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「『つきましては』ってなんとなく使ってきたけど、ちゃんと合ってるのかな?」
「『つきましては』をビジネスシーンで正確に使いたい」
このように、「つきましては」という言葉について不安や疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
「つきましては」はビジネス文書を作成するときによく使う言葉です。しかし、使い方が分からずに悩んだ経験がある方もいるでしょう。
この記事では、「つきましては」について詳しく紹介しています。
この記事を読めば、「つきましては」のあらゆることについて理解し、できるビジネスマンに大きく近づきます。ぜひ「つきましては」の使い方をマスターし、ビジネスシーンに大いに役立ててください。
「つきましては」の意味
意味と使い方については2通りありますのでご注意ください。
丁寧語として「つきましては」を使用する場合は「~に関しては、~については」という説明の意味があり、接続詞として使用する場合は「したがって」という依頼する意味があります。
「つきましては」の使い方・例文
ここからは使い方を例文を出しながら解説していきますので、「つきましては」の使い方についてよく理解し、ビジネスシーンで実際に使用してみてください。
接続詞として使う場合
文章の文頭におく使い方が、接続詞としての使い方です。この場合は後ろに依頼内容を書きますので、「つきましては」を使用した文章の前に、依頼する理由を書く必要があります。
このように、接続詞としての「つきましては」は文章の文頭において、前の文を後ろの文につなぐ橋渡しのような役割で使います。
連語として使う場合
文中の連語としておく使い方が、丁寧語として使い方です。文中で連語として「つきましては」を使う場合も文頭で使う場合と同じように、前の言葉の説明内容を後ろで書きます。
ただし、この使い方をする場合は事柄を主語におき、人を主語におかないように注意する必要があります。使い方に気を付けて使いましょう。
謝罪を表す場合
使い方としては、「このたびお買い上げいただいた商品に不具合がありましたことを深くお詫び申し上げます。つきましては、早急に新しい商品と交換させていただきたく存じます。」というように、先にお詫びの言葉や理由を述べてから新しい提案をすることができます。
謝罪する場面になったときにはぜひ使ってみてください。
説明を意味する場合
使い方としては「そちらの件につきましては、後ほど説明します」というように、「つきましては」の直前に「それ」や「あれ」などの指示語が入る場合もあります。
メールで使う場合
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使い方としては「お問い合わせいただいた件につきましては、現在確認中ですので、もう少しお待ちください。」のように、メールの主題を指して、その直後に本題となる内容をもってくることが多いです。
「つきましては」の注意点
結論からいうと、「つきましては」は丁寧語で、「ついては」は接続詞であるという部分が違いますので、使い方に注意が必要です。
「こちらのミスでご迷惑をおかけして申し訳ございません。ついては、お詫びの品をお送りします。」のように接続詞の「ついては」を使用すると丁寧語の「つきましては」よりもカジュアルな印象を与えます。
上司や取引先に対して「ついては」を使用することはできますが、フォーマルな場面ではより丁寧な印象を与える「つきましては」を使う方が無難といえます。
多用・繰り返しは避ける
せっかくつくった文章が伝わりづらくなってしまう恐れがあるため、文章中の使い方のルールとしては、文中に1回程度の使用にとどめるのがスマートです。
「つきましては」を多用するのは避けた方がいいでしょう。
上司・目上の人にも使える
そのため、上司や取引先など、目上の人に対して使っても構いません。面と向かっての話し言葉でも、メールなどの書き言葉でも同じように使用することができます。
「つきましては」の言い換え表現
言い換え表現には多くの言葉がありますが、ここではその中から代表的な言い換え表現を紹介します。
「そういうわけで」
使い方としては、「今日は朝から大雨です。そういうわけで、本日予定していた運動会は延期します。」のように、文頭において前の文を後ろの文章で説明する場合に使います。
「そういうわけで」は「つきましては」に比べるとかなりカジュアルな印象を与えるため、同僚などに使う場合には問題ないですが、フォーマルな場面では「つきましては」を使う方がベターです。
「おかれましては」
「つきましては」の対象となるのが事柄であるのに対して、「おかれましては」は人や会社、団体に対して使用します。
例えば、「○○様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」のように、文章の書き出しに使うと相手に対して非常に丁寧な印象を与えます。
メールなどの書き言葉でも、話し言葉でも使えますので、便利な言葉です。
「従いましては」
「つきましては」と比べると、より硬い印象を与える表現のため、かしこまった場面で使われることが多いです。
使い方としては、「先日お渡ししたアンケートの締め切りは本日17時00分です。従いましては、時間までに必ずご提出ください」のように使い、非常にフォーマルな印象を相手に与えます。
「つきましては」の英語表現
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文頭において「したがって、それゆえ」として使う場合には”therefore”(それゆえ、つきましては)が適切です。日本語のように”therefore”を文頭において使います。
文中において「~に関しては、~については」という意味で使う場合には、”regarding”(~の点では)、”concerning”(~に関して)が良いでしょう。
文頭で用いる場合
また、「そこで」と話題を変える際にも使います。会議やセミナーのような公式な場での説明のほか、文書やメールなどの書き言葉でも使用することができます。
文中で用いる場合
公式の場では「ついては」より「つきましては」を使用するとよりフォーマルな印象を相手に与えることが可能です。
会議やプレゼンテーション、セミナーなどのかしこまった場面で何かを説明したり報告したりするときによく使われます。
「つきましては」の正しい使い方を知ろう
普段からビジネスシーンでよく耳にする「つきましては」ですが、いざ自分が使うとなるとどのように使ったらいいかわからないという方も多いかもしれません。
大切なことは、相手にわかりやすく伝えることです。せっかく難しい言葉を使っても、相手に伝わらなければ意味がありません。意識しすぎるとかえって変な文章になってしまうので、基本に戻って伝わりやすさを大事にしましょう。
「つきましては」の使い方を理解し、ビジネスシーンで自然に使用することができるようになれば、もっと充実した仕事ができるようになることでしょう。