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「いいセンスだ」のセリフの意味と元ネタ
「いいセンスだ」ってそもそも誰のセリフ?
ミッションから帰ってきてヘリから降りてきたスネークを背に、オセロットは兵士に射撃の指導をしていました。そこで、兵士の1人が彫刻(エングレーブ)が施されたオートマティック式の銃を使用して早撃ちをしますが、弾詰まり(ジャム)を起こしてしまいます。
ダイヤモンド・ドッグズ
ダイヤモンド・ドックズは今や、世界的に注目されるほどの規模になっています。そして、映画で観ただけの知識や、観賞用として見た目にこだわったものには、何の実用性もないと言い放ちます。
「だが早撃ちは見事だった」
その描写は、歴代のメタルギアシリーズをプレイしてきた人にとっては、思わずニヤリとしてしまうシーンのひとつではないでしょうか。
「こいつはオートマティックだ。反動(リコイル)を逃がす撃ち方には向いてない。リボルバー向きだ。」
「こんな彫刻には……何の戦術的優位性(タクティカル・アドバンテージ)もない。」
「だが早撃ちは見事だった。」
「いいセンスだ」
リボルバー・オセロットとは?
本名はアダムスカです。早撃ちが得意な拳銃の名手です。一方で、実は拷問マニアという一面もあります。
当初はメタルギアソリッドで、リキッド・スネーク(ソリッドの兄弟にあたる)の参謀的存在として登場していましたが、やがて大統領など、さらに大きな組織とつながっていることが判明していきます。
この作品のシリーズ全体を通して非常に重要な役割を担ってきたキャラクターでもありますが、その辺りの詳細はネタバレにもなってしまいますので、この辺にしておきましょう。
オセロットは大のウエスタン好き
ですが、その時の彼はまだまだ若く、スネークにあっけなく倒されてしまいました。その時スネークがオセロットに放った「いいセンスだ」というセリフこそ、彼のメタルギアソリッド5での言動に繋がっています。
いいセンスだ
ここでのスネークは、ネイキッド・スネーク、のちのビッグ・ボスにあたります。スネークは見た目で気取るオセロットに、実践では役に立たないことを教えますが、その最後に「いいセンスだ」と、早撃ちの腕を褒めました。このことからもわかるように、「いいセンスだ」というセリフによって、オセロットがボスをいかに慕っていたかが端的に語られています。
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「いいセンスだ」
You’re pretty good.
いいセンスだ
一方で、スネークに言われた時のようにしっかりと褒めることも忘れない、指導者としての責任感もあるように感じられます。この時のオセロットは見た目でウエスタン好きとバレバレですが、あえて「いいセンスだ」と、同じ言葉を使ったのでしょう。その本心をぜひ、オセロットに聞いてみたいです。
このシーンはメタルギア好きが観れば、何度でもにやりとしてしまうシーンでしょう。大事な伏線にもなっていて、シリーズにおけるキーワードの1つ、文化的遺伝子「ミーム」を象徴する台詞でもあります。
「初弾を手動で排夾していたな。考え方はおかしくない。だが、聞きかじっただけの行為を実践で試すもんじゃない。だから弾詰まり(ジャム)など起こすんだ。そもそもお前は自動拳銃(オートマティック)に向いていない。リコイルの衝撃を肘を曲げて吸収する癖がある。どちらかというとリボルバー向きだ。」
「だが早撃ちは見事だった、いいセンスだ。」
オセロットは生涯このセリフと共に生きる
初代メタルギアの時間軸では、オセロットは61歳です。ソリッド・スネークに対して「いいセンスだ。やはりボスと同じコードを持つ男。」とネイキッド・スネークのセリフを引用しています。
スネークってどんな人?
作品によっては「伝説の英雄」と呼ばれることもあります。メタルギアソリッド5で、オセロットが「いいセンスだ」と言った時にヘリから降りてきたのは、こちらの主人公・スネークです。
限りなくビック・ボスに近いクローン
クローン胚作成に日本人女性の卵子が使われているため日英混血で、ビッグ・ボスのクローンですが、限りなく本人に近い別人と言えるでしょう。
ネイキッド・スネーク
息子にあたるソリッド・スネークは彼のクローンであることを受け入れている様子で、彼のドライな性格上仕方ないことです。愛煙家という点では、葉巻を吸うところはネイキッド・スネークと共通点があります。
スネークの声優さんは誰?
その独特な低音ボイスと、迫力がありつつ優しい声を、一度は耳にしたことがあるはずです。その特徴的な声のものまねをする人は少ないものの、ゲームをプレイしながら真似したりする人がいます。
スネークと弟者さんどっちが喋ってるの?
YouTubeで2BRO.として活動中。
PLAY WITH USがモットー。
いいセンスだ
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メタルギアって武器の名前?
メタルギアとは、コンピューターゲームのシリーズ名であり、制作を担った小島秀夫監督発案の、隠れることを機軸に置いたステルスゲームの先駆け的存在であると同時に、その作品内に登場する架空のメカである、核搭載二足歩行型戦車の総称です。シリーズ内にさまざまな種類があり、多様性のある兵器が多く登場しています。
ステルスアクションのゲーム性を確立させた
『メタルギア』、『メタルギア2』によってそのゲーム性が確立され、1998年に発売された『メタルギアソリッド』とその他ステルス系ゲームなどが、現在に続く3Dのステルスアクションゲームの流れを作りました。
主なステルスゲームはメタルギアの他に、ホラーゲームとしての『SIRENシリーズ』、メタルギアと同時期の1998年に発売された、忍者を操作し、忍んで仕留めることを主体とした『天誅』、海外で開発された日本風のゲーム『紅忍 血河の舞』などがあります。
メタルギアソリッドってアニメ化されてる?
晴れてアニメ化されたとしても、何年かかっても終わらないでしょうし、アニメから入った人にとっては、あまりに長すぎると難しい話や世界観についていけず、面白くないと感じてしまうでしょう。それに、メタルギアが好きな人にとっては何より、主人公のスネークを「プレイ」することに意味があります。
3Dとして、本当に生きていると錯覚するほど精巧なキャラクターたちが、綺麗なグラフィックで構成された世界の中にしっかりと存在しており、それを自分がプレイできる。この没入感こそが、メタルギアソリッドの良さであると言えます。
ステルスゲームということから、アクションシーンもアニメにするには、派手なものにならないことも理由の一つに挙げられるでしょう。
メタルギアソリッドのデジタルコミック化
メタルギアソリッド バンドデシネ
北米で好評発売中のコミック「METAL GEAR SOLID: OFFICIAL COMIC BOOK」(IDW社:原作:小島秀夫 絵:アシュレーウッド)全12巻が、デジタルコミック化されています。この作品を語る上での、図鑑、観る資料集といったところでしょうか。こちらの商品は現在Amazonでは、中古商品のみの取り扱いとなっています。
「まず始めにこれは自分でスネークを動かしてクリアするゲームではありません、PSNで配信されているコミックのバージョンアップ版だと思えばわかりやすいかもしれません。さてレビューですが、MGSシリーズを知っている方でなくても、スネークが出ている作品をやっていると楽しめる内容だと思います。」
「米国で出版された漫画版(全12巻?)を一つにまとめ、BGMと効果音とちょっとした動きが加えられている。内容自体はPS版のMGSだけど、アクション部分はGC版のMGSTSをベースにしているようだ。評価だが、なかなかテンポも良く、観ていて飽きないので〇」
メタルギアソリッド2 バンドデシネ
「全編フルCGで動くのか!と思っていたのですが、何やら紙芝居的な演出で進んでいくではありませんか。最初は驚きましたが、これはこれで面白い表現方法だなと、1、2の内容がよくわかって楽しめました。
4しかプレイしていなかったため、前作の内容が把握出来たのは助かりました。ソリッドとリキッドの因縁、雷電の登場、愛国者達の暗躍、まぁ、4をプレイする前に知っておきたかった作品だったかも。また、1が2時間、2が3時間もあってこの値段は安いと思います。」
過去作品を知らない人にはこちらが
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・すべてプレイするには作品数が多すぎる。
・だからといってネットで調べただけでは満足できない。
・初心者だけどメタルギアの世界にどっぷりと浸かりたい。
・シリーズプレイしてきたけど新作に備えてサクッとおさらいしたい。
という方にしたいのが、このデジタルコミック化(バンドデシネ)された商品で、まさに「いいセンスだ」と言いたくなる作品です。
メタルギアシリーズ予告編
謎のポーズは一体なに?
メタルギアソリッド4・メタルギアソリッド5
このポーズには何の意味があるのかと思う人も多いでしょうが、公式には明言されていません。ですが、度々このようなポーズをとりながら話しているので、拳銃を表現している、もしくは単にオセロットの癖である可能性が高いです。存在が既にミステリアスなオセロットの独特なポーズに、一瞬惑わされてしまうでしょう。
「いいセンスだ」と言われたら
他には、右腕を切られる直前のオセロットのように高ぶった声で「そろそろ本気を出していこうか」と言うのはいかがでしょうか。こう返されたら「いいセンスだ」と行ってきた相手にも、メタルギア好きが伝わるでしょう。
もし、このような返しに鈍い反応を見せたなら、その人はメタルギアシリーズのことを深く知らない場合があります。
愚連隊まがいの振る舞いは他所でやってくれ
「映画(ウエスタン)でもみたか。」
「ダイヤモンド・ドッグズはもはやかなりの規模になった。世界も注目している。愚連隊まがいの振る舞いは他所でやってくれ。」
「以後おかしなことをしたら、見逃さん。こんな彫刻には、何の戦術的優位性(タクティカル・アドバンテージ)もない。」出版年 2015年
出版社 KADOKAWA/角川書店
著者名 野島 一人
著書名 メタルギア ソリッド ファントムペイン (角川文庫)
ISBN-10: 404103230X
ISBN-13: 978-4041032305
このシーンでのオセロットの「いいセンスだ」、日常や仕事に関しても同じことが言えます。みなさんもこういう経験はありませんか?きっと彼らは「いいセンスだ」というセリフが大塚明夫さんのスネークのセリフであることは知っているでしょう。ですが、この記事を読んでくださったみなさんは、オセロットがなぜ何度も「いいセンスだ」と言うのかもうよくご存知のはず。そんな時はオセロットのように、「いいセンスだ」の元ネタを知らなかった過去の自分を相手に重ねつつ、次のように言ってやりましょう。
そして最後にこう言いましょう。
「だが早撃ちは見事だった。いいセンスだ」
「最後まで読んでくれるとはいいセンスだ」
ゲーム界に1つの流れを作り、長く愛されている作品だからこそ、その深いところまで理解すれば、より多くの作品の楽しみ方が増えていきます。これからのメタルギアシリーズに期待しつつ、「いいセンスだ」に次ぐ、より親しみのある名台詞が生まれるのを楽しみに待ちましょう。
「意味や由来を理解しようとするその心、いいセンスだ」