「いただきたく存じます」の意味と使い方・敬語・二重敬語・失礼

ビジネスマナー

ビジネスメールや文書では、適切な敬語表現を用いることが大事です。誤った使い方をしないように、正しい敬語表現を覚えておきましょう。今回は、ビジネスシーンで使われることの多い「いただきたく存じます」について、意味や例文などをご紹介します。

更新日時:

「いただきたく存じます」の意味は?

トピック1020517/要素2584671

ビジネス文書で「いただきたく存じます」という表現を良く目にしませんか。定型文のように使用されていることも多いのですが、間違った用法も意外と見られます。まずは正しい意味を知っておきましょう。

「いただきたく存じます」は「してほしいと思う」

「〜いただきたく存じます」は「〜してほしいと思う」という意味の敬語表現になります。丁寧な言い方なので、ビジネス文書で良く使用される表現です。

「いただきたく存じます」の敬語の成り立ちは?

トピック1020517/要素2584944

「いただきたく存じます」は、「いただきたく」と「存じます」の2つが合わさった言葉です。「いただきたく」は「~してもらいたい」の謙譲語、「存じます」は「思います」の謙譲語(謙譲語の「存じる」+丁寧語「ます」)なので、自分より目上の人、上司、取引先相手などに使用する敬語表現です。

「いただきたく存じます」は二重敬語?

トピック1020517/要素2585023

では、「いただきたく存じます」は謙譲語+謙譲語で二重敬語にならないのでしょうか。 ひとつの言葉に敬語を二重に使用したものが「二重敬語」と呼ばれ、マナー違反であり表現方法としてもふさわしくないとされています。特にビジネス文書で間違った使用の仕方をしてしまうと恥ずかしく、相手にも常識がないと思われてしまいます。 この場合「いただきたく存じます」は、「してほしい」と「思う」それぞれに謙譲語が使われている形なので、二重敬語には該当しません。

「頂きたく存じます」は間違い?

トピック1020517/要素2585068

「いただきたく存じます」と「頂きたく存じます」は、単に漢字とひらがなの違いだけではなくて、意味が異なります。しっかり覚えておきましょう。 「頂く」は、「食べる」や「飲む」の謙譲語として使われる他、「もらう」の謙譲語としても使用されます。それに対してひらがなで「いただく」と書く場合には、「してもらう」と言う意味になります。動詞に付く形で補助動詞として働く言葉なので、ひらがなで表記するのが適切です。 パソコンで変換すると「頂く」となる場合もあり、「頂きたく存じます」という文書も良く見かけますが、正しい表記は「いただきたく存じます」なので、注意しましょう。

「いただきたく存じます」の使い方は?

では、「いただきたく存じます」はどんなときに使われる敬語表現なのでしょうか。 目上の人や上司、取引先の相手やお客様などに何かをお願いする場合に用いられます。 「ご検討いただきたく存じます。」 「お返事いただきたく存じます。」 「ご教示いただきたく存じます。」 「お知らせいただきたく存じます。」 「お問い合わせいただきたく存じます」 いずれも、相手に対してお伺いを立てるときなどに使用する丁寧な表現です。

「いただきたく存じます」と「思います」の違いは?

トピック1020517/要素2585283

では、「いただきたく存じます」と「思います」の違いは何でしょうか。 単に「思います」だけでは、自分の側でこう思っている、このように考えているという印象を受けるでしょう。「いただきたく存じます」となることで、「〜してほしい」または「〜させてほしい」と、相手に行動をお願いしたり、自分側から具体的に要望を出す意味が加わります。 丁寧な敬語表現だけではなく、より具体的に示唆する、または示唆してほしいという意味が加わることになります。

「存じます」と「思います」の使い分けは?

「存じます」は「思います」の謙譲語なので、ビジネスシーンなど改まった場では「存じます」を使った方が適切です。「思います」という表現には丁寧な印象はありますが、目上の人や上司、取引先やお客様などには「存じます」の方がよりふさわしいです。同僚や自分の部下に「存じます」ではちぐはぐなので、「思います」で良いでしょう。

「いただきたく存じます」は失礼にあたらないの?

トピック1020517/要素2614149

「いただきたく存じます」は相手に何かをお願いする、相手の行動を促す意味を含むので、場合によっては失礼にあたることはないのでしょうか。 こうしてほしい、という気持ちを伝える訳ですから、前後のメールや文書のやりとり、相手にしてほしいという内容によっては、いきなり「〜いただきたく存じます」となると、それは違うのでは、となる場合もあります。 あくまでも、こちらからお願いする気持ちを伝える敬語表現なので、「いただきたく存じます」を乱用したり、要求を一方的に押し付けることがないように注意しましょう。

「いただきたく存じます」は口語として使ってよいのか

ビジネス文書で目にする機会の多い「いただきたく存じます」という表現ですが、日常的な口語として使用しても問題はありません。会議や打ち合わせ、電話など、自分より立場の上の人、敬意を持って接することが必要な相手に対しては、「いただきたく存じます」という言い回しを上手に使用することで、社会人としてのスキルもアップします。 ただし、あまり多用すると、本来伝えたいことがあやふやになってしまったり、焦点がぼけたりすることもあるでしょう。また、内容によっては慇懃無礼にとられることもあります。会話の流れの中で適切な用途で使用するように注意しましょう。

ビジネスメールで「いただきたく存じます」は使っても良いのか

トピック1020517/要素2614403

ビジネスメールでは、相手に確認したいことやこちら側の要望を伝えるためのやりとりが多くなります。その場合に「いただきたく存じます」というのは使用頻度が多く、広く使える表現です。相手の立場に対して敬意をはらい、なおかつお伺いをたてる、お願いをする場合に用います。決して行動を強いるわけではないので、ビジネスメールで使用しても失礼にはあたりません。

ビジネスメールの注意点

ビジネスメールは、送信する前に、必ず何度か読み直しましょう。メールだと気軽に送信できるので、手書きや改まった文書よりも推敲せずに送ってしまうことがあります。要件を適切に伝えているか、相手に対して失礼な表現になっていないか、敬語は正しく用いられているか、漢字に変換間違いはないか、などを確認します。

メールを送信する

さらに、「いただきたく存じます」を使うような、相手に対してお願いをするときのメールは、相手からの返信があった場合に、もう一度メールを送信することです。相手の返事を確認したということを伝えるメールを必ず送信しましょう。 「早速の返信、ありがとうございました。」 「ご了承いただき、ありがとうごさいました。今後ともよろしくお願いいたします。」 送信したのに、読んでもらえてないのでは、と相手に心配をあたえたりすることがないよう、確認のメールを入れることはビジネスメールをやり取りする上での大事なマナーです。

「させていただきたく存じます」という表現は?

「させていただく」という表現は頻繁に耳にします。コンビニや飲食店、サービス業などの接客でも多用されていますが、「させていただく」という本来の意味、正しい使い方がされていない場合も多いです。 「させていただく」は、相手の許可を得る、そのことによって自分が恩恵を受けるときに使われるのが適切です。「ご注文を繰り返させていただきます」「ご挨拶させていただきます」などは敬語の使い方としてもふさわしくないですし、表現としてもくどくなります。

失礼にとられる場合もある

同様に「させていただきたく存じます」も、表現としてくどく、また相手の許可をとらなくても良い場合に使うのは適切ではありません。丁寧な言い回しをしたつもりが、相手に対して失礼にとられる場合もあります。 「説明させていただきたく存じます」や「拝見させていただきたく存じます」などは間違った用法ですが、例えば、相手に許可を求めた上で「〜させていただく」という場合は使っても構いません。 「次の機会がございましたら、改めて参加させて頂きたく存じます。」(相手に許可を求めた上で参加したいと伝える)

「〜いたします」の方がスマートな表現に

「させていただきたく存じます」と使うよりも、もっとスマートで簡潔に、「〜いたします」の方が適切です。丁寧な敬語表現を使おうとするあまり、つい「させていただきたく存じます」としそうですが、その場合は一度「〜いたします」の形に置き換えて、文章の繋がりや流れが適切がどうか考えてみましょう。

「いただきたく存じます」の例文

トピック1020517/要素2614629

では、「いただきたく存じます」の例文をいくつか見ていきましょう。 「送付した資料をご高覧いただきたく存じます。」 「見積書をお送りいただきたく存じます。」 「打ち合わせのお時間をいただきたく存じます。」 「先日の件につきましてご承諾いただきたく存じます。」 「お気づきになった点などをご教示いただきたく存じます。」 「ご都合のよろしい日時をお知らせいただきたく存じます。」 「お忙しい中誠に恐れ入りますが、ご検討いただきたく存じます。」 「担当の私までお問い合わせいただきたく存じます。」 「ぜひ○○様にお祝いの言葉をいただきたく存じます。」 いずれも、相手に対してお伺いをたてたりお願いしたいことがあるときに使われる例文です。ビジネスシーンでは良く目にすることがあり、覚えておくと便利な表現です。

「いただきたく存じます」の類語表現は?

トピック1020517/要素2615097

「いただきたく存じます」は敬語表現として良く使用される言い回しですが、同じ文書の中で何度も繰り返し使うと文書の流れも悪く、適切ではありません。そんなときに便利な類語表現や言い換えの言葉を知っておきましょう。

「~のほどよろしくお願いいたします」

相手にお願いをするときには、「〜のほどよろしくお願いいたします」と言い換えるのも良いでしょう。 「ご検討いただきたく存じます。」→「ご検討のほどよろしくお願いいたします。」

「~していただければ幸いです。」

こうしてもらえると嬉しいという意味ならば、「〜していただければ幸いです。」と言い換えることもできます。 「お問い合わせいただきたく存じます。」→「お問い合わせいただければ幸いです。」 「お時間をいただきたく存じます。」→「お時間をいただければ幸いです。」 「お返事をいただきたく存じます。」→「お返事いただければ幸いです。」

「~願いたく存じます。」

相手に対して教えてほしい、対応してほしいという意味では、「〜願いたく存じます。」と言い換えるのも良いでしょう。 「ご教示いただきたく存じます。」→「ご教示願いたく存じます。」 「ご検討いただきたく存じます。」→「ご検討願いたく存じます。」

適切な敬語を使ってスキルアップしよう!

トピック1020517/要素2615751

敬語表現は、ビジネス文書やビジネスメールで適切に使用できるかどうかで、自分の印象だけでなく、会社全体の信用や今後の取引ややり取りがスムーズにいくかにも影響してきます。間違った敬語を使うと、常識がないと思われてしまいます。 社会人としてスキルアップするためにも、正しい敬語表現を身につけ、使いこなせるようにしましょう。

Related tag関連タグ

アクセスランキング

キャリアコンシェルジュ

キャリアコンシェルジュ

《最大6つの質問で診断完了!》
Facebook Messenger
経由で
あなたにマッチした転職を診断します。

今スグ診断(無料)
キャリアコンシェルジュ

キャリアコンシェルジュ

《最大6つの質問で診断完了!》
Facebook Messenger
経由で
あなたにマッチした転職を診断します。

今スグ診断(無料)