[allpage_toc]
「私情」の意味と使い方・仕事での「私情」の例
「私情」の意味と使い方
また、他の誰かの事を比喩する場合であっても、その人が利己的であったり自己中心的であったりしない限りは、使うことが憚れる言葉でもあります。以上の事から、「私情」と言う言葉を使う際はよく考えた上で使用した方が良いことが伺えます。
「私情」の例文
私情により
相手によっては不快感を示す場合がありますので、友人など親しい相手に対し「私情により暫く不在となります。」と言った表現で考える方が妥当となります。
私情を挟む
私的な感情や意見は業務に支障をきたすばかりでなく能率や生産性を落とす原因となり、業務とは関係のないところに余計な問題を発生させ、結果組織全体に影響が及んで経済活動の停滞という事態に陥ることが考えられます。
また自分のためだけに仕事をやっているような人を企業は必要としませんし、そのような人を受け入れていたら企業組織は成り立たなくなります。
それ故に私的な感情をもって仕事をしている人材は組織の問題を生み出していることに繋がり、そのことを諫める意味としても使われることもあります。
私情を持ち込む
ですがやはり「挟む」にしろ「持ち込む」にしろ、会社内や職場などのビジネスの場において「私情」が表に出て来ることは相応しくないとすることが一般的です。
私情を離れて
人対人の好き嫌いはまさしく「個人的感情」にあたりますので、組織をまとめる立場の人などがそういった人たちをまとめる場合に「この場はみんなで協力していこう」といった具合に使われる言葉として「私情を離れて」という言葉が多く使われます。
この言葉を発した人もまた、集団や組織をまとめることに苦労していることが多いので、もしこの言葉を耳にした時は素直に協力しましょう。
私情を捨てる
そういった相手からのお願いであったり希望であったりを耳にした場合は、「何とかして相手の希望に沿うようにしてあげたい」と思う事の方が多いはずです。
しかしながら、そういった相手の希望は必ずしも組織にとってプラスになることばかりとは限りません。「その希望を受け入れてしまったら組織全体に悪影響を及ぼすことが考えられる」といったこともあり得ます。
そのような場合には、「私情を捨てて決断をする」と言った具合に「私情を捨てる」といった言葉が用いられます。このような決断をしなくてはいけない時は大抵悩むことが多く、決断をした後は心苦しく感じることが多いでしょう。
[no_toc]
烏鳥私情
一例として「忙しくて中々故郷へ帰れない。烏鳥私情の気持ちはあるんだけど、親はまだ元気なようなので勘弁してもらっている。」といった具合の使い方になります。
「私情」の類義語
また「自分が持つ私的な考え」を指す同義語には「私見」あるいは「自分の意見」といった言葉が該当し、また前述と同じように「私意」や「私心」といった言葉も該当します。
「私欲を遂げようとする心」と言う意味から見た場合ですと「我欲」や「私欲」、あるいは「エゴ(エゴイズム)」、「利己心」などと言った言葉が該当し、同じように「私意」や「私心」といった言葉もここに該当します。
「私情」と全く同義語に該当する同義語には「私意」や「私心」という二つの言葉が該当することになりますので、この2語に関しては「私情」と言う言葉と全く同じ使い方をしてもおかしくはないことになります。
仕事での「私情」の例
私情を制して
私情を挟まざるを得ない
お客様の立場に立つ場合「自分がそのお客様の立場だったらどう感じるだろうか」という疑問から始まりますので、「私的な意見」という言葉の意味を考えるとそれは私情から派生する考えとなります。その反面、相手の立場に立った意見と言うものは決して「利己的な意見」とは言い切れません。
そういった意見を会社の会議で述べる場合は「私情を挟まざるを得ないのですが」と前置きしてから述べると良いでしょう。ただし、その意見は決して「利己的」であってはいけないことを忘れないようにしましょう。
私情から申しても
この場合、自分だけでなく多くの人がその相手の言動に対して目に余る、あるいは腹に据えかねている感情を抱いていて、なおかつ誰も中々そのことを注意できずにいる状況で、自分が代表して意見をする時に話の途中でこの言葉を交えて使う形となります。
このようなシチュエーションになることはあまりありませんが、可能な限り使いたくない言い回しですし、また自分自身もこの言葉を言われないように日々の言動を慎みたいところです。
「私情」の対義語
また、私欲を遂げようとする心を指すものであると捉えた場合、人のために動くことや自分の利益よりもまず他人のためにといった意味合いになります。
「私情」と「私事」の違い
しかし「私事」は自分のことに関連した事柄であってもあまり他人に発したくない事柄であることが伺えます。
そのもっともたる使用例が退職願や退職届の文面で、一身上の都合により退職をする場合には、「私事」と言う言葉から書き始めることが大筋のマナーとなっています。
「私情」と書き出した一身上の都合による退職願(または退職届)ですと、「辞めたいと思ったから辞めます」と言ったような意味になりますので「私事」と書き出した一身上の都合による退職願(あるいは退職届)のほうが適切です。
[no_toc]
「私情」の敬語
自分の都合がつかない
この場合「自分の都合が付きませんので」とか、あるいはさらに丁寧な表現で「自分の都合がつきかねます」といった言い方が良いでしょう。
勝手を言って申し訳ございません
TPOをわきまえて使いたい「私情」という言葉
皆さんも意味や使い方を十分に踏まえ、「私情」と言う言葉の使い方に挑戦してみましょう。