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正しく覚えておきたい!「叱る」の意味・使い方
「叱る」という言葉もまた、感情に関する言葉の1つです。「叱る」という言葉は、日常生活でもよく使われる言葉の1つです。そのため、「叱る」という言葉を身近に感じている方もいらっしゃるでしょう。しかし、正確な意味や「怒る」という言葉との違いなどを説明するとなると、自信がないという方も少なくないと考えられます。
そこで今回は、「叱る」という言葉をテーマにして、意味や使い方、同義語や反対語、「怒る」との違いや語源などについて、考察・ご紹介していきます。
「叱る」の意味・使い方
「叱る」という言葉は、日常会話などでも使用されるケースがある言葉です。しかしだからこそ、意味や使い方について、深く考えずに何となく使っているという方もいらっしゃるでしょう。この機会にぜひ、「叱る」という言葉の意味や使い方を見直してみて下さい。
辞書に掲載されている「叱る」の意味
今回、「叱る」という言葉について考えていくにあたり、「goo辞書」に掲載されている解説を引用し、参考にしていきます。以下に引用した「goo辞書」の解説によると、「叱る」という言葉には、行動や言動などをとがめることを表現する意味が含まれていることが読み取れます。
単にとがめるだけでなく、強かったりきつかったりと、程度や度合いとしては強くとがめる場合に、「叱る」という言葉が使用されると考えられます。また基本的に、「叱る」という行為は、目上の人から目下の人に対して、行う行為だと言えそうです。
目下の者の言動のよくない点などを指摘して、強くとがめる。
「叱る」の使い方
上記でもご紹介したとおり、「叱る」という言葉には、目下の立場の人の言動や行動を、きつくとがめる行為を指す意味があると言われています。ですから、立場が上の人が、立場が下の人に対して、言動などを強く注意したり怒ったりする場合に使用される言葉だと、予想することができそうです。
また、目下の人が目上の人から、言動などについて強くとがめられる場合は、「叱られる」「叱られた」などの形へと言い換えて使用するのが一般的だと言えそうです。
「叱る」の類語
この機会にぜひ、「叱る」の類語を覚え、会話や文章における表現力を向上させておきましょう。
・叱責する
・叱り付ける
・叱り飛ばす
・叱咤する
「叱る」の同義語
同義語にどのような言葉があるのか確認してみることで、「叱る」という言葉に含まれている意味やニュアンスを、より深く理解できる可能性もあるでしょう。
・怒る
・厳重注意
・怒鳴りつける
・怒り付ける
・注意する
「叱る」の反対語
・褒める
・甘やかす
・黙認する
・無視する
・放置する
「叱る」と「怒る」の違い
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そこで続いては、「叱る」と「怒る」の2つの言葉の違いについて、比較や考察をしていきます。
「怒る」の意味
そこでまずは、「怒る」という言葉の意味について考えていき、その上で2つの言葉を比較していきます。「怒る」という言葉の意味について、「goo辞書」では以下の引用のように解説しています。
引用の内容から、「怒る」には2種類の意味があることが読み取れます。1つ目は、不満や不快感から、腹を立てることを意味していると言われています。そして2つ目の意味は、相手を強くとがめたり、叱ったりすることだとされています。
1 不満・不快なことがあって、がまんできない気持ちを表す。腹を立てる。いかる。
2 よくない言動を強くとがめる。しかる。
「叱る」と「怒る」の違い
「叱る」という言葉は、目上の人が目下の人の言動や心掛け、態度などに対して、きつくとがめることを意味しています。
「怒る」という言葉の場合は、腹を立てたり苛立ったりすることを意味する場合と、他人の言動や態度などを強くとがめることを意味する場合があります。
上記の背景から、「叱る」と「怒る」は、使い方や意味の解釈の仕方次第では、類語や同義語の関係性にあると言えます。しかし、「怒る」の場合は、とがめるだけでなく、単に腹を立てたり苛立ったりする様子を表現するケースもあります。その点は、2つの言葉の違いの1つであると言えるでしょう。
「叱る」の語源
以下に引用した、「漢字/漢和/語源辞典」の解説では、「叱」という漢字には複数の意味があるとされています。「叱る」という意味のほかに、相手を怒鳴ったり罵ったりといったニュアンスも含んでいる漢字であると、引用した解説から読み取ることができます。また、舌打ちする音や言葉や態度で相手を責める様子を表現するケースもあるとされています。
①「しかる(目下の者の言動のよくない点を注意して、今後、同じ間違い
をしないようにしっかり伝える)」
②「怒鳴る」
③「責める(言葉で追いつめる)」
④「ののしる(相手の欠点や不注意による間違いを取り上げて責める)」
⑤「舌打ちする音」
⑥「しかる声、怒る音の形容(言い表す事)」
敬語の「叱る」の使い方
そこで続いては、「叱る」という言葉の敬語表現について、考察していきます。
敬語の種類
「尊敬語」は、相手の言動などに敬意を払い、相手の言動などを持ちあげて表現するタイプの敬語です。「謙譲語」の場合は、自分の言動などを謙って表現し、相手への敬意を表現します。そして「丁寧語」は、敬意といったニュアンスは含んでいないものの、丁寧で美しい表現とされています。
敬語・丁寧語への言い換え
「叱る」という言葉の尊敬語としては、「お叱りになる」「ご叱正」「お怒りになる」といった表現が挙げられます。また、謙譲語としては、「いさめる」といった言葉が挙げられます。
丁寧語へと言い換える場合は、「お叱り」や「叱ります」といった言い回しが当てはまると考えられそうです。
男女別に見る!叱る時の心理
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今回は、男性・女性別に、人を叱る時の心理について考察していくので、ぜひ参考にしてみて下さい。
人を叱る時の心理【1】:男性
しかし、相手の将来や今後のことを思うのであれば、注意をしたり叱ったりした方が、その人のためになると言えるでしょう。
上記のような見解から、人を叱る男性の心理としては、相手へ好感や好意を抱いていたり、相手のことを心配していたりする可能性もあると予想できます。
人を叱る時の心理【2】:女性
女性の場合も、人を叱る際は、覚悟や労力が必要となると考えられます。「叱る」という行為は、言い方やタイミングなどによっては、相手に不快感や苛立ちを与える行為です。そのため、叱ることで相手から嫌われたり、自分も嫌な思いをしたりする危険性もあります。
上記のようなデメリットがありながらも、それでも相手を叱る女性の心理としては、男性の場合と同様に、相手が好きであったり、将来的に幸せになってほしい、大切な相手であったりするためだと予想できます。
「叱る」とはどのような行為なのか正確に理解しよう
「叱る」という言葉は、目上の人が、目下の立場の人の言動などを、強くとがめることを意味しています。ですから、単に腹を立てたり、怒鳴ったりすることとは、意味やニュアンスが異なると言えるでしょう。
この機会にぜひ、「叱る」という言葉の意味やニュアンスを正しく理解し、適切に使えるようにしておきましょう。