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「その心は」ってどんな意味?使い方や由来・例文もあわせて紹介

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「その心は」という言葉を、大喜利や落語などで聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。また、「整いましたー」でお馴染みの芸人ねづっちを思い浮かべる方もいるでしょう。

本記事では、なぞかけに必須のフレーズである「その心」はの意味や使い方について、例文を挙げながら紹介しています。

この記事を読めば、普段、あまり意識せずになんとなく聞いている「その心は」の意味や由来が分かるため、日常生活の中でも、自然に色々な言葉に意識が向くようになるでしょう。

また、ちょっとした頭の体操にもなるため、小さい子どもからお年寄りまで、幅広い年齢層の言葉遊びとしても活用できます。

大喜利や落語好きな方との会話でサラッと使うことができるようになったら、一目置かれる存在になれるのではないでしょうか。

なぞかけに興味がある方はもちろん、イベントなどでのレクリエーションを探している方はぜひ参考にしてください。

「その心は」ってどんな意味?

大喜利などで、「〇〇とかけまして、△△と解きます。その心は□□」というフレーズを聞いたことがあるという方は多いでしょう。

この時の「その心は」は、「謎かけで答えの成り立つ証拠」を表しています。簡単に言えば、「その言葉や行動の真意は何か」を問いかけているということで、日常会話では、「本当の意味は」と置き換えられます。

つまり、なぞかけで使われる「その心は」というフレーズは、会話に合いの手を入れて、次の言葉を促す潤滑油の様な働きをするものと言えるでしょう。

「その心は」の使い方

「その心は」というフレーズは、前後の文章が全く関係がないのにもかかわらず、なぜか意味が通じるような使い方をするのが特徴です。

その結びつきに面白みを感じたり、相手の頭の回転の速さやセンスに驚いたりすることもあるでしょう。

たとえば、「ご飯に卵とかけて、なぞかけととく。その心は―どちらも、かけてといたらうまい、でしょう」などのように、使い方を知っているだけで新しい言葉遊びができるのも、なぞかけの醍醐味です。

会話の中で使う場合

「その心は」を、友達との会話の中の言葉遊びとして活用する方法もあります。

オリジナルの謎かけ問題は、頭を使う謎解きゲームのような感覚で、暇つぶしにもぴったりです。秀逸なものにこだわらず、相手の発言に対して「その心は」と尋ねながら、真意を探るときに使用するとよいでしょう。

注意点は、オチがない会話では使わないことです。

何もない会話の中で、突如「その心は」と問われて、オチのある話ができずに困るという場合もあるため、ある程度の着地点は用意しておきましょう。

上記のような注意点を踏まえながら、「お互いが楽しめて、意味が通じればOK」というルールにしておけば、簡単に取り入れられます。

なぞかけで使う場合

なぞかけは、落語の大喜利や新年会などイベントの余興・親しい友人とのやり取りの中など、様々なシーンで活用される遊びです。

ここでは、簡単になぞかけのコツを紹介しましょう。

「その心は」をなぞかけで使う場合、一人が謎を問いかけ、相手がその謎に対して上手な言い回しを考えるのがコツです。

順番としては、以下のような形になります。

1.「○○とかけまして△△と解きます」と話しを振り、相手が「その心は」と問います
2.「□□でしょう」と、オチをつけます

この時、○○と△△には、共通点(同じ意味の言葉・文)がある言葉を入れましょう。

音が同じでも、全く異なる意味の言葉がピタッと重なった時、なんとも言えないスッキリとした爽快感が味わえます。

頭の体操にもなるので、お年寄りや子供たちにもいい遊びになるでしょう。

「その心は」が使われる大喜利のなぞかけとは?

謎かけが定番になったのは、立川談志が笑点で司会を担当した際に、大喜利でなぞかけを披露したことがきっかけと言われています。その後、落語家による大喜利で「その心は」という掛け合いが演目の一つになりました。

大喜利でのなぞかけでの返し方は、「○○とかけまして△△と解きます」と出されたお題に対して、「その心は」と問いかけるのが定石です。

その答えがユーモアが溢れる内容であったり、思わず「なるほどー!」と唸ってしまうような返しであったり、同じなぞかけをしても、それぞれ相手によって返し方が違う点は非常に興味深い遊びと言えるでしょう。

なぞかけの由来について

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そもそもなぞかけとは、どこから来たのでしょうか。

遡ること室町時代がなぞかけの起源で、貴族の遊びの一環として「なんぞ、なんぞ」と相手に解答を迫ることが流行したところから「なぞかけ」が始まったと言われています。

現在でいうところの、「なぞなぞ」ですね。

大喜利の由来について

現代の大喜利は、祝辞会や寄席の最後の余興として行われています。

この大喜利の由来は、落語や歌舞伎、狂言などの最後の演目である「大切り」が発端と言われています。

一般的な大喜利は、一部が時代物、二部が世話物という二部構成です。

この第二部の最終演目を「大切り」と呼んでいたところから、大切りのあとで「客も喜び、演者も利を得られるように」との願いを込めて、「大喜利」と呼ばれるようになったと言われています。

「その心は」のなぞかけの例文10選

「その心は」を使ったなぞかけにするためには、同音異義語などで「ダブルミーニングを利用した言葉遊び」にするのがおすすめです。

常日頃から「その心は―」というように考えていると、お笑いのセンスも同時に磨かれていきます。

それでも、なかなかイメージが湧かないという方のために、以下でなぞかけの例文を紹介しましょう。

思わずクスッと笑ってしまうようななぞかけから、日常で使えるなぞかけをピックアップしましたので、言葉遊びを楽しんでください。

例文①

「携帯電話とかけまして、転勤と解きます。その心は、どちらも圏外(県外)は避けたいです。」

携帯電話の圏外になることと、転勤で県外へ行くのは避けたいというメッセージで、圏外と県外とをかけた言葉遊びになっています。

日常でもありそうな会話ですので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

例文②

「好きな人とかけて、嫌いな人と解きます。その心は、どちらも離したくない(話したくない)でしょう。」

「はなしたくない」という言葉を、好きな人と嫌いな人にかけて、うまく組み合わせたなぞかけです。読みおわった瞬間、「確かに」と共感してしまう人も多いのではないでしょうか。

例文③

「ハラスメントとかけて、信号機と解きます。その心は、気(黄)が付(点)いたときは注意しましょう。」

ハラスメントという、一見触れにくいワードも、「その心は」を使ったなぞかけにすることでサラッと触れることが可能です。

「気(黄)が付(点)いたときは注意しましょう。」の意味に気づいた瞬間、なんとも言えない嬉しい気持ちになることでしょう。

例文④

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「野球の試合とかけまして、オタクと解きます。その心は、どちらも初回の得点(特典)が大切です。」

野球は、最初の得点が大事ですし、オタクにとって特典は外せない嬉しいものです。野球とオタクを絶妙に組み合わせたなぞかけと言えるでしょう。

例文⑤

「頑固おやじとかけまして、ダイヤモンドと解きます。その心は「どちらもいし(意志・石)がかたいでしょう。」

頑固おやじとダイヤモンド、一見似つかわしくないものですが、こうして掛け合いをすると、なんとも気持ちがいいなぞかけに変身します。

例文⑥

歴史上の事柄でも、なぞかけは可能です。

「江戸幕府とかけて、問題の回答者と解きます。その心は、どちらも「とくがわ(徳川・解く側)です」

「徳川」と「解く側」という、スッキリしていて気持ちがいいなぞかけです。中学生の歴史の授業中に、パッと使っても面白いでしょう。

例文⑦

「スープとかけて、いい夢と解きます。 その心は、どちらもさめて(冷めて・覚めて)ほしくありません。」

ロマンチックで素敵ななぞかけです。日常会話の中で、好きな人に向けてサラッと使ってみてはいかがでしょうか。

例文⑧

「生クリームとかけて、お金と解きます。その心は、どちらもけーき(ケーキ・景気)には欠かせません。」

生クリームとケーキ、とても可愛い単語の中に、景気というシビアな言葉が入っており、なんともバランスがいい一句になっています。

例文⑨

「お茶漬けとかけて、好きな食べ物と解きます。その心は、どちらもうめ(梅・美味)~!」

クスッと笑ってしまうなぞかけの1つです。身近なメニューでもあるので、子どもでも覚えやすく、理解しやすいでしょう。

家族団欒中にいかがでしょうか。

例文⑩

マラソンとかけて、歌と解きます。その心は、どちらもばんそう(伴走・伴奏)もあり、かんそう(完走・間奏)もあります。」

こちらも、うっとりするような綺麗ななぞかけになっています。意味がわかると、より奥深さを感じさせてくれるでしょう。

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面白いなぞかけを考えるコツ

ここからは、「その心は」を使った面白いなぞかけを作るためのコツを紹介していきます。

ちょっとした言葉選びやルーツなどを理解しておくだけで、初心者でも面白いなぞかけを作ることが可能です。

以下で、わかりやすく作りやすい方法を紹介していくため、ぜひ参考にしてください。

2つの意味がある単語・言葉を活用する

一見、何も関係ないように見える2つの言葉を結びつける「ダブル・ミーニング」という方法です。

例として、「パンとかけて、新聞と解きます。その心は、どちらもきじ(生地・記事)が重要でしょう。」というなぞかけを見てみましょう。

パンと新聞は関係なさそうに見えますが、「きじ」という言葉によって、うまくつなぎ合わせられています。

このように、一語に2つの意味がある単語や言葉を探してみましょう。

聞いてもらう人の状況や年齢に合わせる

面白いなぞかけを考えるにあたって、聞いてもらう人の状況に合わせるということは重要なポイントです。

たとえば、同じようなニュアンスのなぞかけでも、年齢層・性別・職業が違えば、選ぶ言葉も変化させる必要があります。

実際に行われている事例を、年齢別に見てみましょう。

・幼稚園、小学校、中学校などの学校
・大学などの落語サークルや研究会など
・社会人の忘年会・新年会など
・高齢者は、レクリエーション・娯楽

など、なぞかけは幅広い年齢で使用されていることが分かります。聞き手に合わせて使う言葉を厳選できるよう、語彙力を増やしましょう。

身近にあるもので考える

聞き手のイメージが湧きやすいため、共感を呼びそうなものを使うのもおすすめです。まずは、身近にあるもので考えてみましょう。

老若男女、誰でも知っていて、よく使いそうなものであれば、なお良いでしょう。誰もが、思わず「あるある」と頷いてしまうようなネタであれば、受け入れられやすくなります。

また、身近にあるものをそのまま使うのではなく、少しひねりを加えても、さらに笑いが起きやすくなるでしょう。

同音異義語を活用する

「その心は」を使ったなぞかけの構成は、大きく「同音異義語」と「ダジャレ」の2種類に分類されます。

「同音異義語」を使用すれば、比較的簡単になぞかけを作れるでしょう。同音異義語とは、「発音が同じでありながら、意味は異なる言葉」です。たとえば、「柿と牡蠣」「石と医師」「交渉と校章」などのような言葉です。

この同音異義語を上手く活用すれば、誰でもなぞかけが作れます。

スパイスの効いた言葉で締める

基準になるキーワードを決めることも、「その心は」を使ったなぞかけの重要なポイントです。

キーワードとして、スパイスの効いた言葉を最後に持っていく方法は、それだけで全体の印象が引き締まるため、おすすめです。

スパイスの効いた言葉を、日常生活の中から発見しておくと良いでしょう。

関連するものや連想できるものを考える

「その心は」のなぞかけを作るのは難しいと感じる人も多いでしょうが、連想ゲームのようなものをイメージすると分かりやすくなります。

昔、流行した連想ゲーム「マジカルバナナ」のように、「バナナといったら滑る→滑ると言ったら~」という形で、1つのワードから、関連するものや連想できるものを考えていくことで、なぞかけが作りやすくなるでしょう。

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「その心は」の類語・言い換え表現

日常会話では、「そのわけは」「その真意は」「本当のところは」「本当の意味は」などの言葉が、「その心は」の類語に当たります。

しかし、このように言い換えた途端、遊び感覚ではなくなり、相手によっては、問い質されているようにも感じる場合があるため、注意が必要です。

「その心は」の英語表現

「その心は」を英語表現にすると、以下のようになります。

・「What do you mean by that?」
・「What does that mean?」
・「Means?」

「What do you mean by that?」は、直訳で「それによって、あなたが意味することは何ですか?」となり、相手の発言の意味が分からない時に使います。

「Means?」は、「つまり?」という意味で、相手が言い終えた後に使用するのが一般的です。

「その心は」の意味について理解を深めよう

今回は、「その心は」の意味や使い方について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

「その心は」を使ったなぞかけは、あまり馴染みのない方もいるでしょうが、日常生活の中でも言葉遊びとして使えたり、盛り上がったりできるものです。

基本の形として「○○とかけまして、△△と解きます。その心は、どちらも□□でしょう」のフレーズを覚えておきましょう。

本記事を参考に、「その心は」の意味について理解を深めてください。

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