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「応相談」の意味と使い方|似た単語との違いや使われるシーンなどを解説

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「応相談と書かれているけれど、どこまで相談していいの?」
「応相談が使われるのは、実際どんな時?」
「応相談と同じような意味の言葉は他にもある?その違いはある?」
ビジネスシーンでよく耳にする「応相談」ですが、具体的にどこまで相談できるのか迷ってしまうことはありませんか?

相談できる範囲がはっきりわからないと、この言葉を簡単に使うこともできませんし、逆に相手に使われても戸惑ってしまいますよね。

本記事では、「応相談」の意味や実際に使うシーン、似た意味の単語などを詳しく紹介しています。

この記事を読めば「応相談」の意味を理解して、自信を持って使用することができるようになります。また、相手に「応相談」と言われても、慌てることなく対応する事ができるようになりますので、是非参考にしてみてください。

「応相談」の意味

求人雑誌などで見かけることがある「応相談」という言葉にはどのような意味があるのでしょうか。

「応相談」とは、相談に応じますという意味の言葉です。これは、求人の内容に対して募集をしているお店や会社が、この項目の条件に関しては相談に応じますという意味で使われています。

たとえば、勤務時間に関しての項目に、平日9:00〜17:00(勤務時間応相談)と記載されていた場合は、「平日の9時から17時までの勤務で募集していますが、9時から16時までしか勤務できない人の場合、相談してもらえれば応じますよ」という意味で使われています。

相談に応じるということは、相談すれば募集している時間帯のすべての時間の勤務が不可能だった場合も、条件によっては相談に応じてもらえる可能性があるということです。

ただし、100%応募者の希望が認められるわけではなく、希望が通るか通らないかの決定権は採用する側にあります。

「応相談」の読み方

「応相談」は、「おうそうだん」と読みます。

相談に応じるという略語なので、そのままの読み方で大丈夫です。主に記載する文章で使用し、簡潔に伝える効果があります。

「応相談」と「要相談」の違い

「応相談」に似た言葉で「要相談」というのがあります。一見同じように見えますが、意味が違います。

「応相談」とは、相談に応じるという意味に対し、「要相談」は、相談する必要があるという意味になります。

「応相談」の代わりに「要相談」を使用することはできません。意味やニュアンスが全く違うので、同じものと捉えないよう、注意が必要です。

相談する必要性があるかどうかの違いがある

「応相談」は希望があれば、相談にのりますという意味なので、必ずしも相談する必要はありませんというニュアンスも含まれています。

これに対し「要相談」の場合は、相談が必須であることを意味します。面談などで、まずは相談をしてみて、その後決定するかしないかの判断をする、という内容も含まれています。

相談する必要性があるのは「要相談」であることを理解しておきましょう。

相談内容に柔軟に対応してくれるかどうかの違いがある

「要相談」の場合、必ず相談してから決めることになるので、相談内容によってその後の話が変わる場合があるという意味も含まれています。あくまでも、相談の上で話がまとまるかまとまらないかが決まるということです。

「応相談」というのは、相談があれば応じますという柔軟性を表しているので、話がしやすい印象を与えるのはこちらの方です。

「応相談」と「別途相談」の違い

「別途相談」とは、提示した内容以外の相談も受ける、またはこちらからも相談するという意味が含まれています。

「応相談」は、提示した内容に関する相談には応じるという意味ですが、その他の相談に関しては含まれていません。相談できる内容をきちんと把握することが大切です。

応相談が使われるシーン

では、実際に「応相談」が使われるのはどのようなシーンが多いのでしょうか。

具体的な場面をあげて、使われ方や捉え方をお教えしますので、今後の参考にしてみてください。

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ホテル

「応相談」がよく使われるのは、ホテルを利用する場面です。

ホテルでパーティーをする際に、利用項目に「人数30名まで(応相談)」などと書かれていることがあります。この場合30名より少し多くても、相談すれば応じてくれる可能性があるという意味を示しています。

30名以下でないと無理な場合は「応相談」とは記載されませんので、相談の余地があると判断してよいでしょう。

食事プラン

レストランや居酒屋などの食事の場面でも「応相談」はよく使われています。

大人数で宴会をする時は、利用する部屋の許容人数や食事内容について相談を聞いてもらえることがほとんどです。具体的な人数と食事のプランが提示されてはいますが、利用する人によって人数も食事の量も変わるので、お店側も希望に応じてくれることがあります。

ただ相談内容によっては、お店側の都合がつかない場合もあることを理解しておきましょう。

結婚式場

結婚式場も相談に応じてもらえるシーンの多い場所です。

式の演出や使用する音楽などで「応相談」となっていたりします。式場にあるプラン以外の特別な演出をしても良いか、自分たちで作曲した曲を持ち込んでかけてもらえるか、など事前に相談して対応してもらう場面がたくさんあります。

こちらも式場によって受けてもらえない場合もありますが、応相談とあれば希望を伝えることは可能です。思い出に残る結婚式にするためにも、この場合はしっかり希望を伝えてみることをおすすめします。

物件情報

物件情報は、価格の部分に「応相談」と書かれていることがあります。

これは、公開されている物件情報にはオーナーさんの希望価格が記載されていることが多いので、入居を希望している人がもう少し価格を下げてもらえないか、交渉の余地があるという意味で書かれています。

提示された価格から大幅に変更することはありませんが、少しであれば相談すると価格が下がることもあるかもしれません。

アルバイト・求人広告

アルバイトや求人広告は、非常に多く「応相談」の文字が見られます。

広告内には、募集側が働いてほしい時間帯や期間を記載していますが、働く側の希望に応じることもできるという意味で「応相談」と書かれています。

シフト週3日入れる方(応相談)などど書かれていれば、何曜日に働きたいか、働く側の希望を伝えて、その相談に応じてもらうことができます。

必ずしも希望通りにいくわけではありませんが、書かれていれば相談可能です。仕事が決まった後で働き方などにギャップが生まれることがあります。これを埋めるためにも、伝えたいことは最初に相談しておくことが大切です。

履歴書

提出する履歴書に、自分の希望する時給や年収を「応相談と考えています」と記入する事があります。

先方からヘッドハンティングを受けたり、履歴書を提出する側が経験が豊富だったりする場合に、職場に交渉するために書くのですが、こちらからの相談に応じてほしいという意味を表しています。

アレルギー

アレルギー対応を行う飲食店などでも「応相談」はよく使われます。

アレルギー対応可(応相談)と書かれている場合、メニュー内にある食材がアレルギーで食べられない方は、別の食材で対応することもできるので相談してください、という意味を表しています。

応相談とあっても、アレルギーの度合いで飲食店側の対応が変わることも理解しておきましょう。

「応相談」の使い方

ここからは、「応相談」の使い方を、詳しくご紹介します。

ビジネスや日常生活でどのように使われているかを確認し、「応相談」という言葉が出てきても、すぐに意味や相談範囲を理解できるようにしておきましょう。理解していれば、実際に自分が使う側になった時も、自信を持って「応相談」を使用することができます。

相談を受ける側が広告媒体で使う

求人広告などで人材を募集する際に、応募してきた人から相談を受ける側が「応相談」と記載するのが一般的です。

表記することで、希望があれば相談に応じるという柔軟な姿勢を示す事ができます。

雇用する側がされる側にギャップを感じることもあります。ギャップを生まないためにも、可能な限り事前に相手の希望や相談を聞いておく事が大切です。

事前の相談が必要なシーンで使う

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事前に相談が必要な場合は、「応相談」ではなく「要相談」を使います。

求人広告などを出す側が、「勤務時間については要相談」と記載し、勤務時間を相談して決めたいと考えている場合に使用します。

「応相談」を使うと、広告を出す側に必要性がなければ、相談はあってもなくてもよいという意味になるので注意してください。

履歴書へは相談したい内容を記載する

「応相談」と書かれている募集内容に対し、応募する側が希望を伝えたい場合は、前もって送る履歴書に相談内容を記載しておくと、面接でスムーズに話が進みます。

重複になりますが、「応相談」と書かれた内容は、自分の希望がある場合はきちんと伝えるようにしましょう。会社やアルバイト先に入った後も、双方の働き方や考え方の違いで悩むことが少なくなります。

「要相談」の例文

ここまでは、「応相談」の意味や使われ方をお教えしましたが、似ている単語で「要相談」も同じように多くの場面で使用される言葉です。

「要相談」についても少しご説明いたします。

広告に「要相談」と記載されていても、相談する側とされる側の双方がきちんと理解できていれば、この言葉が使われていてもスムーズに話が進みます。

例文を見て、どう使われているかを把握しておきましょう。

・時短勤務が可能ですが、要相談でお願いいたします。
・週2日勤務できる方、曜日は要相談。
・パート募集の面談日ですが、今週の日程で要相談です。

どれも、相談の必要があり、相談した後に決定したいという意味が含まれることを理解しておきましょう。

「応相談」の言い換え表現

これまでに出てきた「要相談」も「別途相談」も、「応相談」とは意味やニュアンスが異なり、どれも「応相談」の言い換えとしては使用できません。

「応相談」とは相談に応じるの略語ですので、丁寧な言い回しで言い換えることができます。

相談を受ける側とする側とで、敬語の使い方が違いますから注意しましょう。

ご相談ください

ご相談くださいは、「応相談」を丁寧にした言い方です。

「応相談」は、相談を受ける側が求人サイトなどで使う場合がほとんどで、短い文章でたくさんの情報を入れる際にとても便利です。

でも実際に会話の中で使用する場合は、「面接日については、ご相談ください」と伝えます。また、文章の中で相手に柔らかい印象を与えたい時もこの言い方に換えると効果的です。

ご相談いたしたく存じます

本来、敬う相手であるべきお客様や目上の人に対し、相談に応じるという意味で「応相談いたします」とするのは、大変失礼にあたりますので気をつけてください。

この場合は「伺う日程につきましては、ご相談したく存じます」のような使い方をすると良いでしょう。「応相談」は使う相手によって、注意が必要です。

「応相談」の謙譲表現

これは相談される側が、する側に対して敬意を払って立てることを表します。

「面接の際に、都合の良いシフト日程についてご相談いただければと存じます」のような使い方をするのが良いでしょう。相談する側への印象もよく、相談しやすい雰囲気も伝わります。

「応相談」の英語表現

ビジネスシーンでは、英語で求人募集を行ったり、話したりすることも多いと思います。

英語の場合も、単語や文によってはニュアンスの違いがありますので、気をつけておきたいところです。

ここではよく使われる2つをご紹介します。

negotiable

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negotiableは「交渉可能な」という意味です。

「応相談」に適した意味を持つ英語を調べると、まずこの単語が出てきます。相談に応じます、相談することができますという意味を持っています。


Working hours are negotiable.
勤務時間は応相談

subject to negotiation

subject to negotiationは交渉の余地があるという意味です。こちらも応相談として使用できます。


Prices are subject to negotiation.
価格は応相談

応相談の意味と使い方を理解しよう

相談に応じますという文章を端的に伝えることができるので、「応相談」は書面で便利に使う事ができます。

意味をきちんと理解できていれば、「応相談」が使われた広告や文章は、部分的に柔軟に対応してもらえることが伝わって、むしろ相談する側もされる側も話しやすくなり、円滑に会話が進みます。

ただし、かしこまった場や会話している相手に対して「応相談」を直接使うことはありませんので、「ご相談ください」と丁寧に伝えるようにしましょう。

相手を思いやる意味が込められた「応相談」をうまく使って、上手に仕事進められるようになると良いですね。

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