一人っ子政策を廃止した理由・双子ができるとどうなるか・問題点
更新日:2024年08月30日
一人っ子政策による問題が顕著になるにつれて、一人っ子政策を廃止しようという動きがあり、2015年には一人っ子政策は廃止されました。しかし、人口抑制が全て撤廃されたわけではなく、二人目を産むことが許されただけで、規制が緩和されただけになります。
この緩和が上述のような問題をすぐにも解決するとはいかないと予測されています。問題が根深いため、すぐには解決できないということです。
一人っ子政策による女の子と男の子の比率
一人っ子政策によって、女か男かどちらかを選ばなければならなくなり、その結果男の子を産む人が増えました。その結果、一人っ子政策によって男女比に歪みが生じています。前述にもありますように、人口のゆがみは2012年ごろで男性117人に対し女性100人となっています。そのため、2020年に3000万人~3500万人の男性が結婚できないとみられています。
今後の男女比のゆがみによる問題
一人っ子政策によって発生した男女比のゆがみは今後年々増大していくことが予想されます。前述にもありますように、2012年から15歳~59歳までの人口は減少に転じています。そして、2014年で0歳~14歳の人口は全体の16.5%となっており、世界平均の27%に比べて10%も低い状態です。
若者が減少していけば、自然に労働力不足に陥ります。そして、2035年までには20~34歳の働き盛りの人口が毎年1100万人以上減っていくことが予想されています。労働力不足の他にも高齢者が増加していくために介護問題も発生していきます。一人っ子政策による男女比のゆがみや世代層数のゆがみは影響が深刻であることが予想されています。
今後の男女比予想
中国の男女比は女性100人に対して118人の男性となっていますが、今後80年後には女性100人に対して男性は136人、70年後には女性100人に対して男性が206人となっていくことが予想されています。
そうなっていくと、女性と男性ができるだけ結婚したとしても男性が半分あまってしまい、結婚できないということになります。ということは、子供がその分増えることがないため、人口増加につながらないことになります。一人っ子政策の影響は今後も長く続くことが予想されています。
一人っ子政策の廃止と今後の問題について考えよう
いかがでしたか。一人っ子政策は、爆発的な人口増加を抑えるための政策でしたが、途中から官僚の功績を高めるための道具にされ、罪のない赤ん坊や生まれるはずだった命が多数犠牲になりました。そして、2015年には一人っ子政策は撤廃され二人目を産んでも良いことになりました。
しかし、長年の一人っ子政策の影響で、中国は今後厳しい問題に直面していきます。高齢化人口の増加と若年層の減少による介護人口不足、男女比のゆがみによる男性の結婚難、労働人口の減少などが主ですが、これは日本の抱える問題と同じです。
中国は日本の問題をより顕著に抱える可能性が高いということですが、明日は我が身です。日本人も人口の減少や介護問題、労働人口不足と同じ問題に取り組まなくてはならないということを覚えておきましょう。
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初回公開日:2018年06月06日
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