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長野の方言の特徴は?定番・かわいい・語尾・難しい言葉を一覧で紹介

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「長野の方言ってどんな特徴がある?」
「長野県特有のかわいい方言って何があるの?」
「長野出身の子が使っていたあの方言ってどんな意味だったんだろう?」
このように、長野の方言について疑問を感じたことはありませんか。

長野の方言は独特なイントネーションがかわいらしかったり、語尾が特徴的だったりと、印象に残ることが多いのではないでしょうか。

本記事では、長野の方言の特徴や定番の方言の意味、他にもかわいい方言や難しい方言について紹介していきます。

この記事を読むことで、長野出身の方が使っている方言の意味や使い方について学ぶことができるでしょう。

周りに長野の方言を使っている人がいる方や長野のかわいい方言について興味がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

長野の方言にはどんな特徴がある?

方言といえばイントネーションや語尾に地域差が出るイメージが強いですが、長野の方言にはどのような特徴があるのでしょうか。

4つの主な特徴について紹介していきます。

語尾が特徴的な方言が多い

方言と言っても、標準語と比べてイントネーションだけが違う場合や言葉の意味が全く異なるなど様々ですが、長野の方言では特に、語尾に使われる方言が豊富です。

またそれぞれの語尾に使われている方言が、使うシチュエーションによっても異なるというのが面白いところです。

長野の方言は5種類に分けられる

長野の方言は県の中でも地域ごとに5種類に分けられており、奥信濃・北信・東信・中信・南信のそれぞれで方言が少しずつ異なります。

地域ごとに近隣県の影響を受けているため、独特なイントネーションや言い回しが多種多様に広がっているのです。

場所によって方言にかなり違いがあるので、「長野の方言」と言っても一概にまとめられないのも特徴です。

近隣県の影響を大きく受けている

長野県は全国第4位を誇るほど広い県ということもあり、群馬・埼玉・新潟・富山・山梨・静岡・岐阜・愛知の8つの県が隣接しています。

そのため近隣県の方言と似たイントネーションや言葉づかいが使われていたり、影響を受けている地域も多く見受けられます。

地域独自のオリジナルの方言というよりは、周りの県の言葉が混ざったような方言が多いところも、長野の方言の特徴です。

イントネーションやアクセントが標準語と違う

長野の方言は標準語と比べてイントネーションが大きく、語尾のアクセントが下がる傾向があります。

長野出身の方は自身の訛りに気づいていないことが多いようですが、疑問文での上がり下がりのニュアンスや単語のアクセントの位置など、標準語との違いは明らかです。

例えば長野県の「ながの」の発音は、標準語では「な」の部分にアクセントが付くのですが、長野では「が」「がの」の部分にアクセントが付きます。

疑問文においては、語尾で上がるのではなく下がるイントネーションが用いられていることが多いです。

長野の定番の方言6選

ここまで長野の方言の特徴について紹介しましたが、ここからは実際に長野出身の方がよく使う定番の方言を6つ紹介していきます。

1:さかってる

「さかってる」は主にお店などが「繁盛する」という意味を表しています。

標準語で使われる「盛る」は、主に発情していると言ったニュアンスで使われることが多いため、意味合いに少し違いがあります。同じ言葉でも地域ごとに意味の違いがあるため、すれ違いが起きてしまう恐れがありますね。

2:べちゃる

「べちゃる」は「捨てる・打ち捨てる」という意味を表しています。

他の地域の方にとっては馴染みのない言葉ですが、近隣県である新潟でも使われている方言で、「このゴミ、べちゃっといて」「こんなもん、べちゃっちまえ」というような使い方をする方言です。

3:なから

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「なから」は「だいたい・おおよそ・ほとんど」という意味を表しています。

「なか」という言葉が入っているので、程度では真ん中あたりを表しているように捉えてしまいますが、「ほとんど」という表現で使われる方言です。しかし、細かな程度は人によって異なることもあるようなので、少し注意が必要になります。

4:みぐさい

「みぐさい」は「見苦しい・見た目が悪い・みっともない」という意味を表しています。地域によっては「みぐせ」と言うこともあるようです。

漢字にすると「見臭い」となり、意味がイメージしやすくなりますが、基本的にネガティブなニュアンスで使われる方言になります。

5:ずく

「ずく」は「気力・やる気・活力」という意味を表しています。

よく使われる例としては「ずくなし」というネガティブな言い方で、「根性なし」という意味で用いられています。

ポジティブな意味で使う場合は、こまめに熱心に動く人などを指して「ずくがある」という使い方をするようです。

6:こじくれる

「こじくれる」は「拗ねる・ふてくされる」という意味を表しています。

拗ねてしまった相手に対して「そんなにこじくれないでよ」という使い方をしたり、意地悪をする相手に「こじくれちゃうよ」といった使い方をしたりする方言です。

長野のかわいい方言8選

長野にはかわいい方言がたくさんあります。訛りやイントネーションももちろん魅力的ですが、特有の言い回しや単語にもかわいらしさが溢れているのです。

今回は、長野の方言の中でも特にかわいい方言を8つ紹介していきます。

1:めた

「めた」は「とても、ますます、余計に」という意味を表しています。

「超」に近いニュアンスで「めたかわいい」のように使うこともできますし、否定的な文章と合わせて「全然〜ない」のように使うこともあるようです。使い勝手も良く語感がかわいいので、印象に残りやすい方言になります。

2:やぶちゃ

「やぶちゃ」は「みんな」という意味を表しています。

例としては「もうやぶちゃ集まっとるよ」という使い方で、「もうみんな集まってるよ」という意味になります。言葉から意味を推測するのが難しい方言になりますが、意外とシンプルで言葉もかわいいので使いやすいですね。

3:くねぽい

「くねぽい」は「大人びている・大人っぽい」という意味を表しています。「くねっぽい・くねる・くねている」という言い方もあるようです。

かわいい方言ですが、意味を知らずに聞くとネガティブなことを言われていると勘違いしてしまうかもしれませんね。

4:おいないよ

「おいないよ」は「来て」という意味を表しています。「おいな」「おいなよ」と語尾を変えた言い方もあるようです。

例としては「こっちにおいなよ」という使い方で、「こっちに来てよ」という意味になります。とてもかわいい方言で、恋人に使われたらキュンとしてしまいそうですね。

5:しょうしい

「しょうしい」は「はずかしい」という意味を表しています。

笑いが止まらないという意味の「笑止」という漢語が変形した方言と言われており、「そんなに褒められたら、しょうしいわ」などといった使い方をする方言です。

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6:やくやく

「やくやく」は「わざわざ」という意味を表しています。

例としては「やくやく来たに~」というように使い、「わざわざ来たのに~」という意味になる方言です。

他の地域の人からすると聞きなれない言葉ですが、「わざわざ」よりもかわいい言い方に感じる方も多いのではないでしょうか。

7:ちょんこずく

「ちょんこずく」は「調子に乗る・浮かれる」という意味を表しています。

「ちょんこずいたらだめよ」「またちょんこずいて」と、基本的に注意するときに使われる言葉ですが、強く叱るというよりは子供に言い聞かせるような優しいニュアンスのかわらしい方言です。

8:やだくて

「やだくて」は「いやだ・飽きた」という意味を表しています。

なんとなく意味が分かりそうな方言ですが、例としては「あんなことするのはやだくて」という使い方で、「あんなことするのはいやだ」という意味になります。

「もうやだくて」という使い方をするときなど、他の地域の人からするとなんだか子供っぽい言い回しにも聞こえて、なんだかかわいいですよね。

長野の語尾につける方言5選

長野の方言には特有の単語や言い回しだけでなく、会話の語尾につく方言も多く存在します。文章の中に紛れている方言もかわいいですが、語尾につく方言もまた、特徴的でかわいいですよね。

ここでは長野の語尾につける方言を5つ紹介します。

1:だ・だだ

「だ・だだ」は「~なの?」のニュアンスを表しており、相手に強く聞きたいときに使う語尾になります。

「どうやるだ」は「どうやるの?」という意味になり、「どうやるだだ」になると「だ」単体の時よりも少し強めの言い方になるようです。

2:〜ずら

「~ずら」は標準語で言う「~だろうね・~だよね」のニュアンスを表しており、相手に疑問を投げかけたり、同意を求めたりするときに使う語尾になります。

信州の方ではわりと有名な方言なので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

3:〜だら

「~だら」は「~だよ・ですよ」のニュアンスを表しており、 断定的な意味を示すこともあれば、語尾を上げて疑問文として使うこともできる語尾になります。

有名な例文として「汗だらだらだら」という文章があるのですが、これは「汗だらだらだよ」という意味になります。

4:〜けん

「~けん」は「けれども」というニュアンスを表している語尾になります。

「Aでも良いだけん、Bの方が合ってるよ」というように逆説的な文章で使うのですが、別の地方では「~から」という意味で使うこともあるようなので、地域ごと意味の違いには注意が必要です。

5:〜くんな

「~くんな」は「ください・~してください」という意味を表す語尾になります。

「くんな」という言葉だけを聞くと、「~するな」のように否定的な意味に聞こえてしまいそうですが、長野の方言では相手にお願いをするときに使う方言です。

長野の難しい方言5選

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長野の方言には単語から推測できるものや、覚えやすいものだけではなく、標準語とは逆の意味で使ったり、意味が紛らわしい方言も存在します。

ここでは長野の難しい方言を5つ紹介します。

1:するしない

「するしない」は「~するよね?」というニュアンスを表しており、相手に同意を求めて声をかけるときなどに使う方言です。

他地域の人からすると「どっちなの?」と紛らわしく聞こえてしまいますが、「ランチするしない?」は「ランチ行こうよ」という意味で、問いかけるというよりは勧誘に近い使い方をします。

2:わにる

「わにる」は「はにかむ・照れる・恥ずかしがる」という意味を表しており、主に長野県北部から群馬県のあたりで使われてる方言です。

単語だけで意味を推測するのが難しい方言の1つで、「わにるのがかわいい」は「照れるのがかわいい」という意味を表しています。

3:おつかいです

「おつかいです」は「こんばんは」という意味を表しています。

標準語では人に買い物を頼むときに「おつかい」と表現することがあるので、少し紛らわしいですが、長野では夜の挨拶として使う言葉です。

また「お疲れさまでした」を「おつかいな、おつかいなんしょ」と使う方言もあり、長野では1日の終わりの挨拶に「おつかい」という言葉を使っている傾向が見受けられます。

4:くれる

「くれる」は「あげる」という意味を表しています。

逆の意味で使われていることがほとんどのため、かなり紛らわしく感じてしまいますが、一般的な「くれる・もらえる」という意味でも使われることもあるので、文脈から意味の推測をする必要がある方言です。

5:とぶ

「とぶ」は「走る」という意味を表しており、基本的には人が走るときに使いますが、転じて車で移動する時にも使うこともあります。

また、そこから派生した「とびっくら」という方言があるのですが、こちらは「かけっこ」を表している方言です。

長野のかわいい方言を使ってみよう

長野の方言の特徴やかわいい方言の意味について、いくつか紹介しました。

今までは理解できなかった長野の方言の意味や使い方について学ぶことができたのではないでしょうか。

周りに長野の方言を使っている人がいる方や、長野のかわいい方言について興味がある人はぜひ、こちらで紹介した方言を参考に使ってみてください。

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