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「ひたすら」の意味と使い方・漢字・類語・敬語・対義語・名言

初回公開日:2018年05月28日

更新日:2020年03月09日

記載されている内容は2018年05月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「ひたすら」という言葉、一度は見聞きしたことがあるでしょう。では、どのような意味なのかは知っていますか?また、漢字ではどう書くのでしょうか。ここでは、「ひたむき」の意味・漢字・使い方・敬語・類語・反対語・名言などをご紹介しています。

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「ひたすら」の漢字は?

「ひたすら」の漢字は、2つあります。1つは「只管」で、もう1つは「一向」です。基本的な漢字表記は「只管」ですが、「一向」の漢字表記も「ひたすら」として使用されることがあります。「只管」と「一向」は同じ意味・読みで使用されるにもかかわらず、用いられている漢字が全く違っています。それぞれの漢字の意味を見てみましょう。

只管

「只管」の「只」は、音読みで「し」訓読みで「ただ」と読みます。「それだけ」あるいは「無料」の意味を持ち、「ひたすら」の漢字として用いる時には「それだけ」の意味が込められています。

「只管」の「管」は、音読みで「かん」訓読みで「くだ」と読みます。常用漢字表外の読みでは、「つかさど(る)」や「ふえ」とも読まれます。「吹き鳴らす楽器・細長く円筒状で中が空洞のもの・筆の軸・鍵・司る(支配する・管理する)・取り締まる(拘束する)・要」といった意味があり、「ひたすら」の漢字として用いる時には「司る」の意味が込められていると考えられます。

1つ気になるところは、「只」も「管」も「ひたすら」の読み方と一致付かないという点です。「只」は「ひ・ひた・ひたす」などと読まず、「管」も「たすら・たす・ら」などとは読みません。したがって「只管」を「ひたすら」と読むのは、当て字ということになります。

一向

「一向」の「一」は、音読みで「いち」や「いつ」訓読みで「ひと」や「ひと(つ)」と読みます。常用表外読みでは、「はじ(め)とも読まれます。「ひとつ・最初・同じ・同じにする・全部・ひたすら・少し・ある時・または・なんと」などの意味があり、「ひたすら」の漢字として用いる時には「ひたすら・同じ・ひとつ」の意味が込められています。

「一向」の「向」は、音読みで「こう」訓読みで「む(かう・く・ける・こう)」と読みます。常用表外の読みでは、「しゅう」や「さき(に)」とも読まれます。「ある方に進む・方向・北向きの窓・以前・正面・あちら側・適応」などの意味を持ちますが、「ひたすら」の漢字として用いる時には「ある方に進む」の意味が込められていると考えられます。

「只管」と同様に、読み方としては当て字です。「一向」は通常「いっこう」と読まれ、その読み方の場合でも「ひたすら」の意味で用いることができます。

「ひたすら」の意味・使い方・例文!

「ひたすら」には、「副詞」としての意味と「形容動詞」としての意味があります。始めにそれら意味についてをご紹介してから、使い方や例文についてをお伝えしていきます。

2つの品詞を持つ「ひたすら」

「品詞」というのは「形態と職能により分類した単語の種別」のことで、動詞・形容詞・名詞・副詞・助詞・接続詞など「~詞」と言われる言葉の種類の総称です。単語を、自立語なのか付属語なのかに分け、活用の有無を分け、自立語なら主語か非主語か述語かに分け、主語なら体言なのか、などの意味に基づく使い方でどの~詞になるのかが変わってきます。

「ひたすら」には「副詞」と「形容動詞」としての意味があります。副詞としての意味は「ただその事だけに心が向かう様子」と「全く(すっかり)」で、形容動詞としての意味は「副詞の意味と同じ」となっています。どちらの品詞でも意味は同じなのに、分別されているのは不思議と感じる方も多いでしょうが、文構成における使い方が異なるということです。

品詞で異なる使い方

「副詞」は「自立語・活用しない・非主語」の属性で、「形容動詞」は「自立語・活用する・述語・用言」の属性を持ちます。「活用」というのは、単語に「~に」「~な」などを付け足したり、付け足すことで少し形を変えることなどを、するのか・しないのかということです。

「副詞」としての使い方は「活用しない自立語(単体で意味を成す語)」ですので、「ひたすら祈る」や「ひたすら尽くす」など「ひたすら」に何かを付け足すことなく使用します。

「形容動詞」としての使い方は「活用する自立語+述語」ですので、「ひたすらな思い」や「ひたすらに祈りを捧げる」など「ひたすら+~に」や「~な」などの形になっています。そして、「ひたすらな・ひたすらに」の後に付く語が「どのように」ということを表す述語としての役割も果たしています。

「ひたすらな思い」=「思いがひたすら(そのことだけに向かう)」ということです。

「ひたすらに」などの例文

「ひたすら」は「ただひたすらに」といった形で用いられることが多いのですが、「ひたすらに」は形容動詞としての使い方になります。

「ただ」は「それだけ」の意味であり、そこに「それだけに心が向かう」意味をプラスする目的で「ひたすらに」が付いています。通常は「ひたすらに」の後にも言葉が来るのですが、「ただひたすらに」で文が終わることも少なくありません。

では、他の例文です。副詞としての意味で「ひたすら」を使う場合の例文には「ひたすら祈る姿にしみじみした」「ひたすら謝るが許してもらえそうにない」「ひたすら隠し通して何がしたいのか」などがあります。

形容動詞としての意味で「ひたすら」を使う場合の例文には「ひたすらな思いが届くと良いが」「ひたすらに励む様子は感心する」「ひたすらに祈りを捧げている」などがあります。

「ひたすら」の類語は?

「ひたすら」の類語になる言葉を、ご紹介します。

一途

「一途(いちず)」の意味は、「1つのことだけに打ち込むこと」です。「ひたすら」は「その事だけに心を向ける様子」を意味するため、どちらも「1つのことに集中する」ことを表しています。

また、「一途」は「いっと」という読み方をすることもあり、この読み方における意味の1つに「ただそればかり(1つの方向)」があります。「ひたすら」は「ただそれだけ」=「1つの方向だけに向く様子」といったことを表す言葉ですので、どちらかと言えば「いちず」よりも「いっと」の方が表現的に近いと言えます。

ひたぶる

「ひたぶる」は漢字で「頓」または「一向」と書きますが、「頓」と書く方が無難です。「ひたぶる」の意味は、3つあります。1つ目は「もっぱらそのことに集中する様子」で、2つ目の意味は「すっかりその状態である」、そして、3つ目の意味は「向こう見ずな様子(粗暴)」となっています。

「ひたすら」の類語になる意味は、1つ目の意味「もっぱらそのことに集中する様子」でしょう。「ひたすら」と「ひたぶる」は、「ひた」の部分と読み方が四文字である部分が似ているため、類語として挙げられてた時にも何となく親近感があります。

「ひたすら」の敬語について!

「ひたすら」は敬語の中で使用することもできますが、場合によっては「いちずに」「ひとすじに」「ひとえに」に言い換えた方が良いこともあります。

丁寧語

「ひたすら」は敬語の種類に当てはまることのない通常語ですが、敬語と混ぜて使用すれば特別な問題はないと言えます。例文としては「ひたすらに努力するほかありません」などがあり、「向かうべき何かにだけ心向けて進んで行く」といった表現をしたい時に用いられることが多いです。

尊敬語・謙譲語では?

謙譲語にする場合は「ひたすらに努力して参ります」などのように、謙譲語と共に「ひたすら」を使う必要があります。この文では「参ります」の部分が謙譲語で、これは「行く」の謙譲語である「参る」+丁寧語「ます」を付けた表現になります。

プラス丁寧語ではありますが、こういった形の敬語表現は誰にでも使える丁寧語ではなく、使用相手が限られる謙譲語や尊敬語(目上にのみ使用できる)の要素が採用されます。

尊敬語にする場合は、「ひたすらに努力しておられました」などの例文があります。

「おられる」は「れる」の部分が尊敬語の意味を持つため、敬語では尊敬語の類になります。今回の例文では「おられました」という形にしているため、「上司の〇〇はひたすらに努力しておられました」が表すことは「上司の〇〇は(今より前の時間や時期に)その事だけに集中して努力していたこと」です。

「ひたすら」の対義語・反対語は?

「ひたすら」の対義語・反対語として定義されている言葉はありませんが、類語である「一途」の対義語・反対語には「多条・移り気」などがありました。「ひたすら」や「一途」は「1つのことに集中すること」を表す言葉ですので、「1つのことに集中していないこと」=「目移りする意味」を持つ言葉が対義語・反対語になると考えられます。

「ひたすら」と似た言葉の意味の違いは?

「ひたすら」と似た言葉には、「ひたむき」や「もっぱら」などがあります。どう違うのかを、確認しておきましょう。

ひたむき

「ひたむき」は、漢字で「直向き」と書きます。意味は「1つのことに集中する様子(1つのことに一生懸命)」で、「ひたむき」の意味とよく似ています。

大きな違いはないと言えますが、強いて挙げるとすれば「一生懸命に」という点でしょう。「ひたすら」は「ただただそのことをする」イメージであるのに対し、「ひたむき」は「真っ直ぐ向く」と書くので「真面目に取り組む」といったイメージがあります。

もっぱら

「もっぱら」は、漢字で「専ら」と書きます。意味は2つ、「他のことにかかわらないでその事だけをする様子」と「そのことに集中する様子(それを主とする様子)」です。

表現としては「ひたすら」とよく似ていますが、「もっぱら」は「専門」の「専」を使った漢字表記になるように「1つの枠にだけ集中する感」があります。

「ひたすら」は「ある1つに集中」ですので、「ひたすら」は1つのもの「もっぱら」は1つの枠に含まれる全てのもの、というイメージを含みます。しかしながら、基本手に大きな違いはありません。以上のことは、強いて挙げればの違いになります。

「ひたすら」に関する名言をご紹介!

「ひたすら」に関する名言を、ご紹介します。

ニーチェの名言

ニーチェというのは、フリードリヒ・ニーチェさんのことです。ドイツの哲学者であり、古典文献学者でもあります。1844年に生を成し、1900年に亡くなりました。心理学的な話にもよく登場しますが、彼が残した「ひたすら」に関する名言には以下のものがあります。

「ひたすら」という言葉が含まれていますが、「きみだけの唯一の道」とは何のことでしょうか。捉え方は人それぞれですが、先人の名言は人間の想像力と可能性を広げてくれるものであります。

世界には、きみ以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。その道はどこに行き着くのか、と問うてはならない。ひたすら進め。

出典: http://iyashitour.com/meigen/greatman/nietzsche |

「ひたすら」を正しく使おう!

「ひたすら」には、副詞の意味「ただその事だけに心が向かう・全く」と、形容動詞の意味(副詞と同じ)がありました。意味は同じですが使い方が異なるために少しややこしい部分もありますが、副詞では「ひたすら」の形だけで使用する・形容動詞は「ひたすら」+「~に」や「~な」などを付けたして使うのだと覚えておけば、ある程度は問題ないでしょう。

場合によっては、「一途」や「ひたぶる」などの類語に言い換えたり、「ひとえに」などの表現を用いたりするのも良いでしょう。「ひたすら」が表すことを理解し、正しく使いましょう。

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