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「馴染みがないから全然わからない」
「大河ドラマを見た時に聞いたぐらいで馴染みはない」
「出身地だから少しはわかるかな」
このように鹿児島弁への反応は様々でしょう。
本記事では、鹿児島弁について紹介します。前半は、基本的な特徴を押さえながら、代表的な鹿児島弁の意味や使い方を解説し、後半は主に「かわいい言葉」に焦点を当てて、解説します。
地方の言葉に興味がある方や、鹿児島について知りたい方は勿論、かわいい言葉が好きな方にも楽しめる内容です。
本記事を読めば、どのような動機であっても、新たな発見があるでしょう。
ぜひ、本記事を読んで、鹿児島弁の魅力に触れてみてください。
鹿児島弁の特徴とは
「薩隅方言」と「奄美方言」がある
これは住んでいる地域で違いがあり、本土側の薩摩地方や、宮崎県の諸県地方で話される言葉を「薩偶方言」、奄美大島から南側で使われている言葉を「奄美方言」と言います。薩偶方言と奄美方言にも細かい違いがあります。
薩摩藩が暗号で生み出した説もある
しかし、鹿児島弁の難解さは戦国時代でも有名だったと言われています。いずれにしても昔から聞き取りにくい言葉だったと言えるでしょう。
語尾が「っ」と発音をする言葉が多い
「へがふっ」の「へ」は灰の意味で「灰がふる」となります。また「へをふっ」の「へ」はおならの意味で「おならをする」となります。
イントネーションが独特である
日本語のアクセントは、音が下がる「起伏式」と、下がらない「平板式」の2種類があります。標準語と鹿児島弁はこれが正反対だと言われていて、この「アクセントの難解さ」が鹿児島弁が独特である原因とされています。
鹿児島県や宮崎県諸県地方で話されている
奄美方言は厳密には「琉球語」の1つに分類されます。
代表的な鹿児島弁の意味・使い方
「けけけ」
鹿児島弁ではカ行を「け」と発音する特徴があるため、「け」ばかりで成立する言葉が多くあります。
「こけけ」
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意味のとおり、相手を呼ぶ時などに使われます。
「わっぜ」
何かを強調する時に使う言葉で「わっぜか数じゃったど(すごい数だったよ)」などと使います。
「きばる」
「きばる」は聞いたことがある方も多いのではないしょうか。誰かを応援する時は「きばれ」と変化します。もう少し柔らかい表現として「きばいやんせ」といった言い方もあります。
「ダイヤレ」
「ダイ」が「疲れ」の意味で「ヤレ」が「取る」の意味になり、合わせて「疲れを取る」となります。また一日の終わりに晩酌で疲れを取る時に使っていたのが転じて、晩酌を指す意味にもなります。
かわいい鹿児島弁の意味・使い方
「好いちょる」
「好いちょる」は「好きです」という意味です。「~ちょる」は「~している」という意味があります。とてもかわいらしい表現でありながら、まっすぐに気持ちが伝えられる言葉でしょう。
「ずっと前から好いちょる」などと使います。
「わっぜぇ好き」
「わっぜえ」は先述のとおり「とても」「すごく」といった意味なので「とても好きです」「すごく好きです」という意味になります。ストレートな気持ちを強調した言い方です。
「あなたのことが、わっぜえ好き」などと使います。
「いっぺこっぺ」
「いっぺこっぺ」は「あっちこっち」「あちらこちら」という意味です。元々「たくさん」という意味の「いっぺ」に、語呂合わせで「こっぺ」が付けられたと言われています。字でも発音でもかわいい言葉と言えるでしょう。
「用事でいっぺこっぺ行ってきた」といった使い方をします。
「ほんならね~」
「ほんならね~」は「じゃあね~」という意味です。言い方によって「またね」や「それではまた」など、ニュアンスが変わりますが、いずれも別れ際の言葉として使われます。柔らかい印象のかわいい言葉です。
「また明日、ほんならね~」などと使います。
「付き合ってもらってよかけ?」
「よかけ?」は「いいですか?」という意味です。鹿児島弁の疑問形は最後に「け」が付くことが多くあり「よかけ」もその1つです。他にも「そうですか?」の意味で「そうけ?」などがあります。
「付き合ってもらってよかけ?」は「付き合ってもらっていいですか?」となります。
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「すんもはん」
「すんもはん」は「すみません」という意味です。発音もかわいらしいですが、標準語以上に申し訳なさが伝わってくる言葉でしょう。
「遅れてしまって、すんもはん」などと使います。
「ほなこて好き」
「ほなこて」とは「本当のこと言うと」という意味です。「ほんのこと」や「ほんのこて」とも言います。「ほなこて好き」は「本当のこと言うと好き」となります。
「ほなこて君のこと好き」などと使います。
「ですです」
「ですです」は「そうです」という意味です。他にも「そうそう」や「そのとおり」など、ニュアンスとして相手に同意する時や相槌を打つ時に使う言葉です。
「今月誕生日ですか?」「ですです」などと使います。
「おやっとさあ」
「おやっとさあ」とは「お疲れ様」や「ご苦労様」という意味です。意味のとおり、相手をねぎらう場面などで誰もが気軽に使える言葉でしょう。「おやっとさあ」という銘柄の焼酎があるほど鹿児島では身近な言葉です。
「今日は、おやっとさあでした」などと使います。
「んだもしたん」
「んだもしたん」とは「あらまあ」や「そうなの」などの意味です。驚いた時に使う言葉で、主に女性が使います。
「あそこの家、泥棒が入ったっちよ」「んだもしたん!」などと使います。
「んにゃ」
「んにゃ」は否定の「いいえ」という意味です。「うんにゃ」とも言います。否(いな)が訛って変化した言葉とされていて、相手の言う事を打ち消す時に使います。また、否定以外にも色々な活用があります。
「んにゃ、駄目だよ」などと使います。
「きばれ~」
「きばれ~」とは「頑張れ」という意味です。元は「きばる」という言葉が変化したもので、誰かを応援する時に使います。
「ゴールまでもう少しだぞ、きばれ~」などと使います。
「おじゃったもんせ」
「おじゃったもんせ」とは「いらっしゃいませ」という意味です。ニュアンスとして客人を出迎える時に使います。
「今日は遠か所からわざわざおじゃったもんせ」などと使います。
鹿児島弁にするとかわいい印象になる告白の例文
「お付き合いしてください」
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「あなたのことが好きです」
「私のことが好きって本当ですか」
かわいい鹿児島弁を使ってみよう
難解で聞き取りにくいと言われる鹿児島弁ですが、本記事を読んで魅力の多さに気付いたのではないでしょうか。ぜひこれをきっかけに、かわいい鹿児島弁を使ってみましょう。