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「気にかける」の意味と敬語表現|例文5つ・「気にする」との違い

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「気にかける」とは

「気にかける」は、何かのことに注意して関心を払うことを表す言葉です。「気にかける」を普段の会話やビジネスで使う場合は、自分が相手のことを心配している場合や、相手が自分に対して関心を寄せていることにも使うことができます。

「気にかける」とは一般的に目上の人にも使うことができます。この記事では、「気にかける」の意味、普段から使える表現や類義語について解説します。

「気にかける」の漢字表記

「気にかける」と言う言葉は「気に掛ける」と感じで書くこともできます。「かける」に漢字を使うか使わないかについては、好みが分かれたり、人によって習慣が違う場合もあるので、どちらでも使うことができます。

「掛ける」という漢字には、服を掛ける、声を掛けるのように物理的な意味もありますし、心配を掛けると言う時もあります。人によっては、「掛ける」は漢字にするのが正式と思う人もいるので、使い分けには注意します。

「気にかける」の意味

「気にかける」の意味は、心配する、あれこれと気を使う、大丈夫かと思うなどがあります。どの意味にも、誰かもしくは物に対して、関心を寄せ心配するニュアンスが強くなります。

通常使われる場合には人に使うことが多いですが、「家のことを気にかける」など物に対しても使っても問題ありません。

「気にする」との違い

「気にかける」には似た言葉に、「気にする」があります。「気にかける」を簡単に、かつ不安という感情が伴っている状態ならば「気にする」という言葉を使用しても構いません。

「気にする」と言う言葉は、「気にかける」より不安が伴っている時に、感情面の微妙なニュアンスを伝えやすいと言えるでしょう。

ビジネスシーンでは「気にする」よりも「気にかける」を使った方が、よりあらたまった印象になります。

「気にかける」の使い方

「気にかける」は、相手に伝える言葉としても使えますし、人となりを説明する時にも使うこともできます。「気にかける」の後に、「ありがとう」と言葉を足すと、相手への感謝の気持ちを伝えるツールにもなります。

また「気にかける人」と言うだけで、いつも心配してくれる人を言い表すことができます。「心配する」を使うとネガティブなニュアンスが含まれますが、「気にかける」を使うことでポジティブに変えることができます。

「気にかける」の例文

「気にかける」はビジネスだけでなく、普段でも使える表現です。また目上の人にも、同僚にも使えるので非常に使いやすい言葉です。

「気にかける」を使った例文を覚えると、ぐっと表現の幅が広がります。ここでは5つのパターンを説明します。

例文1「自分よりまず相手を気にかける」

「気にかける」は自分につかうことはできませんので、相手にかかるように使います。相手を気にかける、は相手を心配する、気にするの意味で使います。

逆に自分に対して自分を心配する場合は、「気にかける」とは言わず「気にする」を使うようにします。

例文2「存在を気にかける」

初対面の人が多く集まるような場面で、主催者が参加者を気遣う場面では、「存在を気にかける」という表現を使います。

「彼は初めてのパーティー参加なので、彼を気にかけて積極的に人を紹介した」といったように、誰に対して心配しているのか、なぜ心配しているのかを伝えることができます。

例文3「いつも気にかけてくれる先輩」

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自分に対して相手が気にしてくれていることを指す場合には、「気にかける」を使うことができます。「気にかけてくれる」というのは、自分に対して使いますが、先輩にかかった言葉になりますので、使い方は問題ありません。

「仕事で困った時には、いつも気にかけてくれる先輩だ」と言えば、いつも助け船を出してくれる先輩に対して、人となりを説明することができます。

例文4「気にかけてくれてありがとう」

相手に、自分への配慮を伝える時にも「気にかける」を使うことができます。職場の同僚であったとしても、友人であったとしても、気遣いの深い人がいるのではないでしょうか。

他者の気遣いが深いことがきっかけとなり、自分の置かれている状況が良くなることは多々あります。「お気にかけてくださり、ありがとうございます」というフレーズで感謝を示すことができます。

例文5「何かと気にかける」

自分が他の人や物に対して使う時にも、「気にかける」を使うことができます。この場合には、主語は自分、目的語に相手を置いてつかうことができます。

「後輩のことを何かと気にかけている」
このような使い方をします。

「気にかける」の敬語表現

「気にかける」の敬語表現は、「お」をつけて尊敬語を作るようにします。尊敬語になりますので、使う対象は「相手」のことを指します。自分のことを気にかける時は、表現が異なりますので、詳しく解説します。

フレーズの後に「ありがとう」という言葉を足せば、通常の使い方と違いはありませんので、普段の会話の中でも使いやすいでしょう。

「お気にかけてくださり」

目上の相手に対して、自分や自分の身内への気遣いを指す場合には、「お」をつけて尊敬語を作ります。相手が気をかけるのは自分ですので、「気にかけてくださり」と「くれる」の尊敬語と一緒に使うことで、自然な敬語になります。

「いつもお気にかけてくださりありがとうございます。

「お気にかけていただき」

「気にかける」の尊敬語として、「お」をつけて、さらに「もらう」の尊敬語の「いただく」と一緒に使うこともできます。

「お気にかけてくださり」と意味は変わりませんが、「くれる」の尊敬語で「いただく」と使うとより丁寧さが出たり、女性的な柔らかい表現になります。

ただし、尊敬語としては過剰に思う人もいますので、感謝の度合いなどで「お気にかけてくださり」と使い分けをおこなうようにします。

「お心遣いいただき」

「気にかける」を別の言葉に言い換えて、敬語表現にすることもできます。「気にかける」の類義語は「配慮」を表せれば良いですが、「気にかける」がそれほどあらたまった表現ではないので、調子を合わせて「お心遣い」を使うと良いでしょう。

「お心遣い」はしてもらうものなので、その後は「いただき」を使います。こちらも後にお礼を伝えるフレーズをつければ、相手に感謝を伝える表現として使えます。

「ご高配を賜り」

「気にかける」よりも改まった表現で敬語にしたい場合には、「ご高配」を使うことができます。立場が相当上、もしくは年配など「お心遣い」よりもさらに相手を敬う必要がある時に使えます。

「ご高配を賜りまして、ありがとうございます」
「ご高配」の場合は、「いただく」よりもさらにあらたまった「賜り(たまわり)」を使います。

自分を有利にするための敬語習得にオススメの一冊

自分の立場を危うくしない、相手からも認められる敬語を学ぶなら、「闘う敬語」という本をオススメします。

ストーリー仕立てで、仕事で起こりうるピンチの時も使える敬語表現を知ることができます。特に相手が怒っている、相手の立場が有利なタイミングで、正しい敬語を使えないことは、自分の評価を下げることにもつながります。

そうならないために、正しく自分の立場を守る敬語表現を学ぶことがオススメです。

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「気にかける」の類語・言い換え表現

「気にかける」の類語、言い換え表現は「配慮」「心配」などの意味を持つ言葉が挙げられます。相手に関心を持ち、不安に思ったり、同情の気持ちを持つことが伝わる言葉を選ぶのがポイントです。

相手を思う、相手に気にしてもらったことにお礼をいうタイミングは、日常会話だけでなくビジネスシーンでも多くあります。あらゆる場面に対応できるように、言い換え表現も覚えておくと良いでしょう。

「気遣う」

1つ目の「気にかける」の言い換え表現は、「気遣う」です。言葉の意味は「なにかと心配する」なので、お見舞いやお土産をいただいた時など、幅広いシチュエーションで使うことができます。

使い方としては、「お気遣いいただきまして、誠にありがとうございます。」と「気にかける」という表現とほぼ変わりはありません。

「心配する」

2つ目の「気にかける」の言い換えは、「心配する」です。気遣うよりも、心配にフォーカスして直接伝える方法です。気遣うがより幅広く使えるのに対し、心配はお見舞いなどの場合に使います。

ただし心配をむやみに使うと逆に失礼にあたったり、マイナスなイメージが伝わる場合もあるので注意が必要です。「いつも心配している後輩」と使うと、信用していないという意味に取られかねないため、使う場面を選びます。

「思いやる」

3つ目の「気にかける」の言い換え表現は「思いやる」です。こちらは言い換え表現というよりも類語の意味合いが強くなります。

「思いやる」を会話や相手に伝える感謝の言葉で使うことは少ないですが、「気にかける」は心配と共に「配慮」というニュアンスがあると理解する一助となるでしょう。

「気を配る」

「気にかける」の類語の4つ目は、「気を配る」です。こちらも「気にかける」をそのまま言い換えるというよりも、意味やニュアンスを理解するための類語です。

使う場合には、「彼はいつも気を配ってくれる」「気配りができる人だ」と言い換えて使います。どちらかというと、特定の人よりも周り、周囲など広い範囲に配慮ができる、という意味で使うことが多いでしょう。

「心にかける」

5つ目の言い換え表現は、「心にかける」です。普段あまり使わない表現ですが、意味は気持ちを向ける、配慮するです。

相手に対して使う場合には、「お心にかけてくださり」「お心にかけていただき」と、「気にかける」とほぼ同じような敬語を使うことができます。

「この度は、お心にかけてくださりありがとうございます。」というと、心配まではいかないけれど、こちらに対する何らかの配慮に感謝を伝えることができます。

「気にかける」の意味を理解して、正しく使おう

「気にかける」には、心配する、配慮するという意味があり、敬語にするにも簡単な言葉で使うことができます。敬語を使えるということは、相手へ敬意を示すことです。

普段から対人関係を大切にしながら仕事することは、ビジネスをスムーズにしてくれることがあります。自分の気持ちを相手に伝えたり、逆に、相手の気持ちをしっかりと理解することのできれば、信頼関係も築きやすいでしょう。

気にかけてくれた相手にお礼を伝えよう

「気にかける」の敬語表現を使えば、相手の心配、気持ち理解していることを伝えられますし、そのことに対して自分の気持ちを表すことも容易になります。

特に相手にしてもらったことに対しては、常に感謝を伝えることが大切です。心持ちが相手に伝われば、「この人には親切にしたい」印象を与えることができ、深い関係を築けます。

感謝を伝える言葉については、他の記事でも解説していますので参考にしてみてください。

「お礼」の敬語表現
感謝を伝える敬語表現
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