「とか」の敬語表現・とかの使い方と例文・別の敬語表現例

更新日：2024年08月05日

「◯◯とか」という言葉はよく用いられますが、ビジネスシーンではどうでしょうか。ビジネスシーンのように敬語を要する状況において、特に目上の相手に対しては、「とか」が与える印象を気にかける必要があります。言い換えなども含め、「とか」と敬語についてを説明しています。

「とか」の敬語表現ってある？

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「◯◯とか」という形で使用される「とか」は、敬語を要する状況では使用されないことが多いです。特にきちんとするべきビジネスシーンなどでは、「とか」は使わない方が良いとされています。まずは「とか」の意味を確認し、その後に「とか」を敬語の中で使えるようにするための言い換え方法をご紹介していきます。

「とか」の意味

「とか」には、2つの意味があります。1つは「格助副助詞」としての意味で、この場合は「格助詞：と」+「副助詞：か」の構成になります。使用する際に込められる意味は「はっきりしない事柄を指示する意」となり、すなわち「はっきりしないことを示す時に言葉と言葉の間に使う」ということです。

もう1つの意味は、「並立助副助詞」としての意味です。この場合は、「並立助詞：と」+「副助詞：か」の構成になります。使用する際に込められる意味は「事物・動作・作用を例示的に並列（列挙）する意」または「断定を避けて曖昧にする時に付ける語の意」です。

とか弁

1990年代の前半期に、若年層の間で使用された「とか」を多用する話し方のことです。はじめは若者と呼ばれるくらいの若年層が使った話し方でしたが、それほど時が経たないうちに大人の世代にも広まっていきました。「とか」を多用する「とか弁」では、本来の「とか」の使い方とは違った意味で用いられることも多いです。

敬語の中で「とか」を使う時にはどうする？

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「とか」は敬語を使う中で適切な表現だとは言えませんが、使えないということでもありませんので、敬語を使う中で「とか」をどのように使用すれば良いのかを確認しておきましょう。

敬語の種類

「とか」は敬語表現に変化させられる言葉ではないため、この言葉自体に敬語の種類はありません。「とか」を使用した表現を敬語の種類に当てはめたい時には、「とか」を含む文の中に「敬語として扱える言葉」を入れる必要があります。

たとえば、丁寧語にしたい時には「です」を付けて、「◯◯とか◯◯とかです」や「◯◯とかですか」などの形にして使います。謙譲語にしたい時には「おります・いたします」など、示したいことにあった文末を付けて「◯◯とかかがおります」や「◯◯とか◯◯とかをいたします」といった形にします。

尊敬語では、丁寧さが無いように感じられる「とか」はあまり使わない方が良いと考えられていますが、尊敬語として使う時には「◯◯とかをなさる方です」や「◯◯とか◯◯とかがございますが何になさいますか」といった形にして、使うことはできます。

使い方

「格助副助詞」の意味「はっきりしない事柄を指示」では、「ダブル介護とかで大変らしいよ」といった使い方をします。「〜らしい」は確実か分からないことを示す時に使う言葉なので、「はっきりしない事柄を指示」の意味で使う場合は「とか」と「らしい」がセットになることが多いです。

「並立助副助詞」の意味の1つ「断定を避けて曖昧にする時に付ける」では、「曖昧にしたい語の後」に「とか」を付けます。たとえば、「甘いものとか欲しい」などの使い方をします。

もう1つの意味「事物・動作・作用を例示的に並列（列挙）する意」で「とか」を使う時には、「リンゴとかミカンとか」や「するとかしないとか」といったように「◯◯とか◯◯とか」と「2回とかを使う」ことが正しい使い方になります。