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「お清めの塩の使い方を詳しく知りたい」
「塩をまく場面によって意味が違うの?」
このように、塩をまいたことがある人のなかには、効果や意味が分からず困っている人もいるでしょう。
本記事では、誰しも一度は経験のある「塩をまく」について詳しく解説しています。
塩をまいたらどのような効果があるのか、また、塩をまく場面によってどのような意味があるのかなど、お清めの塩の使い方とあわせて記載していますので、ぜひ参考にしてください。
この記事を読むことで、塩をまく効果や意味を理解でき、適切に用いることができるでしょう。お清めの塩の使い方を知りたい人、効果や意味を知りたい人は本記事をご覧ください。
「塩をまく」意味とは?
テレビドラマや映画などで嫌な客が帰ったあと「塩をまいておけ」と言うのを聞いたことはありませんか。また、土俵にあがった力士たちが塩をまいているのを観たことがある人も多いかもしれません。
このように「塩をまく」行為はさまざまな場面で使われるため、私たち日本人に根付いた習慣となっているのです。
では、実際塩をまくことにどのような効果があるのでしょうか。
「塩をまく」とどんな効果がある?
ただし、塩をまくのは「人」を対象にするのではなく、物や空間にまくことがほとんどです。塩をまくことで得られる効果を知って、ぜひ試してみてください。
「塩をまく」場面とその意味
場面と意味をセットで覚えておけば「どういう意味があるの?」といった、今までの疑問が解消されるのではないでしょうか。
また、塩をまく以外に「盛り塩」についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
相撲
これは、塩が持つ神聖な力で土俵の邪気を祓い清めているのです。力士が取組中に怪我をしないように、土俵上で事故が起こらないようにといった安全祈願の意味があります。
また、万が一取組中に怪我をした場合、塩で傷口を消毒する意味も込められているのです。
引越し
これは新居に残った何らかの「気」をリセットするために行うもので、お清めの意味もあります。
例えば中古物件の場合、以前住んでいた人の気が残っていたり、新築物件でも施工や建築に関わった人たちの気が残っていたりするかもしれません。塩をまくことでそれらを清めるのです。
ただし、どちらもが悪い気とは限りませんし、良い気の場合もあります。どちらにしても気は目に見えないため判断できないでしょう。
ですから、塩をまいて残った気をリセットするのです。塩を溶かした水で家中を拭くとよいでしょう。
玄関の盛り塩
盛り塩には厄除けや魔除けの意味があり、縁起担ぎや招客にもよいとされています。
盛り塩は、海水に穢れを取り除く効果があったことに由来しており、盛り塩をして身分の高い人がやってきたことから、縁起がよいものとして定着したのでしょう。
盛り塩をする際は、小皿に天然塩(家にあるものを使ってもOK)を円錐か八角錐に盛ってください。「八」は末広がりを意味するので縁起がよいのです。
また、月に2~3回程度、定期的に取り替えましょう。
葬式
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「お清めの塩」と呼ばれており、お葬式に参列した人を穢れや邪気から守るためのものです。人の死が近くにあったことで邪気が寄り付くため、お葬式が終わったあと自宅に邪気を入れないよう体を清める意味があります。
本記事では、お清めの塩の使い方を詳しく説明していますので、そちらもご覧になってください。
お祓い
これは霊的によくない場所に塩をまくことで「除霊」しているのです。今まで紹介してきた引っ越しや相撲、お葬式なども「お祓い」であることに違いはありません。
しかし「除霊」もお祓いのひとつで「霊的」というのがほかのとは違うところです。塩を舐めて内側から清めたり、体の一部にすり込んだりして使われることが多いでしょう。
嫌な客に
既述したように、テレビドラマや映画などで頑固おやじが言っているのをよく耳にします。これは、嫌な客=穢れという考え方から生まれた習慣です。
ただし、嫌な「客」に対して塩をまいているのではありません。あくまでも、嫌な客がいたこの「空間」を清めるという意味で塩をまいているのです。
また「二度と来るな!」という意思表示でもあります。
凍結防止
運転をする人なら、道路に凍結防止剤がまかれているのを見たことがあるでしょう。では、凍結防止剤になにが含まれているのかご存じでしょうか。
答えは塩化ナトリウム、つまり塩です。塩が雪を溶かすのは有名ですが、あらかじめ路面にまいておくだけで凍結防止になります。
ご家庭の庭先の除雪にも効果を発揮するでしょう。
除草剤の代替
海の近くや台風の影響などで「塩害で植物が枯れた」というのを聞いたことがあるでしょう。これは塩の主成分である塩化ナトリウムが、植物の水分を奪うからです。
除草剤として使うということは、つまり、自ら塩水をまくということになります。塩分濃度が高い塩水ほど、雑草が生えてくるのを抑えられるでしょう。
ただし、塩を除草剤として使用するのは、周囲への影響や被害を認識したうえでなければいけません。塩を除草剤として使用する際の注意点を説明していきます。
除草剤として使用するのは要注意
まず、雑草以外の植物に影響がでる可能性があります。塩が枯らすのは雑草だけではないということです。塩は分解されず土のなかに残るため、塩分がしみ込んだ土に新しい植物を植えても成長しません。
また、分解されずに残った塩が鉄筋コンクリートや外壁などを劣化させ、腐食の原因になる可能性もあります。そのようなことになった場合、家の基礎がボロボロになり、資産価値も下がってしまうでしょう。
加えて、自分の家だけでなく、塩が周辺地域にまで流出すれば畑や植物が育たなくなり、さらに被害は拡大してしまいます。
安易に塩をまくのは避けたほうが賢明と言えるでしょう。
お清めの塩とは?
日本では古くから、病気や災害などの不幸が起こると塩で体を清める習慣がありました。とくに神道では死=穢れという考え方があり、塩を体にかけることで死の穢れを払えるとされてきたのです。その習慣が現代にも根付いています。
ただし、ここで言う「穢れ」は故人を指しているのではなく、死が放つ邪気を指しています。つまり、故人の魂を祓うのではなく、お清めの塩をまくことで「邪気」が払えることを覚えておきましょう。
お清めの塩の使い方
しかし、正しい使い方や塩をかける順番など「細かい部分までは知らない」という人は少なくありません。
ここからは、お清めの塩の使い方や塩の量、塩をかける順番などを詳しく解説していきます。
手洗い
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しかし、現代では省略されることが多いため、可能であればお葬式に参列しなかったご家族に手伝ってもらいましょう。どうしても無理な場合は省略しても構いません。
玄関に入る前に身体に塩を振りかける
自宅に入ってからでは、邪気を自宅に入れてしまいお清めの意味がありません。マンションにお住いの場合も、できれば共有部分で振りかけてください。
共有部分でどうしてもほかの人に見られるのが嫌な場合は、自宅の玄関前で振りかけてください。
塩の量
参列していないご家族がいるのであれば、塩をかけてもらってもよいです。
塩をかける順番
とくに背中は自分ひとりでは難しい場所のため、ご家族がいる場合は振りかけてもらうようにしましょう。
足元に落ちた塩を踏む
もし、お清めの塩が余ってしまった場合は、そのまま処分するか、殺菌用として使用するとよいでしょう。食用ではないため食べてはいけません。
「塩をまく」の意味と効果について理解しよう
塩には神聖な力があると信じられており、邪気を払ったり、身を清めたりと、悪いものを寄せ付けずあなたを守ってくれます。塩をまく意味やお清めの塩の使い方を知っておけば、きっと役立つでしょう。
もし、あなた自身によくないことが続き、すっきりしたい場合は塩をかけて気持ちをリセットしてみてください。