「趣味趣向」の意味と使い方・「趣味嗜好」との違い・誤用例
更新日：2024年07月09日
「趣味趣向」の意味と使い方は？
「趣味趣向」という言葉を耳にすることはありませんか。なんとなく意味はわかるけど、ちゃんとした意味を答えることができますか。たまに耳にする言葉なので、普段あまり気にかけないことが多いですが、実は自分の思っていた意味と違ったということもあり得ます。ここでは「趣味趣向」の意味についてご紹介します。この機会にぜひご覧ください。
「趣味」の意味
面接や自己紹介、お見合いなど、さまざまなシーンで「趣味」について聞かれたり、伝えることがあります。「趣味はなんですか？」と聞かれると、特に趣味がない人は返答に困ってしまうことがあります。「趣味は寝ることです」や「散歩することです」と答える人もいますが、これは趣味と言ってもいいのでしょうか。
「趣味」の意味はその事柄を、楽しみとして愛好することです。もし、趣味を楽しむだけではなく、その道の専門家になってしまったら、それは趣味ではなく、プロです。もし、「寝ること」や、「散歩すること」を楽しみ愛好しているようなら、趣味と呼べますが、面接やお見合いなど、自分をアピールするシーンでは相手にあまり良い印象は与えない可能性があります。
「趣向」の意味
「趣向」という言葉ですが、普段何気に使っていても、なんとなく意味を理解しているけれど、正確な意味は答えられないと言う人は多いのでしょうか。「趣向」の意味は物事を行ったり、作ったりするときに味わいやおもしろさを出すための工夫やアイディアのことで、それによるおもむきや意向も「趣向」の意味に含まれます。
「趣向」は例えば、「趣向をこらす」と使うことがあります。この「趣向をこらす」は色々な使い方ができて、「趣向をこらした作品だ」「趣向をこらしたパーティーだ」など、良い意味で使われることが多いです。
「趣味趣向」の意味
「趣味」と「趣向」の意味を理解したところで、「趣味趣向」の意味について考えてみましょう。「趣味趣向」とは「しゅみしゅこう」と読みます。意味は、その物事が自分は好きか嫌いか判断する心持のことをいいます。そのため、「趣味」の方向性が違う人とは「趣味趣向」が合いませんし、「趣味」の方向性が一緒の人とは「趣味趣向」が合うことになります。
「趣味趣向品」
「趣味趣向品」とは自分が好きか嫌いか判断した品のことですが、「趣味趣向品」と使うよりは、風味や味など趣味性の高いものを楽しむ意味で使われる「趣味嗜好品」と使う方が一般的です。あまり「趣味趣向品」という言葉は聞きなれない言葉なので、「趣味嗜好品」と勘違いしているのではないかと思われてしまうことがあるため、使うときには注意が必要です。
「趣味趣向」と「趣味嗜好」との違いは？
「趣味趣向」と「趣味嗜好」ですが、読み方も意味も似ている言葉です。この「趣味趣向」と「趣味嗜好」という言葉ですが、2つの言葉の違いはいったいなんなのでしょうか。どこか違うところはあるのでしょうか。「趣味趣向」と「趣味嗜好」の違いについてご紹介します。
「趣味嗜好」とは？
「趣味嗜好」とは「しゅみしこう」と読みます。「趣味趣向」と読み方が似ているため、「趣味趣向」と使うと、「趣味嗜好」と間違えて使っているのかと思われることもしばしばあります。「趣味嗜好」の意味は個人的に好きなことや、楽しみのことをいいます。意味も「趣味趣向」と似ているように感じますが、多少違うので注意が必要です。
「趣味趣向」と「趣味嗜好」の違いは？
それでは、「趣味趣向」と「趣味嗜好」は違いがあるのでしょうか。「趣味趣向」は趣味をこらしたり、方向性の意味含まれますが、「趣味嗜好」は趣味の好みや、たしなみという意味含まれており、それぞれ少しですが意味が違っています。しかし、どちらも似た言葉なので、一般的には「趣味趣向」よりも「趣味嗜好」の方がよく使われる傾向にあります。
また、人によっては「趣味趣向」が間違いと考える人もいますが、「趣味趣向」という言葉はあまり使われないだけで、存在する言葉です。
「趣味趣向」の誤用例
初回公開日：2018年05月02日
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