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ご放念下さいの意味3コ

普段の生活や仕事の場で使用されている方もいらっしゃるかと存じますが、正確な意味や適切な使い方について自主的に調べたことがあるという方は少ないかと存じます。ご放念下さいには3つの意味があると聞くと意外に感じませんか。
この記事ではご放念下さいの意味や用法を解説しますが、まず3つの意味について取り上げましょう。
意味1:気にしないで下さいの敬語
相手に気にするという行動を起こさないよう依頼する場合、気にするに動詞の「し」、助動詞の「ない」を付け、気にしないで下さいと言いますが、この敬語表現が「ご放念下さい」になります。
通常、接頭語の「ご」を付けて使用することを頭に入れておきましょう。
意味2:心配しないで下さいの敬語
意味3:忘れて下さいの敬語
ご放念下さいを使った例文5コ
例文1:この件に関しましてはご放念下さい
その後、その連絡や依頼が取り消しになった、必要なくなったといった場合、その旨を相手に連絡しなければなりません。相手は何もする必要が無いので、「忘れてください」という意味で「この件に関しましてはご放念下さい」と伝えるとよいでしょう。
例文2:お忙しいようでしたらご放念下さい
依頼をした後、やはり自分で対応しよう、もしくは他の方に頼もうという判断になった場合、「依頼した件はもう気にしないで下さい」という意味で、「お忙しいようでしたらご放念下さい」という表現を用いるとよいでしょう。
例文3:ご放念いただけましたら幸いです
その後、お願い事項を対応していただく必要が無くなった場合など、「忘れてください」の意味で「ご放念いただけましたら幸いです」を用いるとよいでしょう。
お客様など、より敬意を表したい相手に対しては、下さいを用いるより、いただけましたら幸いですという表現が適切なので覚えておきましょう。
例文4:お礼には及びません。どうぞご放念下さい。
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その後、その方からお礼を言っていただいた場合など、「気にしないで下さい」という意味で、「お礼を言って頂くには及びません。ご放念下さい。」と伝えると敬意を示すことができます。
例文5:メールは削除していただき、ご放念下さい
メールの内容は忘れていただいて問題ないので、「忘れてください」の意味で、「先ほどのメールは削除していただき、ご放念下さい。」と伝えるとよいでしょう。
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ご放念下さいを使う場面
場面1:ビジネス
しかし、その後、誤って他のお客様に手配していた10個があることが発覚し、月末に指定の100個を納品できることになったとしましょう。そのような場合はお客様に対して、「納期の件はご放念下さい」と伝えるとよいでしょう。
場面2:メール
場面3:英語
例えば、取引先の担当者と電話で会話中、誤った情報を伝えてしまったと電話の最中に気付いた場合、「Please disregard what I mentioned earlier.」と伝えましょう。
ご放念下さいには言い換えがいろいろある
ここからは、ご放念下さいの別の表現も調べていきましょう。ご放念下さいには複数の言い換え表現がありますが、正しい意味を理解し、場面や相手の応じて適切に使用できるようにしておきましょう。
言い換え1:忘れて下さい
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言い換え2:無視して下さい
ご放念下さいは、気にしないで下さいという意味も有することから、無視して下さいという表現でも伝えられることを頭に入れておきましょう。
言い換え3:スルーして下さい
ご放念下さいは、気にしないで下さい、忘れて下さい、という意味を持つので、スルーして下さいは言い換え表現になります。なお、スルーの由来は英語の「through」と推定されますが、この言葉は「通り抜けて」という意味の前置詞や副詞になります。
言い換え4:お見捨ておき下さい
ご放念下さいは、忘れて下さいという意味を持つので、お見捨ておき下さいも言い換えの表現となることを知っておきましょう。
言い換え表現も使ってみよう
他の間違って使われやすい表現を学べる書籍も紹介したので、皆様の語彙を豊富にするための一助としていただければ幸いです。