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「しゃしゃる」の意味と使い方・しゃしゃる人の特徴・語源

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「しゃしゃる」の意味と使い方

「しゃしゃる」という言葉を聞いたことはありますか。あまりこの言葉に馴染みのない人も多くいることでしょう。なぜならこの言葉は、格調の高い文章においては使うことは良しとされていないためです。

「しゃしゃる」とは「しゃしゃり出る」の略語です。「しゃしゃり出る」なら聞いたことがある、という人もいるでしょう。実はこの「しゃしゃり出る」も俗語の一つです。

さて、「しゃしゃり出る」の略語である「しゃしゃる」とはどういう意味なのか、一緒に探ってみましょう。

「しゃしゃる」の意味

「しゃしゃる」とは自分を地位や立場を弁えずに出過ぎた口を聞くことを言います。身の程を弁えず、自分の能力を超えたところで、他人に自分の意見などを訴えたりすることです。

つまり、あまり良い意味では使われない言葉です。会社での会議で「あの人今日もしゃしゃってた」と言っているのを耳にしたことがあるでしょう。会社に入ったばかりの新入社員なのに、身の丈を超えた発言をしていると、そういう言い方をされてしまいます。

「しゃしゃる」の使い方

「しゃしゃる」とは良い意味で使われません。つまり、部下から上司、生徒から先生のように、年下から年上、地位の低い人から地位の高い人に向かって言う言葉ではありません。「しゃしゃり過ぎたことを反省しなさい」と上司から部下に使うことはできますが、上司に向かって「今日はしゃしゃっていましたね」などと言ってしまえば怒られます。

また会社で使う言葉というよりかはむしろ、友達同士で使う方が多い言葉です。「しゃしゃるな」や「あの子はしゃしゃってる」というように使います。

「しゃしゃる」は方言なのか

「しゃしゃる」という言葉に馴染みがない人もたくさんいるため、「しゃしゃる」が方言だと言われることがありますが、「しゃしゃる」は全国的に使われる言葉です。

昔から使われていた言葉ではありませんが、昭和時代からは使われていた言葉で、最近になって作られた言葉ではありません。昭和の初期にはある特定の地域に限って使われていた可能性はありますが、今では九州でも「しゃしゃる」を使う人はいますし、北海道でも使う人はいます。

関西弁

「しゃしゃる」という言葉を関西弁と思われている方もいるようですが、関西以外でも使われる言葉です。確かにイントネーションの違いはある可能性はありますが、「しゃしゃる」が関西弁だと言われているのは、イメージだけなのではないでしょうか。

関西の人は東京の人に比べて明るくて、雰囲気的に「しゃしゃる」イメージがあるのでしょう。そういったイメージから関西弁と言われている可能性があります。

「しゃしゃる」の語源

既に説明しましたように、「しゃしゃる」とは「しゃしゃり出る」という俗語の略語を意味します。自分の出番を求められていないにも関わらず、人の迷惑を考えずに図々しくも自分の意見を述べたりすることで、あまり良い意味で使われる言葉ではありません。

昭和時代から使われる「しゃしゃる」という言葉ではありますが、「でしゃばる」の語源は室町時代までさかのぼります。用事がないのに出歩くと、良くない事が起こると言われており、この時の出歩くという言葉を「でしゃばる」と言っていました。この「でしゃばる」が後に変化して「しゃしゃる」となっていきました。

「しゃしゃる」の類語

「しゃしゃる」の類語はたくさんあります。差出る、割り込む、押しかける、悪目立ちする、出過ぎる、出過ぎた口を叩く、口を挟む、水を差す、といった類語がありますが、すべて良くない意味です。また、「しゃしゃる」から連想される言葉としては、頼まれもしない、羽目を外す、余計なお世話、図に乗るなどがあります。

面白い言い方としては「鋳掛屋の天秤棒」という言葉もあります。お鍋や陶器などの破損個所を修理してくれる人のことを鋳掛屋と呼びます。昔は鋳掛屋の天秤棒の長さは7尺5寸ありました。通常の天秤棒は6尺でしたので、少し長い天秤棒を鋳掛屋は持っていました。

その端っこが荷より長く出てしまうため、出しゃばりな人という意味で鋳掛屋の天秤棒という言葉が使われるようになりました。

しゃしゃる人の特徴

「しゃしゃる」人にはある特徴があります。それは、自己中心的な人です。常に自分が中心でいないと気が済まない人が学校でも会社でもいることでしょう。複数の人で話しているのに、私がこうした、俺がこうしたと常に自分の話をして盛り上げる人はしゃしゃる人です。

さらには、自分の知らないことが話題になると、すぐに話題を変えようとしたり、自分より優秀な部下を嫌ったりする傾向があります。自分より地位が下の人なのに、優秀ということが悔しいため、そういう行動を起こしてしまいます。

また、褒められると直ぐに機嫌がよくなる人も、しゃしゃる人の特徴に挙げることができます。昔に褒められることが少なかったためか、小さなことでも褒められると、嬉しくなってしまいます。

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うざい

しゃしゃる人はうざいというイメージがあります。たしかに、しゃしゃるという言葉には良い意味がありませんので、うざい人、という印象が付いてしまうは当然です。

日本の社会では集団行動が良いとされています。学校でも会社においても集団で行動することが多々あります。そんな中で、自分が中心に学校が回っている、会社が回っていると勘違いしてしまう人がいます。

自分の発言が正しい、自分の行動が正しい、と言う理念に沿って生活している人は、周りからはうざい人と思われています。本人は案外周りからそのように思われていることに気が付いていませんが、第三者からはうざいと思われているので、注意が必要です。

かわいそう

しゃしゃる人はうざい人ですが、それと同時に可哀そうな人でもあります。しゃしゃるという行動はもちろん生まれ持った性格も影響していることはありますが、ほとんどが成長過程で身に就いた性格です。

例えば、幼少期に家では東大に行きなさい、友達の家には遊びに言ってはいけません、などと言われていた場合、そのストレスが学校に出てしまうことがあります。家では言うことを聞いていますが、学校ではそのストレスを社者ることによって解消する子供がいます。それが性格の一部となってしまい、しゃしゃる大人になってしまう人もいます。

「しゃしゃる」人への対応

しゃしゃる人への対応方法は簡単です。つまり、褒める事です。誰でも褒められると嬉しい気持ちになります。しかし、しゃしゃる人は普通の人が感じる嬉しい気持ち以上に嬉しくなります。自分のおかげでこれが成功した、自分の業績が貢献したという気持ちが人一倍強くあり、嬉しい気持ちも人一倍強くなります。

これを繰り返すと、ますます自己中心的な人間になっていきますが、上司もそういう扱いをすれば簡単だと分かっているので、多くの上司が適当に褒めてその場をしのぐことがあります。周りの厄介者にならないように注意し、謙虚な行動、謙虚な発言を忘れないようにしましょう。

「しゃしゃる」の漢字

「でしゃばる」を漢字で書くと、「出娑張る」と書きます。「しゃしゃる」は「出娑張る」の略語になりますので、「娑娑る」または「娑々る」と書くのでしょうが、辞書などでは「しゃしゃる」に対応する漢字が書かれていません。

略語が世間に浸透して、その後で当て字などで一般化することがありますが、「しゃしゃる」も漢字が当てられる可能性もあります。

しゃしゃらないようにするためには

もしあなたが誰かに「しゃしゃってる」などと言われたことがあれば、要注意です。「しゃしゃる」ことは良くないことです。厚顔無恥と言っても過言ではありません。

しかし、「しゃしゃってる」と言われたことは光栄です。あなたにまだ改善する余地があるから言ってくれているのであって、あなたのことが嫌いであったり、関わりたくないと思われているのであれば、わざわざあなたのことを「しゃしゃる」人と指摘しません。

せっかく指摘されたのであれば、しゃしゃることを一刻も早く辞めるようにしましょう。とはいっても昔から慣れ親しんでしまったこのしゃしゃる性格をそう簡単には捨てることはできません。しかし、自分を客観視することで、徐々に直していくことは可能です。

自分はしゃしゃっている

自分はしゃしゃっていると口に出して言ってみましょう。なんとなく良い気分はしないのではないでしょうか。自分は厚顔無恥で自己中心的、みんなの嫌われ者と口に出して言うことによって、より自分のことを表面から見ることができるようになります。

しゃしゃる人は顔にでる

しゃしゃる人はその性格が顔に出てきます。自分の意見に自信をもってはっきり物事を相手に伝えることは素晴らしいことです。しかし、それができない人もこの世の中にはいて、その人のことをできない人だと口に出して陰口を叩いてはいけません。

今までは自信を持った素晴らしい人だったのに、だんだんと自信過剰な自己中心的な性格が顔に現れてきます。気が付いたら周りに誰もいない状態になることも十分に考えられます。自分が一番偉いと思わずに、謙虚に生きていれば多くの人があなたについてくるでしょう。

指摘されたらすぐに謝ること

でしゃばるという言葉は現在でも良く使う言葉ですが、社者るという言葉を聞いたことがある人は少ないでしょう。それは俗語だからという理由もありますが、既に死語に分類される言葉だからです。

死語とはすでに使われない言葉を意味します。会社において上司が「しゃしゃるな」と注意したけれども、部下は上司が何を言っているか意味が分からずポカーンとしているという体験談があります。

「しゃしゃる」の意味を説明していては、上司も拍子抜けしてしまい、怒りがなくなってしまいます。ビジネスの場ではジェネレーションギャップを感じることがありますが、しゃしゃることを注意されたときには、きちんと意味を理解して、謝罪するようにしましょう。

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