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「造詣が深い」の意味と使い方・例文
読み方と意味
「よく知っている」「詳しい」「物知り」は目上の人に対して失礼にあたることがあるので気を付けましょう。「造詣が深い」は年配の識者に使いやすい言葉で、正しく使用すれば嫌な気分になる人はまずいない便利な言葉でもあります。
一点気を付けなくてはならないのは、「造詣が深い」は日本語では珍しい、尊敬を込めた誉め言葉という点です。
あなたが仮に知識に自信があっても、自分自身のことを「○○に造詣が深い」という言い方はしないようにしましょう。あくまでも相手から言われる言葉です。「僕はこの分野では造詣が深いから何でも聞いて」などと言ってしまうと高慢な印象を与えるので気を付けましょう。
例文
すぐにネットなどで調べて分かることではなく、誰もが知っていることではない少々マイナーなことや、実際に経験がないと分からない深い知識であることが多いです。そのような知識を持っている人に対する褒め言葉として使うと、好印象を与えます。
「造詣が深い」の反対語・対義語
したがって、「造詣がない」「造詣が浅い」という言葉は存在しません。ではどういった表現があるのでしょう。
シンプルに「知識が浅い」「知識がない」などが考えられます。または四字熟語で「浅学非才」などが該当します。「浅学非才」とは、学問や知識が浅く未熟で、才能が欠けていることを意味します。
「造詣が深い」の読み方
ぞうしなど
上手に造詣を使えば、好印象を与えることができる言葉なのでぜひ正しい読み方で覚えることをおすずめします。
読み間違いの多い単語
ビジネスマナーや常識として知っておきましょう。受験生の人は、読みの問題としても受験問題によく出題されるので、意味だけでなく読み方を覚えておきましょう。
「造詣が深い」の敬語
ビジネスにおいて、取引先の相手や上司などに「さすが、知識がおありですね」と言うよりも「さすが、造詣が深くていらっしゃいますね」と言った方が、スマートな印象を与えることができます。
しかし誉め言葉である「造詣が深い」に対し、さらに敬語を使っているので、相当のことをした人に対してでないと、ヨイショしているようなあざとい感じを与えてしまう可能性もあります。相手との関係性を考慮して使用しましょう。
さりげなく、これから歌舞伎を夫婦で見に行くという上司に対し、「ご夫婦でご観覧ですか。部長は歌舞伎に造詣が深くていらっしゃいますね」などと自然な感じで使うと、「若いのに言葉を知っているな」と、一目置かれる可能性もあります。
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造詣が深い人の特徴
教養がある
精神的にも安定し、迷いのない落ち着いた印象の人が多いでしょう。
自分のために知識を深めようとしている
「造詣が深い人」は精神的に熟成した人が多いので、そういった人と話をすると勉強になります。関わりを持つチャンスがあれば大切にしましょう。
謙虚で頼りになる
本人は、先述したように、まだまだ探求心が強く奢ったところがありません。何か質問した際も、謙虚な姿勢で丁寧に物事を教えてくれるでしょう。
「造詣が深い」は目上の人に使うと失礼か
重宝する言葉
目上の人に「頭がいいですね」「賢いですね」「よく知っていますね」という表現を使うと、どこか上から目線で、場合によっては失礼に聞こえることがあります。そんなときに「造詣が深い」と言い換えるとスマートな表現になります。
その他に使える言葉
「造詣が深い」の類語
詳しい
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対して「造詣が深い」という言葉は、知識や見識が深く、そのことに対して深く理解していることを指します。また、芸術や学問、技や芸などに使われることが多いでしょう。「詳しい」の中でも、かなり高いレベルの事柄に対して使用されます。
尊敬を込めた誉め言葉でもあるので、いくらそのことに対する知識に自信があっても、自分自身のことを「○○に造詣が深い」という言い方はしません。「僕はこの分野では造詣が深くてね」などと言ってしまうと高慢な印象を与えるので気を付けましょう。
精通など
精通は、例えば「彼は出版業界の事情に精通している」といった使い方をします。広く深い知識がある「造詣」とは異なり、「彼は出版業界の事情について詳しい」という意味になります。
他にも「芸能界の裏事情に精通している」「裏社会に精通している」なども含まれ、内容・レベルは問わず、何かを詳しく知っていれば「精通」していると表現できます。
それぞれ何かに詳しいことを指しますが、対象が異なるのでその場に即した言葉選びをしましょう。
学識が高い
「学識」と「造詣」の違いとしては、「学識」は学問から得た豊かな知識を指し、「造詣」は、その分野について広い知識と深い理解を言います。
厳密な違いはありませんが、どちらかと言うと「学識」は点数化されやすい分野で、「造詣」は芸術や技芸、学問といっても経験や研究から身につく「古典文学」や「民俗学」など深い知識を指す傾向があります。
造詣が深い人は自分を成長させてくれる
知っている人もなんとなく誉め言葉のひとつぐらいに捉えている人も多かったのではないでしょうか。いくつか類似語がありますが、「頭がよい」「賢い」「物知りだ」という言い方は、年輩の人や目上の人には失礼にあたります。相手との関係性を考えて使うように気をつけましょう。
特に精通していると、造詣が深いは混同しやすいので意味の違いを理解しておくと一目置かれます。
造詣の深い人は、水準の高い知識や見識を持ちながらも、探求心が強く謙虚な人が多いです。一つのことを極めることができる人は、目新しさに振り回されない精神的な安定感があります。造詣が深い人と付き合うと生き方も含めて勉強になることが多いでしょう。