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良く見聞きする「ベネ」って?
「ベネ」の意味とは?
ベネの使い方は?
また電話などを掛けた時「tutto bene(トゥット ベーネ)?」と聞く際にbeneが使われます。問題ない?調子どう?うまくいっている?というニュアンスです。このように聞かれたときは「tutto bene」と返します。
ベネは英語でいうwellにあたり、「大丈夫」「良いよ」などの意味にあたります。しかしすべてのケースでwellと同様の用い方をするのではなく、会話の流れではgoodやfineの意味だったりするので、ケースによって使い分ける必要があります。
非常に、という意味はある?
イタリア語の「Di molt (ディ・モールト)」が「非常に」という意味を持っており、メローネが「非常によし」という言葉を用いたことで、ベネに非常にという意味があると捉えられがちですが、実際にはベネに非常にという意味はありません。
この言い回しはイタリア語としては不自然で、「molt bene (モールト ベネ)」であればなりたちますが、「Di molt bene (ディ モールト ベネ)」というとイタリア人にとっては奇妙な言い回しとなるので注意しましょう。
ベネの意味の由来は?
また南ヨーロッパではありませんが、アフリカ大陸北部にもラテン語が影響してるので、英語やオランダ語、ドイツ語などゲルマン諸語の単語や文法にも影響を与えました。単語の由来を調べると共通する点にラテン語からの派生が多く見られます。
ベネの由来であるラテン語とは?
ヨーロッパ諸国においてラテン語は非常に格式高いものであるとされ、学術書や公式文書の多くはラテン語で記されていました。19世紀までは大学の学位論文もラテン語で書くことを義務付けられていたほどです。
現代においてもラテン語は各所で姿を見せます。医学の中でも解剖学などはラテン語が用いられていますし、元素記号や生物の学名もラテン語です。
日本でも使われているラテン語
外国語は英語由来と思いがちですが、ラテン語からそのまま借用されている単語もこのように多くあることがわかります。
先に述べたように、ヨーロッパ諸国で公式文書や学術用語にラテン語が用いられていたので、日本に入ってきた時もそのままのラテン語が根付きました。例で挙げたものを見てみるとそういった学術関係用語が多く見られることがわかるでしょう。
ラテン語のベネは?
イタリア語のベネ
イタリア語で愛してるは「Ti amo(ティ アモ)」が有名ですが、これは恋人や異性に対して使う表現で、「Ti voglio bene (ティ ヴォリォ ベーネ)」という表現方法もあり、ここでbeneを使うこともあります。これは異性などとは関係なく、家族や友人に対して使う表現方法で、Ti amoよりは薄い愛情表現になります。
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フランス語では?
ただ、フランスのbonは英語でのgoodにあたり、イタリア語のbeneがwellに近い表現にあたることを考えると少しニュアンスが変わってくるといえるでしょう。
接尾辞としてのベネ
ベネがある接尾辞
・benediction(ベネディクション)=bene+diction で、祝福、感謝の祈りという意味。
・beneficial(ベネフィシャル)=bene+fic +alで、よいこと、有益な、有効なという意味。
・benefit(ベネフィット)=bene+fic で、良い状態にする、利益という意味。
どれも良い意味の単語を表していることがわかります。普段何気なく耳にする単語も、ラテン語、イタリア語のbeneからきていることを考えると、それぞれの単語の成り立ちはとても奥深いものと感じるでしょう。
見聞きしたことがある!あの言葉にもベネ
「ベネッセ」とその意味
社名の「ベネッセ(Benesse)」は、ラテン語の bene (正しい、良い)と esse (生きる、暮らす)を組み合わせた造語で、前向きに人生を謳歌する、人間味豊かな生き方を象徴的に表現している。
「ベネフィット」とその意味
例えば、高級なレストランで食事をするメリットは「おいしいものを食べられる」ことですが、ベネフィットは「レベルの高いサービスや食事を受けて優雅なひと時を過ごせる」ことです。つまりサービスや商品を手に入れた後の満足のことを指します。
上記でも述べましたが、ベネフィットには「良い状態にする」という意味があるので、ビジネスで使う機会がある人は「利益」ではなくこちらの意味で覚えておくと良いでしょう。
ベネフィットとは製品やサービスを利用することで消費者が得られる有形、無形の価値のことをいう。
https://kotobank.jp/word/%E3%83%99%E3%83%8D%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%88-22818
「ベネディクト」とその意味
歴史上でも有名なベネディクト修道会も、この祝福があるようにという意味を持った会だったことがわかります。余談ですがエッグ・ベネディクトという料理の「ベネディクト」も考案した人の名からきているとされています。
『トゥット・ベーネ』チョコレート
ここでも良い方向へ進むよう願いをこめて名づけられており、beneが活躍しています。
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すべてうまくいくよ!
ベネという言葉が持つ意味
言葉の意味を考えるとき、その由来まで調べてみると思わぬ発見やつながりを知ることもできます。何気なく使っている言葉でも一度調べてみると良いでしょう。普段意識せずに使っている言葉に面白い意味が隠れていることもありますし、思わぬところで役に立つこともあります。