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手こずるを活用しよう
日常生活において「手こずる」という言葉を耳にすることがあります。しかし、手こずるという意味は、なんとなくしか理解していない方が多くおられるでしょう。また、自身が手こずると言う言葉を使用するときは本当に使い方があっているのかと疑問に思われる方も多くいることが確かです。
今回は、その「手こずる」という言葉についての意味を理解していき、どのようなときに活用していけば良いのかをご紹介していきます。ぜひ、ご参考にされてください。
手こずるの意味とは?
では、手こずるの意味を紹介していきます。また、手こずるはどのような使い方をしていけば良いのかも見ていきましょう。
物事がうまくいかない時に使用する
「手こずる」とは主に、物事がうまく進まない時に耳にしたり使用することが多いでしょう。何かが邪魔をしてしまい、自分が思ったようにいかない時に「~に手こずった」と言います。
手こずるの語源
手こずるは、安永時代に流行し、とても昔から使われている言葉です。語源は、テコを使用して重いものを動かそうとしてもテコがずれてしまいうまく持ち上がらない、ということから「手こずる」と名付けられました。
手こずるの使い方
手こずるとは、先ほど説明したように物事がうまくいかない時に使用します。例文でいくと、日常生活で弟を泣き止ませているときの事を「弟を泣き止ませるのに手こずった」や、ゲームなどで対戦相手への攻略で「相手を手こずらせるのにはこの方法が一番だ」など、「困る」という感情が見えてきます。
ですので、仕事状などで困ったことがあった場合も、「~なので困りました」というより「~で手こずってしまいました」という方が格好が付く場合もありますのでうまく使い分けていくと良いでしょう。
手こずるの類語
では、手こずるにはどのような類語があるのでしょうか。見ていきましょう。
手こずるの類語たち
手こずるの類語は、主に「困っている状況」が見えてくるものが多いです。類語ですので、手こずるの代用として使用する事もできます。では、類語を意味と共に見ていきましょう。
手を焼く
物事をうまく処理できなくて困っている状況です。例文は、「反抗期の子供に手を焼く」などで、どう扱っていいのかが分からず困っている状況です。
難渋する
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読み方は、「なんじゅうする」と読みます。日常生活ではあまり聞きなれない言葉でしょう。物事の進行や処置がうまくできない時に使用します。仕事などで上司と話す場合や文章を作成するときに使用する単語です。例えば、「取引先との交渉が難渋しています」などの使い方をすることによって取引が難航しているのだな、と思ってもらえます。
苦慮する
「くりょする」と読み、悩みや苦しみに苛まれる意味があります。物事に対して、どう解決していけば良いのか分からずに苛立たしい気持ちになるため、使い方としては事件などに対して「まったく解決の糸口が見えず苦慮している」などです。
日常生活では、あまり使用することがないため、小説の一文で読んだり、文書として読む事が多いでしょう。なので、他の類語にいいかえることをします。
困難を生じる
解決ができず、進展が期待できない状況を言います。例えば、「彼の前には~と言う困難が立ちはだかる」や「この手術には困難を伴う」など、期待ができず困り果てた状況の時に多く使われます。
日常会話では、あまり使用しませんが、テレビのナレーションや文章では良く使われる言葉なのでメジャーな言葉でしょう。
憂慮する
「ゆうりょする」と読みます。意味は、非常に心配する事、非常に不安に思う事であり危機感のある言葉です。しかし、あまり使われない言葉で、類語に代用されることが多いでしょう。使い方は、「それは憂慮すべき事態」など慌てている状況にも読み取られます。主に、文章などで使用されるでしょう。
苦しむ
苦痛を感じたり苦しい状況の時に使用します。骨を折ったり怪我したりと、体の痛みや苦しみに使用されることもありますが、心の苦しみや、辛く思うことにも使用できます。「~をされて心が苦しい」や、「~を思うと心が苦しくなる」などの使い方があります。
苦しむを使うと、その状況がとても危機的状況に聞こえるため安易に使う場合は、類語に置き換えるのが好ましいとされています。苦しいという言葉は、手こずるの最終的状況のようなものと言えるでしょう。
ビジネス上での使い方
では、ビジネス上ではどのような状況で「手こずる」を使用していけば良いでしょうか。
行き詰まったとき
何かの壁にぶつかって締まり、行き詰まってしまったときなどに使用できます。例えば、相手との大事な取引きにライバル会社が入ってきて交渉が決裂してしまいそうなときに、「A社に低価格での交渉をされ手こずっています」や、交渉相手をなかなか納得させれないときに「なかなか首を縦に振ってもらえず手こずっています」などの使い方があるでしょう。
ライバル会社を困らせるとき
さっきの、息詰まった時とは逆にライバル会社を困らせたときにも使用できます。例えば、「こちらの戦略にA社は手こずっています」など、相手の思うようには行かせないという感情が読み取られます。
処理が分からない
仕事上で、処理が分からなくどうすれば良いのか分からない時に、「この処理に手こずっているのですが、どうすればよいでしょうか」などの質問の際にも使用できます。手こずっているを使うことで、この人はどう解決していけば良いのか分からないのだな、ということが強く伝わります。
この場合「これの処理の仕方を教えてください」と簡潔的に言ってしまうと自分で考えたのか、と疑問に思われる事がありますので、手こずっているを最大限に活用していきましょう。
手こずるを使った例文集
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では、手こずるを使った例文を紹介していきます。例文を元に、手こずるの使用方法を理解していきましょう。
この宿題には手こずった
宿題がなかなか上手くいかなかった様子が伺えます。このように、過去形での使い方もできます。
いつも車庫入れに手こずる
毎回、車庫入れに手こずっている様子が伺えます。
相手を納得させるのに手こずった
友達を納得させる時や、取引先を納得させるのに苦戦した様子が伺えます。
あの人はあの場面で手こずるはず
あの場面で処理に困ってしまうだろうという思いが見えてきます。このように、何かの予想にも使うことができます。
相手を手こずらせたぞ
相手の行動や処理をうまくいかないようにした、という行動が見えてきます。ゲーム中やライバルに対して使用することができるでしょう。
活用法はさまざま
このように、手こずるはさまざまな活用法ができます。日常生活で使用することもでき、文章に使用する事もできます。今まで、使用してきた言葉を手こずるに変えてみるだけで会話にしまりが出てくることもあるでしょう。ぜひ、例文を参考にして「手こずる」を使用していきましょう。
手こずるを言い換えてみよう
手こずるは言い換えることもできます。では、どの場面で言い換えていくことができるのでしょうか。見ていきましょう。
苦戦している表現
何かの弊害のせいで、思いどおりに物事が進まず苦戦しているときに、「~に苦戦している」というと少し大げさに聞こえてしまう場合があります。その際、「~に手こずっている」を使用する事で、表現に柔らかみが出て改善の余地があるのだなと思わせる事ができます。状況に合わせて使い分けていきましょう。
処理に困ってしまった
仕事中にパソコンなどがトラブルにあってしまって処理の方法が分からなく困ってしまったときに、「~の処理に困ってしまった」と言うことが多いでしょう。同僚に使用する場合は「困っている」を使用しても良いでしょうが、上司などに困っている意思を伝える場合は「~の処理に手こずってしまっています」と言い換える方が良いでしょう。
置かれている状況や、話す相手によって「手こずる」を使い分けていきましょう。
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手をやかせた
例えば、子供が親に手を焼かせた場合などに、「~には手を焼かせた」と言います。これを文章などに言い換えたり、丁寧に話そうとするときに「~の教育には手こずった」などと言い換えることができます。手こずったと表現を変えることによって、悩みを与えたという思いが見えてきます。
言い換えて使用していこう
このように、用途や状況によって言い換えていくことができます。また、手こずると言い換える事で聞こえ方が柔らかくなったりと、さまざまな効果があります。会話をしているときや文章を書いているときに、手こずると言い換えて活用していきましょう。
手こずるの対義語
対義語とは、意味の反対を意味する言葉です。例えば「高い」「低い」など全く逆の意味を持つ言葉のことを言います。では、手こずるの対義語とはどのような言葉でしょうか見ていきましょう。
思い通りにいくこと
手こずるの対義語は、物事が思いどおりに進む言葉です。手こずるでは、思いどおりに進まないため「~が解決せずに手こずっている」などと表現します。
それに対し、対義語で表すと「~が思いどおりに解決してくれた」や、「~が思いどおりに進んだ」、「作戦が思いどおりにいってくれた」と言います。これが対義語、という言葉はありませんが思いどおりに物事が進む言葉が対義語ということになります。
対義語と混合した文
手こずるには、対義語と混合させて文章を作ることもできます。例えば「~に手こずったが。最終的には思いどおりに行ってくれた」など、処理に困ったが結果上手くいった、と言うときに使用する事ができます。このように、1文に対義語を加えることで文章を成り立たせることもできます。
敬語で表現してみよう
手こずるを敬語で表現する場合はどのように使用したらよいでしょうか。見ていきましょう。
敬語を組み合わせて使う
手こずるを敬語で表す場合は、「~です」「~ます」など基本の敬語を組合わせるだけで敬語化することができます。例えば、「~に手こずっています」「~に手こずるでしょう」「手こずってしまいました」など状況に合わせて敬語と組み合わせていきましょう。手こずる自体が丁寧な発言であるため、根上の人への使用も敬語と組み合わせる程度で大丈夫です。
意味を理解し活用していこう!
いかがでしたでょうか。手こずるにはさまざまな使用法や、いろいろな場面で言い換えていくことができます。今まで、しっくりこなかった言葉などを手こずると言い換えるだけで、聞き取り方も変わってくることでしょう。ご自身の状況や用途に合わせて手こずるを活用していきましょう。
手こずるに対して疑問に思われていた皆様は、ぜひ参考にされてください。