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「そういえば」の意味と使い方・例文
そういえばの意味とは
そういえばと伝えておけば、話の内容が切り替わったことがわかりやすく、話し相手に誤解を与えません。自分の中では次の話に移行したつもりでも、その事を相手にきちんと伝えなければ話の内容がわかりにくいため、「そういえば」と使います。
そういえばと相手に声に出して伝えることは、相手への配慮や思いやりでもあります。「そういえば」は対人関係においても良く使用される言葉の一つです。
そういえばの使い方
・「そういえば、私が提案したあの件はどうなりましたか」
・「そういえば、家の庭も最近手入れをするのを忘れていました」
・「そういえば、○さん、甘いものがお好きでしたよね」
・「そういえば、私も飛行機のチケットをとったのですが、本当に今お安くなっていますね」
・「そういえば、○○さんのお子様おいくつでしたっけ」
そういえばそうだった
自分の言葉で気づかされた相手は、「そういえばそうだった」と重要事項を思いだしたことを教えてくれた相手に感謝している場面でよく使われます。そのため、相手とのコミュニケーションを図るときに、「そういえばそうだった」を伝えることは、相手との共感や共有意識になり、一般的には人から好まれる言葉です。
感激詞
「そういえばそうだった」と発する時、多くの人は、忘れていた記憶をよみがえらせて気分がすっきりしており、思い出せたことに感激しているような心境だからです。
そのため、「そういえばそうだった」と人が言う時は、そのひらめきに近い感覚により機嫌が良くなっていることが多いでしょう。また、用事を思い出したことで、大変急いでいる心境に駆られることでしょう。そのように、「感激詞」とは、その言葉を使っている人の感情がやや激しくなっていることを示しています。
良くある心境
相手の話をきちんと聞いている時につかわれることが、「そういえば」と同様に、「そういえばそうだった」は、人の話に集中して耳を傾けて、注意深く聞きながら共感していることにもつながっています。
またリラックスして話ができる相手にたいしては、「そういえばそうだった」と、心の中だけではなく、実際に口に出して表現する際の言葉です。
接続詞など
また、あるいは、などの選択の際に用いる単語であったり、しかし、だけど、けれども、のような逆説的なことを告げる時に用いられる単語や、だから、したがって、のような結論を出す時に主に使用する順接がこれにあたります。
「そういえば」の類語・言い換え
「そういや、○○さんの植えた苗も花を咲かしていたね」、「また、他にも○○という呼び方もありますよね」、「時に人はそのようなものの見方をします」というように、「そう言えば」いがいにも適切な言い換えとして、話題の提供に多くの類語が使用されます。
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そういやなど
「そういえば」の漢字
昔日本では官僚制度があり、左から右にかけてくらいが高いといわれていました。そのため、尊敬をあらわす「左」という漢字が使われるようになったのだといわれています。
そう言えばの言葉の使い方など
「そういえば」と似た言葉との違い
「そういえば」と似た言葉はいくつかあります。それは、「ところで」、「ちなみに」、「ということは」、「ちょっとまって」など、少し相手の話を中断させて、思い出した事を伝えたいときに用いられる言葉ですが、若干意味合いが違ってきます。
「そういえば」と似た言葉との違いを、「ちなみに」、「ところで」を例に挙げて次にご説明します。
ちなみに
ちなみにも、相手の話をよく聞いたうえで、その内容に共感を示しつつ相手への控えめな主張となりますので、相手を気遣った、比較的柔らかい主張の仕方となっています。
ところでなど
たとえば、「ところで○○の件についてなのですが、その後どうされましたか?」というように用いられます。
「そういえば」の敬語
また、「恐れ入りますが」や「恐縮ですが」なども、「そういえば」の敬語ではないかと考える人もいるのではないでしょうか。「恐れ入ります」や「恐縮です」には、相手の話や用事を中断させ、強引に自分の話を聞き入れてもらいたいときに使用する言葉という点だけが似ています。
しかし「恐れ入ります」や「恐縮です」などは、謙虚な心を表現するときに使用する言葉ですので、使い方によっては、相手への共感や敬意をしめす「そういえば」の敬語のように用いられる言葉でしょう。
クッション言葉
クッション言葉とは、相手を嫌な気持ちにさせずに話を聞いてもらう手立てとして用いられます。「すみませんが」や「よろしいでしょうか」をクッション言葉として使うときは、人の話に突然割り込むことになりますので、当然話を聞いていないことが多いでしょう。
そのため、「すみません」などの言葉は、その話に「共感」もせずに割り込む行為だと念頭に置きながら使います。
フランク
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また、「すみません」といって割り込むような言い方は、フランクな言い方となりますので、相手によっては、軽々しく感じたり、場にふさわしくないと取られる言葉です。
丁寧な似た言葉など
しかし「つかぬことを伺いますが」は、人の話題に疑問を投げかける言葉ですので、相手を理解できていないことをあからさまに感じさせるものとなります。逆にいえば、その相手に興味をもっていることを抱かせる、前向きなコミュニケーションをはかる言葉としてもつかわれます。
目上の人への言い換え
その場合には「つかぬことを伺いますがよろしいでしょうか」と相手へ確認を取ると、目上の方への問いも軽々しさが消えた謙虚な姿勢が伝わり印象が変わってきます。
そういえばは相手への共感と敬意をあらわす言葉
「そういえば」が自然と発言できる時は、その相手へ心を開いているということを表し対人関係においてもリラックスした理想的な心理状態だといえるでしょう。
人の話をよく聞いて、その言葉から連想される「そういえば」などの接続詞をもちいれば、話も弾みやすくなることが期待できます。話の流れを良くして相手の話に敬意を表すためにも、相手の話題を理解しようとする姿勢を持って話を聞いて、共感をしながら「そういえば」を使って話題を広げることに役立てましょう。