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「いただけると幸いです」の意味と使い方とは?敬語表現や例文紹介

更新日:2024年09月01日

ビジネスでは多くの書類やメールに目を通す中で、書き言葉独特の表現を見かけることも少なくありません。特に何らかのお願いの際に使われるのが「していただけると幸いです」というものです。この「していただけると幸いです」という表現を使う際にどこに注意すべきでしょうか?

用例3:対等な人にメールでお願いする場合

こちらもよくあるケースで、自分と対等の立場にある人にメールでお願いをする場合にも「いただけると幸いです」はよく使われます。

「件名:培養実験に関するデータ拝借のお願い 〇〇さん お疲れ様です。博士後期課程〇年の××です。さて、3日前の培養実験のことでお願いがあります。実は実験中に見られた現象に夢中になりすぎたあまり、日報の作成について失念しておりました。その件で先ほどから教授よりなるべく早く提出するように言われております。

実験の後、△△君から〇〇さんがきちんとメモをしていたと聞き及びました。大変申し訳ないのですが、日報を作成するために〇〇さんがとっていたという培養実験のデータを明日にでも拝借いただけると幸いです」

目上の人に使う際に注意すべき点とは

ここまで「いただけると幸いです」についていろいろと見てきましたが、最後に特に目上の人に対して使う場合の注意点についても見ていきましょう。

基本的に目上の人には使わない

まず、「いただけると幸いです」という表現は基本的に目上の立場の人に対して使うべきものではありません。むしろ、自分と対等な人や、ビジネスであれば対等な立場にある他社の人間、さらには後輩や部下に丁寧にお願いをする時などに使うものです。

このため、目上の立場の人に対しては「いただけると幸いです」ではなく、「幸甚です(幸甚に存じます)」や「幸いに存じます」といった表現を使うようにしましょう。

「助かります」は使わない

「いただけると幸いです」の言い換えの表現の1つに「していただけると助かります」というものがありますが、こちらも目上の人に対して使うべき表現ではありません。というのは、「助かります」という表現は、基本的にとてもくだけた表現であることに加え、「自分が中心になってやっていることに他人の助けを借りる」という意味合いがあるためです。

そのため、目上の人に対して「助かります」と使うのは、わざわざ目上の人の手を煩わせる依頼をするというような意味にとられるため、むしろへりくだりが見られない失礼な態度に当たります。このため、「いただけると幸いです」の言い換えの表現としての「助かります」は、友人や親しい同僚に対して使うのが無難です。

「いただけると幸いです」は相手の立場に合わせて使用しましょう

「いただけると幸いです」という表現について見てきましたが、いかがでしたか?書面やビジネスメールなどを使ってお願いをする際によく用いられる表現で、一見するととても便利に仕えるように見えますが、相手の立場によっては「幸甚に存じます」といった書き方を変える必要があります。

特に相手が目上の立場の人であれば、ある程度適切な表現を使うことが大切です。よく使われる表現だからこそ、相手の立場に配慮して、円滑なコミュニケーションをはかることができるように努めましょう。

初回公開日:2017年08月17日

記載されている内容は2017年08月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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