葉を正しく理解し、今後さまざまなシーンに合わせて自信をもって使用できるでしょう。

大事なスピーチが控えていて、「幸多からんことを」を使用したいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

スピーチなどで耳にする「幸多からんことを」の意味とは?

社会人になると、ビジネスシーンやお祝い事のスピーチなどで「幸多からんことを」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

聞き慣れた言葉ではありますが、実際にはどのような意味があるのでしょうか。ここでは、「幸多からんことを」の意味を見ていきましょう。

相手の幸せを願う言葉

「幸多からんことを」とは、「幸多からんことを祈る」と同じ言葉で「幸せが多く訪れることを祈ります」という意味になり、相手の幸せを願う言葉です。

幸(さち)は、「しあわせ」や「幸福」のことで、良い出来事のことを指します。多(おお)からんは、「多くあることを」と訳すことができます。この2つの言葉が組み合わさり、相手の幸せを願う言葉になります。

しかし、「多からん」の「ん(む)」は否定ではないのかと疑問が浮かんだ方もいるのではないでしょうか。「ん(む)」は「わかりません」のように否定の意味で使用されることが多いです。

では続いて、ここでの「ん(む)」は、どういった意味なのかを見ていきましょう。

「多からん」の「ん」は否定ではなく推量の意味

「多からん」の「ん(む)」は否定ではなく推量の意味となります。「ん」は助動詞「む」が音変化したもので、意志・推量の意を表します。

例として「言わんとすること」という言葉も、「言おうとしていること」という推量の意味として使われています。

したがって「多からん」は「多くあること」と訳し、推量の意味を持つ言葉となります。

「幸多からんことを」の読み方

「幸多からんことを」は「さちおおからんことを」と読みます。読んで字のごとく、「幸せが多く訪れることを祈っています」という意味になります。

結婚や就職内定など、人生の祝いの場面で使われることが多い言葉です。「幸多からんことを」と言われて嫌な気持ちになる人はいません。とても素敵な言葉ではないでしょうか。

シーン別にみる「幸多からんことを」の使い方と例文

ここまで「幸多からんことを」の意味や読み方を見てきましたが、実際に使用する場合はどのように使えばいいのでしょう。

続いては、お祝い事の挨拶やスピーチに付け加えられることが多い「幸多からんことを」を、シーン別にわけて使い方と例文を紹介します。

卒業式で使う場合

卒業式は別れでもあり、新しい世界へ飛び立つ巣立ちの儀式でもあります。「これからの生活が幸せに満ち溢れたものになるように」そのような気持ちを込めて使います。

「ご卒業おめでとうございます。栄えある今日を迎えられたことを心よりお喜び申し上げます。皆様の未来に幸多からんことをお祈り申し上げます。」

「ご卒業おめでとうございます。みなさんの人生の中の貴重な三年間を一緒に過ごせたことを本当に光栄に思います。今、大空へ羽ばたこうとするみなさんの行く手に、幸多からんことをお祈りしています。」

「無事にこの日を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。みなさん、ご卒業おめでとうございます。この先のみなさんの人生幸多からんことを。」

誕生日で使う場合

誕生日に使う「幸多からんことを」は、「誕生日を迎え、また次の一年も幸せな年になりますように」というような意味を込めて使います。

「お誕生日おめでとう。これからも幸多からんことを」

「いよいよ20歳を迎えましたね。大人の仲間入りです。これからの長い人生も幸多からんことを祈っています。」

「誕生日おめでとう。これからの人生も幸多からんことを祈ります。」

「あなたが生を受けられたことを心から感謝しています。なかなか逢えないけれど、幸多からんことを願っています。」

このように「おめでとう」という祝いの言葉の後に続けて使うのが、一般的な使い方です。

入社式で使う場合

期待と不安の入り混じった入社式では、少しでも不安を取り除いて、希望に満ちた気持ちで新しい一歩を踏み出して欲しいです。そのような気持ちを「幸多からんことを」に込めて使いましょう。使い方の一例を挙げておきますので参考にしてみてください。

「新入社員のみなさん、入社おめでとうございます。みなさんのこれからの社会人生活が幸多からんことをお祈りして、お祝いの言葉とします。これから一緒に頑張りましょう。」

「みなさんを我が社へ迎え入れられたこと、我々としても大変うれしく思っています。みなさんのこれからが幸多からんことを願っています。」

「入社式を迎えられたと聞きました。努力が報われたことうれしく思います。おじいちゃんおばあちゃんも遠くからですが、○○の人生が幸多からんことを祈っています。」

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結婚式で使う場合

結婚式という晴れ舞台には、人生をともに歩いていく二人に、多くの幸せが訪れるようにとの願いを込めてこの言葉を送りましょう。

以下のように、使い方の例を挙げてみましたので、このように相手の幸せを祈る気持ちを込めて使いましょう。

「お二人の人生に幸多からんことをお祈り申し上げます。」

「ご結婚を祝し、心からお慶びを申し上げると共に末永く幸多からんことをお祈り申し上げております。」

「ご結婚おめでとうございます。ご招待いただきましたのに 出席できずに申し訳ございません。おふたりの未来が幸多からんことをお祈りいたします。」

年賀状で使う場合

「幸多からんことを」は、「一年の幸せが多くありますように」という意味で年賀状にも使える言葉です。使い方の例を見てみましょう。

「今年一年が、みなさまにとって幸多からんことをお祈りします。」

「明けましておめでとうございます。今年一年が○○さまにとって幸多からんことをお祈り申し上げます。」

「ご家族一同さまにとって、幸多からんことをお祈りします。」

「幸多からんことを」を使う際の注意点

「幸多からんことを」という言葉は、言葉を贈る相手の幸せを願う素敵な言葉ですが、使用する場合、少しだけ注意すべきことがあります。

続いて、「幸多からんことを」を使う際の注意点を2つ紹介します。

目上の人にそのまま使うのは控える

目上の人に対して「幸多からんことを」を使う場合は、「幸多からんことを」で文章を終わりにせず、必ず「お祈りします」や「願っております」などを付けましょう。

例えば、定年退職する上司は一般的に年上で目上の人です。退職祝いのメッセージを例に取ると、このような使い方になります。

「定年退職おめでとうございます。これまで公私ともに大変お世話になりました。○○部長には、仕事だけでなく人生において大切なことの多くの事を教えていただき、学ばせていただきました。本当に感謝しています。これからの第2の人生の幸多からんことをお祈りします。」

「定年退職おめでとうございます。これまで本当にお世話になりました。毎日の仕事では多くの事を教えていただき、また助けてもらい感謝してもしきれません。○○さんのこれからの人生に幸多からんことを願っています。」

返事をする場合はお礼を伝える

「幸多からんことを」の言葉をかけてもらって返事をする場合は、「ありがとう」などのお礼を伝えましょう。

より丁寧にお礼を伝える場合には、「お心遣い・温かいお言葉に感謝申し上げます」のような表現がよいでしょう。

「幸多からんことを」の類語や言い換え表現

「幸多からんことを」には、さまざまな類語や言い換え表現があります。うまく使い分けることで、言葉の幅が広がり、多様な場面で活用できるでしょう。

ここからは、「幸多からんことを」の7つの類語と言い換え表現を紹介します。

幸あれ

幸あれは、「さちあれ」と読み、「幸せがありますように」や「幸せになってください」という意味で使用します。

「幸あれ」の「あれ」は、動詞「ある」の命令形です。

幸多かれ

幸多かれは、「さちおおかれ」と読み、「幸せがたくさん訪れますように」という意味で使用します。

「多かれ」は形容詞「多し」(「多い」の文語)の命令形と解釈されます。

幸多き

幸多きは、「さちおおき」と読み、「幸せが多い」という意味で使用します。「多き」は文語で、形容詞「多い」の連体形です。

「幸多き1年でありますように」や「幸多き人生を」など、年始の挨拶やお祝いの言葉を述べる際に使われることが多いようです。

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幸あらんことを

幸あらんことをは、「さちあらんことを」と読み、「幸せがあることを祈る」という意味で使用します。

「多からん」と同じ音変化の「あらん」で、助動詞「ん」の意志・推量の意を表しています。

ご多幸をお祈り申し上げます

ご多幸をお祈り申し上げますは、「ごたこうをおいのりもうしあげます」と読み、「とても幸せであることを願っています」という意味です。

ご多幸は、「とても幸せであること・幸の多いこと」を意味し、そこに「お祈り」という「お」の付いた自分の行為を表す体言に「申し上げる」を付けて、その行為の対象、つまり言葉を贈る人を敬う表現になります。

ご健闘

ご健闘は、「ごけんとう」と読み、「健闘」に丁寧の「ご」をつけた表現で、よく頑張って事に当たるさまなどを意味する表現となります。

「健闘」は、困難に屈せず、がんばって闘うことや不利な条件があるのによく努力することを意味しており、「幸多からんことを」の言い換え表現として使用できます。

ご活躍

ご活躍は、「ごかつやく」と読み、先ほど紹介した「ご健闘」の類語となります。「健闘」に丁寧語の「ご」をつけた表現で、言葉を贈る相手の活発な行動、それによる成果などを敬っているさまを意味する表現となります。

「活躍」は、目覚ましく活動することを意味しており、「お祈り申し上げる」などを付け加えて、ご活躍を願っていますという意味になり、「幸多からんことを」の言い換え表現として使用できます。

「幸多からんことを」の英語表現

ここまで「幸多からんことを」の意味やシーン別の使い方・例文、類語や言い換え表現を紹介しました。

続いて、「幸多からんことを」の英語表現を2つ紹介します。英語でのスピーチで祝辞を述べたいときにぜひ使ってみてください。

「I wish you all the best.」

「I wish you all the best.」は、「幸多からんことを」の英語表現の1つです。「幸運でありますように・あなたの人生に幸あれ・あなたの幸せを祈ります」という意味になります。

「wish」が「祈る」を意味し、「all the best」が「幸せ、幸福」を指します。これは定型句でネイティブの間では頻繁に用いられる言葉です。

「good luck.」

「good luck.」は、2つめの「幸多からんことを」の英語表現です。「幸運を祈っています・成功を祈ります・健闘を祈ります・頑張ってください」など、言葉を贈る相手の幸せを願ったり、鼓舞したりする意味になります。

「good」は「よい・優秀な」の意味で、「luck」が「幸運」を指します。「I wish you all the best」と同様、こちらも定型句で頻繁に用いられる表現です。

「幸多からんことを」の意味や使い方を正しく理解しよう

「幸多からんことを」は、「幸せ」が「多くあるであろうことを願っています」という祝福の言葉です。相手の幸せを願う素敵な言葉です。

入学式・卒業式・結婚式・誕生日など、人生の節目節目で誰かを祝うときに使えます。「あなたの幸せを心から願っていますよ」という気持ちを込めて、人生の晴れの日に「幸多からんことを」の言葉を送りましょう。

少し難しい言葉に感じますが、日本にはこういったきれいな言い回しがたくさんあります。ここぞと言うときにかっこよく使いたいです。

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