「聞き及ぶ」の使い方と例文・敬語の種類・別の敬語表現
更新日：2024年08月10日
「聞き及ぶ」という言葉
日常生活を送っていてよく聞く「聞き及ぶ」という言葉、一体どのような意味合いだと考えているでしょうか。この言葉からイメージされるのは、一般的には「聞いたことがある」という意味合いです。しかし、ビジネスや敬語を使う時にこの「聞き及ぶ」という言葉をどのように使うのかまでを知っている人は少ないでしょう。
今回は、この「聞き及ぶ」という言葉の詳しい意味や使い方、さらにはこの言葉と似ている言葉などをあわせて紹介していきます。ぜひとも、正しい日本語を知って、この「聞き及ぶ」という言葉を正しく使うようにしてみてください。
敬語「聞き及ぶ」の意味
さて、この「聞き及ぶ」という言葉ですが、正しくはどのような意味を持っているのかご存知でしょうか。この言葉は「知っている」という意味合いだけではなく、とても深い意味を持っています。
「聞き及ぶ」に込められた正しい意味は、「人からすでに聞いて知っている」という場合に使います。
ですので、自分で何かについて調べた場合や、自分の耳に直接入ってきた事柄に対しては「聞き及ぶ」という言葉は当てはまりません。第三者から教えてもらったりした事柄に対して、この「聞き及ぶ」という言葉は使われます。
謙譲語
「聞き及ぶ」という敬語を謙譲語に直した場合は「お伺いしました」と表現します。謙譲語はもともと自身の存在を低く表現する、へりくだって話す時に使う言葉です。
「聞き及ぶ」という言葉は誰かから聞きましたが、という意味合いは持ちますがへりくだった敬語にはならないため、謙譲語で使う場合には使えません。
尊敬語
では、尊敬語にした場合はどのように表現すればいいでしょうか。一般的には「聞く」の尊敬語は「お聞きになる」と「聞かれる」になります。
主に尊敬語は自分の目上の人に対して使う言葉で、聞く、聞いたの意味を含む敬語である「聞き及ぶ」も同じように「聞く、聞いた」の尊敬語と同じ表現を使います。
ですので、敬語の「聞き及ぶ」の表現を尊敬語に直した場合は「～～お聞きになられましたか」や「～～聞かれましたか」という表現を使うのが正しいとされています。
ちなみに「お聞きになる」と「聞かれる」では、もちろん「お聞きになる」という表現の方が丁寧な表現の敬語になります。
丁寧語
それでは敬語の「聞き及ぶ」の丁寧語での表現ですが、基本的には少し堅い場で使う「です」「ます」をくっつけた一般的な敬語として表現してかまいません。
例えば敬語の「聞き及ぶ」を丁寧語で表現して文章を作った場合は「聞き及びました」「聞き及ばれましたか」などです。敬語の「聞き及ぶ」の使い方は、あまり意識せずに使えます。
敬語「聞き及ぶ」の使い方
さて、敬語で「聞き及ぶ」を表現しようとした場合、この「聞き及ぶ」という言葉をストレートに使っては失礼に当たってしまいます。この言葉は基本的には敬語にはあまり向かず、言葉として使用するにはとてもいい言葉なのですが、使い方を誤ると失礼になってしまう場合があるからです。
敬語で「聞き及ぶ」を使う場合は、「すでにお伺いしましたが」「さきほど拝聴させていただきましたが」など、第三者を介して情報を得た、という事を表現するのが敬語としてはベストです。
敬語の「聞き及ぶ」の種類
それでは、この「聞き及ぶ」には他にどのような種類があるのでしょうか。言葉には類語や同義語などの似た意味を持つ言葉が多数あり、時と場合によってはそれらを使い分けて文章を作ったりするのが望ましい場合があります。
ぜひとも、これから紹介する敬語の「聞き及ぶ」と同じ意味を持つ言葉を知って、適切に物事を表現したり、正しい敬語を使って会話をしたりするようにしてください。
聞こえる
まずはやはり、この「聞こえる」という表現を知っておいてください。第三者から伝わってきた事を表現する「聞き及ぶ」という言葉を言い換えるためにはとても重要な言葉です。
もしも敬語で表現する場合は「先日聞きましたが」などと表現するのがいいでしょう。
初回公開日：2018年02月19日
記載されている内容は2018年02月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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