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チェーンソーの資格の費用と正式名称・地域別の講習内容

更新日:2023年12月09日

小さな歯が多数ついていて、「チェーン」を動力で回転させのこぎりのように物を切ることのできる「チェーンソー」は、実は使用する場合は然るべき資格が必要であることをご存知でしょうか。チェーンソーを使う資格とはどのようなものか、詳しくご紹介します。

チェーンソーの資格の費用

個人で使用する場合は必要ありませんが、林業などでチェーンソーを使用する場合には、チェーンソーの資格が必要になります。

チェーンソーの資格を取得するには、労働安全衛生法で定められている、13時間の「伐木等の業務に係る特別教育(小径木)」を受講する必要があります。特別教育を修了すると、晴れて資格取得となります。

この資格を取得していると、胸高で直径が70センチ未満の立木の伐木や、胸高で直径が20センチ未満の、かかり木になってしまった木の処理業務が行えるようになります。

気になる費用ですが、全国で、1万円前後~2万円の間で特別教育を受講することができます。会社に求められて受講する場合は、会社が費用を負担してくれるでしょう。

直径70センチ以上の木を伐木したい

70センチ以上の木を伐木しなければならないときは、伐木等の業務に係る特別教育(大径木)を受講する必要があります。受講時間は16時間です。受講費用は、地域にもよりますが、テキスト代を含め18,000円程度が相場です。

この資格を取得すると多くの場合で、一緒に立木の伐木作業者の資格を取得できます。林業をやりたいという人にとっては必須となる資格ですので、早めにチェックしていきましょう。

チェーンソーの資格=安全に木を伐採する資格ではない

「伐木等の業務に係る特別教育」を修了するとチェーンソーの資格を取得することができますが、あくまでチェーンソーの安全使用を目的とした特別教育ですので、受講中に立っている木を切らせてくれることは、実はあまりありません。

立っている木を安全に伐採するには、チェーンソーだけではない知識や技術が必要となります。チェーンソーはあくまで道具だということを、頭に入れておきましょう。

チェーンソーの資格の正式名称

チェーンソーの資格の正式名称は特に定められていませんが、主に下記のような名称が使われています。

・チェーンソー作業従事者特別教育講習修了証
・伐木等作業従事者安全衛生特別教育修了証

履歴書に記入する場合は、下記のように記入すると良いでしょう。

・チェーンソー作業従事者特別教育講習修了
・伐木等作業従事者安全衛生特別教育修了

ちなみに、チェーンソーの資格を取得している人のことを、「チェーンソー作業者」と呼びます。

チェーンソー資格の講習内容は?

「伐木等の業務に係る特別教育」では、学科と実技を2日に分けて受講します。試験はなく、受講すればチェーンソーで作業する資格を得ることができます。

特別教育で学ぶ内容と時間数は、「労働安全特別教育規程」の規程10条、安衛則36条8で定められており、日本のどこで受講しても、同じ内容を学ぶことができます。

受講内容をご紹介します。

学科

「伐木等の業務に係る特別教育」の学科授業では、下記の項目について受講できます。

・伐木作業に関する知識
・伐倒の方法 伐倒の合図 退避の方法
・かかり木の種類およびその処理

・チェンソーに関する知識
・チェンソーの種類、構造および取扱い方法
・チェンソーの点検および整備の方法
・ソーチェンの目立ての方法

・振動障害およびその予防に関する知識
・振動障害の原因および症状
・振動障害の予防措置

・関係法令
・法、令および安衛則中の関係条項

・チェンソーの操作を学ぶ(イメージ)
・チェンソーの操作を学ぶ(イメージ)

実技

「伐木等の業務に係る特別教育」の実技では、下記の項目について受講できます。

・伐木の方法
・大径木および偏心木の伐木の方法
・かかり木の処理方法

・チェンソーの操作
・基本操作 応用操作

・チェンソーの点検および整備
・チェンソーの点検および整備の方法
・ソーチェンの目立ての方法

全国の受講場所について

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初回公開日:2017年12月13日

記載されている内容は2017年12月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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