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「貴社の規定に従います」の意味と使い方|「準じます」との使い分け

更新日:2024年08月09日

日本で仕事をしたことある人の中で履歴書を書いたことがないという人は少ないでしょう。履歴書は書く機会が多いものではないので、書く度に苦労します。そんな履歴書によっては本人希望欄という枠があります。ここに「貴社の規定に従います。」と書いたことはありますか?

「貴社の規定に従います。」には貴社という言葉が入っています。貴社ということは履歴書を出す先は会社ということになります。しかし、市役所や区役所などは会社ありません。このような場合は「貴社の規定に従います。」で良いのでしょうか?

そんなわけはありません。「貴社の規定に従います。」には「貴社」となっています。この部分は履歴書の提出先によって変わります。

提出先に合わせる

「貴社の規定に従います。」というのは履歴書を提出する先が会社になります。世の中には会社ではない所も多くあります。会社以外に履歴書を提出するときは提出先に合わせて貴社の部分を変えましょう。

まずは会社でない場所の代表格は市役所や区役所ではないでしょうか?公務員志望の人たちはこれらの場所に履歴書を提出する可能性があります。この場合は「貴所の規定に従います。」と書き換えましょう。

ついでにいくつか例をあげると図書館なら貴館、病院なら貴院、県庁ならば貴庁といったところでしょうか。「貴社の規定に従います。」という言葉は便利ですが呼び方の部分を間違えると恥ずかしい思いをするので注意しましょう。

従いますと準じますの使い分け

話は少し脱線しますが「貴社の規定に従います。」という言葉の他に「貴社の規定に準じます。」という言葉を使うこともあります。この違いは何なのでしょうか?

結論から言うとあまり大差はありません。準じるというのは正規のものにならうという意味です。つまり従うの意味とあまり変わりません。しかし、どちらかというと「貴社の規定に従う。」を使う人の方が多いようです。

印象の問題かもしれませんが「貴社規定に準じます。」より「貴社の規定に従います。」の方が意味合いが重くなることが理由と言われています。

本当に希望がある場合

ここまで本人希望欄が厄介な欄として扱い、書くことに困るのであれば「貴社の規定に従います。」と書くことが無難であるとしてきました。しかし、中には書くことがなくて困る人だけではなく書くことがあるからこそ困る人もいます。

個人のわがままでなければ、必ず伝えておきたい希望は本人希望欄に書くべきです。ここで「貴社の規定に従います。」と書いてしまって本人希望欄がある意味がなくなってしまいます。

本人希望欄には相談内容を

本人希望欄に本当の希望がある人はおそらくこの小さな欄では書ききれないと思います。しかし、文字を小さくして欄をびっしりにしてしまうと読み手の方は驚いてしまいます。

希望を書く際は「勤務時間については相談させてください。」と一言程度にします。あとは「子供を迎えに行く時間があるため」と軽い説明を少し添える程度にしておきましょう。このように書いておけば面接などの際に必ず話は聞いてもらえます。そのときにしっかりと時間を考慮すると何時まで働けるなどの細かい部分の説明をするようにしましょう。

マナーさえ守れば怖くない

ここでは履歴書の厄介者である本人希望欄についてとその欄に書く「貴社の規定に従います。」という言葉について書きました。希望という言葉を見て何でも書いてしまうのはもちろんマナー違反です。特に書くことが無くて困った際には「貴社の規定に従います」と書きます。

しかし、本当の希望ある場合は履歴書に書きにくいものです。そんなときは相手に相談しましょう。何も履歴書に書いたことが絶対ではありません。仕事をしてもらう側と仕事をする側で条件が一致して初めて仕事が始まります。

もしも希望を書くことで採用されなかったとしてもそれは縁です。自分の条件に合う職場に巡り会えるまで根気よく活動を続けましょう。なかなか仕事が見つからないからといって、貴社の規定に従います。と書く必要はありません。

初回公開日:2017年07月24日

記載されている内容は2017年07月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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