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「仕方ない」の敬語表現・仕方ないの使い方と例文・別の敬語表現

更新日:2024年01月16日

皆さんこんにちは、今回は「仕方ない」の敬語表現・仕方ないの使い方と例文・別の敬語表現と題して、「仕方ない」という言葉の正確な意味合いやその敬語表現、またさまざまな場面におけるいろいろな用例についてご紹介します。ぜひ「お役立ち情報」にピックアップしてみて下さい。

「仕方ない」の敬語表現

「何をどうしても理想どおりの形にならない」、「想定どおりに作業・仕事を進めることができない」といった場合に、特にビジネス上での連絡において「仕方ない」という表現が多く飛び交います。

この際でも、上司に対して「仕方ない」と言う場合は必ず敬語表現を使ってその旨を伝える必要があり、その場合は「仕方ない」という言葉に代わる敬語表現を知っておく必要があります。その場合でも、場面や状況に沿った敬語表現を使うことを心がけてください。

「仕方ない」の敬語表現としては、「致し方ありません」、「致し方ございません」、「他に方法がございません」、「回避できません」、「施すべき手段がございません」などといった、別の言葉や表現を使った言い方があります。「仕方ない」という言葉をそのまま使うのではなく、「仕方ない」の見合った敬語表現に変えてその旨を伝える流れになります。

「仕方ない」の敬語での使い方

「仕方ない」の敬語表現は先述でご紹介したように、「致し方ない」や「他に施すべき手段・方法がございません」などと別の言葉をもって表現したり、また敬語表現に見合った言い換えをする必要があります。

・致し方ありません。
・致し方ございません。
・他に採用するべき手段がございません。
・別に想定できる方法がございません。
・誠に残念ではございますが、模索できる方法がございません。
・○○という事態になってしまいましたので、△△というご対応をさせていただきました。
・誠に遺憾ではございますが、ご対応いたし兼ねます。

このように、別の言葉や表現をもって「仕方ないこと(他に取るべき方法がないこと)」を伝えたり、また「従来の方法では対処できなかったので、△△のように対応させていただきました」という、別の対応を図ったことをそのまま伝える場合があります。

敬語の種類

日本語の敬語には、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類があり、それぞれの敬語表現は場面や状況・流れによって使い分けられます。

尊敬語は「目上の人や立場が上位にある人に対して敬意を示す敬語表現」を意味し、特にビジネス上での連絡のやり取りにおいては頻繁に使われています。謙譲語は「相手と自分の立場や関係性を問わず、話者が自発的にその姿勢や立場を低めて相手に敬意を示す敬語表現」となり、ビジネス上だけでなく、プライベートでも多く使われます。

丁寧語は敬語の中でも非常にポピュラーな敬語表現として認められ、「不特定多数に公示できる丁寧な言葉を使って相手に敬意を示す敬語表現」を指し、主に「です・ます調」で言われる平易な敬語表現として認められます。

尊敬語での「仕方ない」の使い方

尊敬語では主に「相手が目上の人で、その人に対して敬意を示して言う敬語表現」になるため、相手に失礼のない言い方をもって「仕方ない」という旨を伝えることになります。

・誠に申し訳ございませんが、従来の方法では間に合わず、△△のようにご対応させていただきました。
・致し方ございません。
・不遇の処置は回避できませんでした。
・やむを得ない仕儀でございました。
・他に取るべき方法がございませんでした。

このように相手への敬意を示す気持ちを念頭に置き、「○○できず、申し訳ございませんでした」という旨を示すとともに、「他の対応をさせていただきました」という旨を同時に伝える場合もあります。

尊敬語の場合は「相手への敬意を示すこと」がメインになるため、特に「自分の姿勢や立場を低めて伝える必要」はありません。そのため、「起きたできごと」をそのまま敬語表現をもって伝えることになります。

謙譲語での「仕方ない」の使い方

謙譲語は「話者が自分の姿勢や立場を低めて、相手に敬意を示す敬語表現」であることから、「自分の微力のために」や「自分の力量不足が祟って」などという、自分の力を低めた形容を取る場合がほとんどです。

・わたくしどもの力では、この度のご対応を致し兼ねました。
・誠に僭越ではございますが、他に取るべき方法がございませんでした。
・わたしの実力不足が祟り、回避するべき策を見つけることができませんでした。
・誠に申し訳ございませんが、こちらの方法をもっての解決を余儀なくされました。
・対応するべき術(すべ)を想定致し兼ねました。

このように、まず「自分の力量不足の点」を相手に伝えておき、その上で「不測の事態を招いてしまったこと」や「次に起きたことへの対応を測り兼ねたこと」を伝える形になります。

丁寧語での「仕方ない」の使い方

丁寧語で「仕方ない」という旨を伝える場合は簡単で、特に「です・ます口調」をもって不特定多数にその旨を公示する姿勢を取り、目立った立場や姿勢の低め方を誇示する必要はありません。

・不測の事態を招いてしまいました。
・他に打つべき手がございません。
・ご対応致し兼ねます。
・わたくしどもの力量不足により、ご対応できませんでした。
・回避策を想定できませんでした。
・二進も三進もいかない事態となりました。
・他に手段が見当たりません。

このように、「仕方ない」という旨を伝える相手に対し特に目立った敬意の主張を取ることはなく、ただ丁寧な言葉遣いをもって「仕方ない」という旨をそのまま伝える敬語表現となります。

「仕方ない」の敬語の使い方

特にビジネス上のやり取りで「仕方ない」という旨を伝える場合には、必ず尊敬語・謙譲語
・丁寧語のいずれかの敬語表現をもって伝えることが常識的であり、間違っても「仕方ない」や「仕方なかったです」などとそのまま「仕方ない」という言葉を使うことは避けましょう。

仕事をする上では「仕方ないこと・対応がむずかしいこと」にも何とか挑戦していくことは当たり前になるため、「仕方ないこと」に対しても何とかそれへの打開策や方法を見つけることが作業の主流になります。

その場合でも「どうしても新しいアイデアが浮かばないとき」や「打つべき打開策を想定できないとき」などには、先述の尊敬語や謙譲語による「相手に敬意を示す敬語表現」を用い、「何をどうしても現状では仕方ない状況です」といった旨を伝えるようにしてください。

次のページ:「仕方ない」を敬語表現するときの例文

初回公開日:2018年02月28日

記載されている内容は2018年02月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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