「敬称略」の意味とは?使い方・例文・注意点についてそれぞれ紹介
更新日:2024年12月04日
「敬称略ってどういう意味?」
「どんな時に敬称略は使えるの?」
「敬称略の正しい使い方が知りたい」
このように、敬称略という言葉をよく目にするけれど、意味や正しい使い方は知らないという人も多いのではないでしょうか。ビジネスシーンにおいてさまざまな場面で使われる敬称略は、正確な意味や使い方を把握しておきたい単語です。
この記事では、敬称略の意味や使い方、使う際の注意点について詳しく解説します。具体的なシチュエーションごとに、例文を交えながらわかりやすく紹介していきます。
この記事を読むことで、敬称略の意味と使い方を理解でき、正しく使いこなせるようになるでしょう。スマートなビジネス文書を作成するテクニックを身につけられます。
敬称略の意味を知りたい、正しく使えるようになりたい、という方はこの記事を読んでみてください。
「敬称略」の意味
敬称略は文字通り「敬称を省略する」という意味を表す言葉で、読み方は「けいしょうりゃく」になります。主に、ビジネスシーンで用いられる単語です。
「敬称」とは人や組織に対して、敬意を示すために名前に添える言葉のことを言い、「様」「さん」「殿」「御中」などがあげられます。
たとえば、大人数の人名が並ぶ名簿のような書類では、一人一人に「○○様」を付けると手間もかかり、読み上げにも時間がかかります。このような場合は敬称を省き、名前のみを記載するのが一般的です。しかし何も断りなく呼び捨てすることは失礼になるため、省略したことを詫びる意味で「敬称略」という単語が用いられます。
「敬称略」の使い方・例文
敬称略はビジネスシーンでよく目にする機会が多く、名簿や議事録などを作成するときに役立つ言い回しです。
まずは、敬称略の使い方をシチュエーションごとに解説します。具体的な例文を添えてわかりやすく紹介していきますので、ビジネス文書を作成する機会が多い人は参考にしてみてください。
議事録の場合
議事録は誰がどんな発言を言ったのかを記録するための文書であり、内容を簡潔で見やすくするために敬称略がよく用いられます。議事録で敬称略を使用する際は、出席者一覧の横に「(敬称略)」と記載し、名前は役職順に並べます。
(例文)
- 議事録出席者一覧(敬称略)
- 池田 一郎 ○○株式会社
- 鈴木 太郎 株式会社××
- 岩崎 花子 ▲▲株式会社
メールで使用する場合
ビジネスシーンではメールを多用しますが、メールで敬称略を行うのは失礼に当たります。メールでは役職と氏名を記載し、敬称を付け足すのが一般的です。
ただし、ビジネスメールで社員名簿などのリストを送信する場合などは、敬称略を用いても構いません。メールでリストを送る際は、一覧の横に「(敬称略)」と記載します。
(例文)
- 社内名簿一覧(敬称略)
- 池田 一郎
- 鈴木 太郎
社内文書で使用する場合
社内文書で名簿や出席者などを作成する際は、敬称略を用いることが可能です。敬称や役職名を省略して名前のみを表記しますが、役職の順に上から記載するようにしましょう。社内の人であっても、ビジネスマナーはしっかり守ることが大切です。
(例文)
- 会議参加者一覧(敬称略)
- 池田 一郎
- 鈴木 太郎
社外の人を含む文書の場合
社外の人はお客様に当たるため、原則として敬称略をすることは失礼に当たります。ただし、出席者などたくさんの名前と敬称を羅列すると見づらくなってしまう場合は、名簿一覧の横に「(敬称略、順不同)」と記載しておくと良いでしょう。
また、社外の人がいる場合は、社内の人よりも先に記載しておくのがマナーなので、忘れないようにしましょう。
初回公開日:2017年10月06日
記載されている内容は2017年10月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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