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「心待ち」の意味
正しい意味は?
期待をもって心の中で待つこと。 「 -にしていた手紙が来る」
期待を表す
楽しみにする
大和言葉
「心待ち」の使い方
「心待ちにしております」
たとえば、初めての相手に会う約束をするときに、電話の最後に「お会いできるのを楽しみにしております。」というよりも、「お会いできるのを心待ちにしております。」というほうが、会いたいという気持ちがしっかり届くように感じるでしょう。言われた相手も、「ああ、早く会いたいと思ってくれているのだなぁ。」と思うのではないでしょうか。
敬語といっても、単に目上の人だからと使うのではなく、よりいっそう心がこもった表現になっています。
「心待ちにしている」
「私は、合格通知を心待ちにしている。」「彼は彼女がもう一度電話をしてくるのを心待ちにしている。」などと使われます。
主体となる人物が、あるできごとを心から楽しみに待っているようすを述べるために、「心待ちにしている」と使います。これも、敬語の「心待ちにしております」と同様に、単に「楽しみにしている」や、「期待している」と表現するよりもいっそうその気持ちが強く感じられるでしょう。
「心待ちにしていた」など
ただし、「心待ちにしていた。」と過去形になっていることによってが、それは現実とならなかったというニュアンスが少し含まれているように感じられます。もちろん、全体の文脈のなかでどのように読み取れるのかは実際の文章を読んでみなければなりません。しかし、期待が大きかっただけに、そのような背景を想像してしまいます。
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「心待ち」の類語と言い換え表現
類語
「待ちわびる」や「待ち焦がれる」、「首を長くする」、「まだかまだかと思う」という言葉は「心待ちにする」の類語です。これらの言葉は、心待ちにしている対象やできごとに関して、とても強い気持ちが伝わってきます。自分が期待していることが起こることを本当に願っているようすがうかがえます。
一方、同じ「心待ち」の類語でも、「楽しみにする」や「期待している」という表現では、その気持ちの強さが少し異なる印象を持ちます。同じ「心待ち」でも、どのような文脈の中で使われているのかによって、気持ちに幅があるのでしょう。
言い換え表現
それぞれどんな時に使うのでしょうか。それは、やはりその場面や相手によるはずです。たとえば、目上の人に向かって「楽しみにしています」というのは少し失礼です。逆に親しい友達には「心待ちにしています」というと、ずいぶん改まった感じだと思われる可能性があります。
また、初めて会う約束をした人に、「一日千秋の思いで待っています」というと、言われたほうは少し驚いてしまうでしょう。そのような場合は、「心待ちにしています」としたほうが、待っている気持ちがより伝わりやすいのではないでしょうか。この言葉を使う時は、相手や場面が適切なのかを考えることが求められます。
「心待ち」の敬語
たとえば、「お会いできる日を心待ちにしております。」という文章は、「お会いできる日を楽しみにしています。」と同じ意味ですが、より丁寧で、心から願っている気持ちが伝わってきます。
「またお目にかかるのを心待ちにしております。」と言えば、別れ際にあいさつとして使われる表現ですが、単に「またお目にかかりたいです。」などと言うよりも別れを惜しむ気持ちがにじみ出ています。
このように敬語として「心待ち」を使うと、より気持ちがこもった表現になります。自分の気持ちを強く、丁寧に伝えたいときにはぴったりの表現です。
「心待ち」のメールでの使い方
面会の約束
そのあいさつの文章として、「お会いするのを楽しみにしています。」と結ぶことが多いでしょう。しかし、その代わりに「お目にかかるのを心待ちにしています。」とすると、より丁寧な印象になります。相手が自分よりも立場が上の場合には「心待ちにしております。」とするほうがよいでしょう。
返信を待つ
そのようなメールでは、最後に「お返事お待ちしております。」などと述べることになります。もちろん、返信がほしいということが相手に伝わればよいのですが、「ご連絡を心待ちにしております。」とすると、返信を待っている気持ちがより伝わりやすくなります。相手を不愉快な気持ちにさせないで、返信を求めるにはうってつけの文章です。
おしつけがましい印象を与えることなく、丁寧で気持ちが伝わる表現として、「心待ち」は最適な言葉です。
心待ちにしているエピソードとは?
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結婚式
結婚式でのスピーチで、「この日を心待ちにしていました。」や、「花嫁姿を見るのを心待ちにしていました。」とその気持ちを表現することができます。みんなに祝福されて結婚式を挙げる人も、招かれる人たちも「心待ち」にしていた日のはずです。
「心待ち」という言葉を説明するときに、たとえば「結婚式まで、その準備をしながら楽しみに待っている気持ち」と述べると、心情がよく伝わるでしょう。
再会
同窓会などで、あらかじめ再会することがわかっている場合はもちろん、何かのきっかけで思いがけず再会することになった場合でも、その日までの気持ちを表現する言葉として「心待ち」が使われることがあります。
「心待ち」にする再会ばかりではないでしょうし、気持ちが変化することもあるでしょう。しかし、再会しようと決めたのは、やはり「心待ち」にしている気持ちがあります。
そんな時には、再会した時に「この日を心待ちにしていました。」という表現になるでしょう。やっと会えたという気持ちがよく表れています。
「心待ち」にする気持ち
美しい日本語で、「心待ちにしていた」と言われるような表現を使えるようにしましょう。