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「ノクターン」の意味と由来|ノクターン有名作品5つの作分類

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ノクターンとは

「ノクターン」は、作品を分類する時に使う用語ではなく、作曲家が「ノクターン」というタイトルを付ければ、その曲は「ノクターン」となります。

ノクターンとは、基本的にはピアノの独奏で、リリックなメロディーラインを持つ、あまり長大ではない曲のことを意味している場合が多いです。

なぜ「夜想曲」というのか

「ノクターン」は日本語で「夜想曲」と書かれます。「ノクターン」は「夜を想う曲」という字そのまま「夜を想いながらゆったりと弾く曲」として作曲されています。ピアノの独奏で、メロディーラインがリリックでゆったりとしたリズムの曲が多い傾向があります。

ノクターンの語源

ノクターン「nocturne」の語源は、ラテン語です。ラテン語で「夜」は「ノクス」そして「ノクス」を複数形にしたものが「ノクティノス」これが英語に訛って、ノクターン「nocturne」となったと言われています。

フランス語では「夜想曲」を「ノクチュルヌ」と発音します。

ノクターンとはどんな音楽なのか

ノクターンの形式

「ノクターン」という言葉には明確な意味や定義がある訳ではなく、タイトルに「ノクターン」「夜想曲」と入っているものが「ノクターン」です。

ノクターンの意味や定義は不明確ですが、基本的にはピアノの独奏で、リリックなメロディーラインを持ち、短めの曲が多いと言われています。

ノクターンの創始者

「ノクターン」は、アイルランド出身の作曲家「ジョン・フィールド」が、自身が作曲したピアノの小曲に対して名付けた名前だとされています。

ジョン・フィールドは、19世紀の初め頃、フランス革命から第一次世界大戦前にかけて活躍し、ピアノの小曲を20曲程度作曲しています。

ノクターンで有名な作品

ノクターンで有名な作曲家はショパンです。「ノクターン 第2番 変ホ長調Op.9-2」が有名ですが、ショパンは他にも遺作である「ノクターン 嬰ハ短調」など、多数のノクターンを作曲しています。

第1:ショパンのノクターン

ショパンのノクターンとして有名なのは「夜想曲第2番変ホ長調Op.9-2」です。ショパンは自身が作曲した多くの曲に「ノクターン」というタイトルをつけました。

曲名に付けられている「Op」とは、「オーパス」と発音し、ピアノの小曲などに付けられることが多い作品番号と呼ばれるものです。出版された順番にOp1、Op2、という形で付けて行きます。作曲家自身が自分の作品を整理するためにつけています。

レビュー投稿を見て購入しましたが、期待に違わず、素晴らしい演奏です。ポリーニ、アシュケナージ、マガロフそれぞれ良い演奏と思いますが、これらの演奏と比べて、これほど感情がこもった演奏は類を見ません。とにかく素晴らしい。

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第2:リストのノクターン

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リストが作曲した「ノクターン」で有名なのは「愛の夢」です。

フランツ・リストは、19世紀ヨーロッパで活躍した作曲家です。ピアノ曲の作曲家として知られていますが、世界でもっともすぐれた技術を持つピアニストとして「ピアノの魔術師」とも呼ばれていました。

作曲家《リスト》のピアノ曲ばかりを集めた、名曲集です。リストと言えば《テクニック偏重》みたいなイメージがあって、あまり聴き込んでいなかったのですが、久しぶりに聴いてみたら、これが単純に《美しい》です。ピアニストにとっては、高度な超絶的テクニックを必要とする曲なのかも知れませんが、聴く側にとっては、単純にその《美しさ》が楽しめます。あんまり理屈をこねるよりも、素直に楽しんだほうが勝ち、みたいなアルバムです。疲れた心に染みてくる、素直に《美しい》名盤です。

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第3:その他のピアノのノクターン

ショパンとリスト以外で、ピアノのノクターンで有名なのは、フォーレの作曲した「ピアノ曲全13曲」です。特に13番は、技巧的にとても高度で、名曲と言われています。

最初の第1番は、フォーレが30歳の1875年頃に作曲され、最後の13番は死の3年前に作曲されており、生涯すべてを創作に捧げています。また、この時期はヨーロッパとフランスの音楽語法が、ロマン派から近代音楽へと移行する時期であり、様々な作曲技法が編み出された激動期と言われています。

フォーレに興味のあり方にはおすすめです。
フォーレの繊細さや、フランス音楽独特の色彩感覚がよく出ていて、
印象がとても良い仕上がりです。

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第4:管弦楽曲のノクターン

管弦楽曲のノクターンとして有名なのは、ドビュッシーの「合唱付きの管弦楽曲《夜想曲(ノクチュルヌ)》です。1897年から1899年にかけて創作され、「雲」「祭」「シレーヌ」の3曲からなる組曲となっています。

ドビュッシーは、アメリカの画家ホイッスラーの「ノクターン」と題された絵画シリーズから着想を得たと言われ、従来の「夜想曲」との関連性を否定しています

連弾の名曲・ビュッセルの名編曲で有名な小組曲だが、その中でも洗練された演奏と透き通るような録音で実に心地よい響きを聞かせてくれる良演。

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第5:室内楽曲のノクターン

室内楽曲のノクターンとして有名なのは、フランツ・シューベルトのピアノ三重奏曲「ノットゥルノ」です。

「ノットゥルノ」はシューベルトの死後出版された「遺作」となります。美しく抒情的で、シューベルト特有の寂寥感があり、ファンの間では「夜想曲の中でも特に美しい」と言われています。

2つのシューベルトピアノ三重奏曲を中心とした室内楽集である。2枚組に収められている。
ピアノのジャン・フィリップ・コラール、バイオリンのオーギュスタン・デュメイ、
そしてチェロのフレデリック・ロデオンの3名によるトリオである。
申し上げるまでもなく、この3名はフランスを代表する世界的な演奏者たちであるから、
このCD演奏は期待に違わぬ素晴らしいものになっている。

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歌詞のあるノクターン

リストの「愛の夢」には歌詞があります。「フライリヒテラート」というリストと同時期にドイツで活躍していた詩人が作った詩です。

リストは、自身が作曲した曲を何度も編纂しています。リストのノクターン「愛の夢」は、元は歌曲でしたが、後にピアノ曲として作り直されました。このような経緯から、リストの「愛の夢」には歌詞があると言われています。

リストの「愛の夢」

リストの「愛の夢」はドイツ語で「高貴な愛」「私は死んだ」「汝愛しうるだけ愛せ」というタイトルの三部構成です。

有名なのは3番で「愛しなさい、愛せるだけ。愛したいだけ。その時は来る。墓の前に立って歎く時が」というような意味合いの歌詞です。

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ノクターンの意味を押さえる

「ノクターン」は「夜を想って奏でる曲」という意味の言葉で、明確な定義はなく、音楽の分類上の用語ではありません。「ノクターン」がどんなものなのか知りたい時には、ジョン・フィールドのノクターンを数曲聞くと、イメージを掴むことができるでしょう。

クラシックは難しくて苦手だと思われがちですが、一度聞いてみると甘くて心地よい調べに、「ノクターン」の虜になってしまうかもしれません。

実際に聴いてみることが大事

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