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2018年09月01日

「のたまう」の意味と使い方・漢字・類語・敬語・現代語|ほざく

現代では皮肉めいた意味で使われる「のたまう」ですが、本来は素晴らしい意味を持つ言葉です。今回は「のたまう」の意味や使い方、類語や現代語をご紹介しました。「のたまう」をはじめ、いろいろな古語の知識を勉強しておくと、周囲から「雑談の達人」と一目おかれるでしょう。

古語「のたまう」の意味と使い方

「のたまう」の意味と使い方・漢字・類語・敬語・現代語|ほざく
皆さんは「のたまう」という言葉をきいたことがあるでしょうか。今では、「あいつ勝手なことをのたまっている」というように、どちらかというとネガティブな意味で使われることが多い言葉ですが、本来「のたまう」は天皇を敬う言葉でした。

この記事では「のたまう」の漢字や意味、類語や「のたまう」の現代語などをご紹介します。

日本の古典文学に登場する「のたまう」

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「のたまう」は日本で昔使われていた「古語」で、「源氏物語」や「枕草子」などの古典文学に「天皇が宣う(のたまう)」という使い方で頻繁に登場する言葉です。

ここでは「宣う」と「曰う」の2種類の漢字の読み方と意味の違い、古語「のたまう」と類語の「仰す」の違いと使い方についてご紹介します。

2種類ある「のたまう」の漢字

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「のたまう」には「宣う」と「曰う」の意味の違う2種類の漢字があり、どちらも「言う」の古語です。

ここでは「宣う」と「曰う」の読み方と意味について解説します。それぞれが語源がまったく違う、別の意味を持つ言葉なので、間違えて使わないように注意しましょう。

1.「宣う」

「のたまう」を漢字で「宣う」と書くことがあります。「宣(せん)」という漢字の意味は「のべる。考えを広く知らせる。行き渡らせる」です。「宣」を使った言葉には「宣言」「宣告」などがありますが「宣す」といった場合、「天皇が自分の意向を言うこと」をさします。

「宣う」は「宣り給ふ(のりたまふ)」が変化した敬語で、「言う」の尊敬語の「おっしゃる」と、「(相手に)申し聞かせます」の2つの意味があります。

天皇への尊敬語「仰す」と「宣う」の違い

『源氏物語』や『枕草子』などの日本古典文学の本には「帝(天皇)が仰す」という表現が頻繁に出てきます。「仰す」と「おおす」と読み「命じる・言いつける」の意味、「宣う(のたまう)」は「宣言する」という意味で、この2つの違いを知っておいて、雑談のネタとして使うと効果的です。

2.「曰う」

「のたまう」に「曰う(曰ふ)」という字を当てることがあります。「曰う(曰ふ)」は現在の言葉で「曰く」、「いわく」と読み、「言う」と「理由・わけ」の2つの意味がある漢字です。

古文の授業で出てくる論語の「子曰」は、「シ イハク」と読みます。「子」は孔子のことで「先生」の意味、「イハク」は「言うこと」で、「先生の言うことには」と訳しますが、昔は孔子を尊敬して「子曰」を「シノノタマハク」と訓むことがありました。

ドラマや小説などで出てくる「何かわけがある」という意味の「いわくつき」は「曰く付き」と書きます。

「のたまう」の類語

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「のたまう」には大きく分けて2つの意味があります。「声を出して言う」と「言葉で表現する」です。それぞれの言葉に類語がたくさんあるので、覚えておくと、ボキャブラリーが増えて、メールや手紙を書くのが楽しくなります。

ビジネスにも使える「のたまう」の類語

声に出して言う「のたまう」の類語には「言う」「発語」「申し上げる」「 おっしゃる」「 話す」「しゃべる」などがあり、言葉で表現する「のたまう」の類語には「語る」「暗唱」などがあります。 ビジネスメールや手紙などでも使える類語がたくさんあるので、覚えておきましょう。

「のたまう」の敬語の種類

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「のたまう」には「おっしゃる」と「申し聞かせる」の2種類の意味がありましたが、「おっしゃる」は「尊敬語」、「申し聞かせる」は「謙譲語」です。

ここでは「尊敬語」と「謙譲語」の違いと使い方を解説します。「尊敬語」も「謙譲語」もビジネスシーンで必ず使われますが、間違いやすい言葉なので注意しましょう。

のたまう|尊敬語と謙譲語の使い方のルール

尊敬語と謙譲語は、ある人物を「立てる」表現です。尊敬語は「相手側や第三者の行為・ものごと・状態などについて、その人物を立てる」敬語で、謙譲語は「相手側や第三者に向かう行為・ものごとなどについて、その向かう先を立てる」敬語です。

尊敬語と謙譲語には「自分側は立てず、 相手側を立てて述べる」「第三者については、その人物や場面などを総合的に判断して、立てる方がふさわしい場合は立てる」という共通したルールがありますが、ここではそれぞれの特徴と使用例をあげてわかりやすく説明します。

日常会話に使われる尊敬語

尊敬語は話し手が聞き手の動作・状態などを、そのまま高める表現で、「いらっしゃる」や「めしあがる」などが代表的ですが、さらにいくつかの種類があります。

1.「お買い物」や「ご案内」のように、名詞に「お」「ご」をつけた言葉
2.「書かれる」「来られた」のような動詞に助動詞「れる」「られる」をつけた言葉
3.「お読みになる」「お越しになる」のように、動詞の前後に「お になる」をつけた言葉

日常会話で使われる言葉ですから必ず覚えておきましょう。

間違えやすい尊敬語2例

ここでは間違いやすい尊敬語の使い方を2つ例をあげます。

×先生もこの店をよく御利用されるんですか
〇先生もこの店をよく利用されるんですか

「お」や「ご」をつける尊敬語と助動詞「れる」をつける尊敬語は、同時に使うことができません。この用法は「二重敬語」と呼ばれ、日常でも使ってしまうことがあるので注意してください。

×お読みやすい
〇お読みになりやすい

動詞に「お」や「ご」をつけただけでは尊敬語になりません。「お」や「ご」と「する」「なる」はワンセットで使うと覚えればよいでしょう。

ビジネスで頻繁に使われる謙譲語

ビジネスでも頻繁に使われる謙譲語は、話し手が聞き手や話中の人に対して敬意を表すために、自分または自分の側に立つと思われるものや動作などをへりくだる表現で、「申し上げる」「いただく」「愚息」「拝見」「小宅」などがあります。

間違えやすい謙譲語2例

ビジネスの場で、よく使われる謙譲語は間違って使われることが多いので、特に間違いやすい例を2つあげて解説します。

×詳細は担当者に伺ってください
○詳細は担当者にお尋ねください

「伺う」は「聞く・尋ねる」という動作の向かう先を立てる謙譲語ですが、この例ではお客様が尋ねる担当者を立ててしまうことになり、尋ねたお客様を立てる敬語とはなりません。

×拝見させていただきました
〇拝見しました

「拝見」は「見る」の謙譲語ですが、「拝」という字が「つつしんで」という意味なので、「させていただく」をつけると不適切な二重敬語になります。謙譲語は尊敬語に比べて使い方が難しいので注意してください。

敬語の苦手な方にお勧めの1冊

この本は、元NHKアナウンサーが、日常でよく使われる言葉を中心に気の利いた敬語の使い方を、コンパクトに解説しているので、敬語が苦手なビジネスパーソンも、読んで安心できる1冊です。

国語の教科書の延長では無い、敬語本に出会えて大変満足しました。

出典: https://www.amazon.co.jp/%E6%95%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E4%B... |

「のたまう」の過去形

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昔は天皇に対する尊敬語であった「のたまう」は、今ではからかいのニュアンスを含んだ言葉に変わってきています。言葉は生き物で、時代によって意味が変わります。特にビジネスで使われる言葉には、常日頃から気を配っておきましょう。

「のたまう」の過去形「のたまった」「のたもうた」

「のたまう」の過去形が「のたまった」と「のたもうた」ですが、「のたまう」が皮肉めいたニュアンスで使われることが多いので、尊敬語のつもりで「社長がのたもうた」というと「皮肉を言った」ととられることがあります。

「のたもうた」の代わりに、同じ意味の現代語「おっしゃった」「仰せられた」などを使うことをお勧めします。

「のたまう」の現代語「おっしゃる」

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「のたまう」は「宣る(告げ知らせる・述べる)」に、尊敬表現の「たまう」がついたものの変化した言葉です。「言う」という意味の尊敬語や、「(偉い人の言葉を)申し聞かせる」という意味で使われていましたが、現代では、やや皮肉を込めて「大げさに言う」「オーバーな表現」などの意味で「のたまった(のたもうた)」と使われることがあります。

「のたまう」の現代語は「言う」の尊敬語の「おっしゃる」で、日常でもよく使われる言葉です。

「言う」の尊敬語「おっしゃる」

ここでは「のたまう」の現代語で、使い方を間違うことが多い「おっしゃる」の使い方をご紹介します。「おっしゃる」「おっしゃった」「おっしゃいました」など、「言う」の尊敬語として、日常会話やビジネスの場で頻繁に使われるので、きちんと使い方をおぼえておきましょう。

使い方を間違えやすい「おっしゃる」

「おっしゃる」は「言う」の尊敬語で、意味は「言われる」「仰せられる」です。よくある誤用の例をあげてみましょう。

×社長がおっしゃられた
〇社長がおっしゃった

尊敬語の「おっしゃった」に、尊敬語の「られる」をつけた「おっしゃられます」は「二重敬語」になり、相手に「失礼だ」ととられることがあります。非常に間違う頻度の高い言葉なので気をつけてください

「のたまう」のニュアンス

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「のたまう」「のたもうた」を現代でも耳にすることがあるでしょうが、「あいつはああのたもうた」や「酒に酔ってのたもうた」など、「大言壮語する」「大げさに言う」などの否定的なニュアンスで使われていることが多いです。

ここでは、現代の「のたまう」が使われていることが多い場面と、それと似たニュアンスで使われている「ほざく」という言葉にについてみていきましょう。

皮肉めいたニュアンスの「のたまう」

「天皇が自分の意見を世に伝える」という意味で使われていた尊敬語「のたまう」は、現在では、「これはまた異なことをのたまうものだ」「また酒に酔ってのたまっていた」など相手の言うことに、皮肉めいたニュアンス伝えるために使われることがあります。

「のたまう」に近いニュアンスの言葉「ほざく」

現在の「のたまう」に近いニュアンスの言葉に「ほざく」があります。 「勝手なことをほざくな」「ほざいてやがる」など、他人がものを言うのをののしる時に使う言葉なので、ビジネスの場で使うことがないようにしましょう。

「のたまう」について知っておくメリット3つ

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今回は、古語「のたまう」について、意味や使い方、類語や現代語をご紹介しました。「のたまう」という言葉について知っておくメリットを3つあげておきます。

1.現代では皮肉めいた意味で使われることが多い「のたまう」ですが、本来の意味を知って、ちょっとした雑談のネタに使うと、周囲に「すごい」と尊敬されます。

2.「のたまう」の現代語にあたる「おっしゃる」は、間違えられやすい言葉なので、正しく使えば目上の人に喜ばれます。

3.「のたまう」の類語の「言う」「おっしゃる」「申し上げる」などの類語をたくさん知っておくと、メールを書く時や文書作成が楽になります。

「のたまう」をはじめ、いろいろな古語を知ってビジネスに活かしましょう。

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