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ビジネスにおける考えるの敬語表現|メールで使える考えるの敬語表現例

初回公開日:2017年08月31日

更新日:2020年05月24日

記載されている内容は2017年08月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

『考える』という言葉は日常生活において使うことが多く、誰しも一度は口にしたことがあるでしょう。しかし『考える』対象が自分だけの場合と相手を含む場合とでは表現方法が違ってくるのをご存知でしょうか。今回は類義語である『思う』と合わせて言葉のマナーを紹介します。

思うと考えるの敬語表現の違い

敬語には大きく分けて3種類の使い分けがあることをご存知でしょうか。私たちが日常的に使う言葉は相手によって変える必要があるのです。まず、目上の人と話すときに用いられる『尊敬語』、次に自分の立場を下に下げるときに用いられる『謙譲語』、そして相手に対し丁寧に離す際用いられる『丁寧語』です。

この3つはどれも『見る』『食べる』『行く』などの動詞を変換してそれぞれの使い分けをしているのですが、ある規則性にのっとって敬語に変換されているのです。

敬語の基本ルール

敬語の基本的なルールをここで紹介します。

●尊敬語⇒「お~なる」「お~なさる」「貴~」「御~」など
●謙譲語⇒「お~する」「拝~する」「弊~」など
●丁寧語⇒「~ます」となるパターンが多い
※「~」の部分には基本動詞や名詞が入ります。

このように3つの敬語それぞれには規則があり、ルール上にのっとった使い分けがされるのです。それでは次に「考える」という表現を利用して、それぞれの敬語表現を見ていきましょう。

【考える】の敬語表現

上記で説明したように、『考える』という動詞をルールに乗っ取って変換したいと思います。まず、『考える』を尊敬語に直した場合「お考えになる」となり、更に謙譲語に直すと『拝察する』そして丁寧語になると『考えます』となります。

また、『考える』の敬語はこれ以外にも同じような意味でつかわれる言葉もあり、尊敬語においては「ご高察なさる」謙譲語であれば「考えておる」や「愚考する」という使われ方もしています。このように3つの敬語に沿ってそれぞれの言い回し方があるので注意しましょう。

ビジネスにおける「考える」の敬語表現

会社などにおいて上下関係のない場所というのはまずありません。必ず役職があり、年齢があり、経験年数などで上下関係が決まってきます。こういった上下関係がはっきりしている場所において、若手や経験の浅い社員は上の立場の人に失礼のないよう注意を払わなければなりません。

また、同じ社内の人間だけでなく来客者や取引先のクライアントと話すこともあるでしょう。そんな、来社した人の方が上の立場になる場合などは尊敬語を用いるのが正解です。自分自身や自分の身内に関わることであれば謙譲語を使うようにします。

常に低姿勢で、丁寧語を心がけながら尊敬語や謙譲語を使い分ける必要があるのです。こう考えるといっぺんに色々な話し方が必要だと、非常に難しく考えてしまいます。いざという時きちんとした対応ができるよう、次はビジネスシーンにおける『考える』を用いた表現方法を紹介します。

考える対象が一人だけの場合

考える相手が一人だけの場合の敬語表現を紹介しましょう。まず、尊敬語であれば『考える』という動詞は『お考えになる』という表現が用いられることになります。例文として『これまでの資料を踏まえ、まずは課長のお考えをお聞かせ願えませんか。』というような使い方になります。

次に謙譲語を見ていきましょう。『考える』という動詞は謙譲語だと『~と考えております』と用いられます。このことから、ビジネスシーンでよく用いられる例文に直すと『丁度今、その件に関して考えております』という使い方になります。

また、考えるの謙譲語として『愚考する』という表現もあります。これは自分の考えを示す言葉なのでビジネスシーンでの敬語においては『この資料の問題に関しては、~のように愚考いたしております。』と使われます。

考える対象に相手がいる場合

上記では考える相手が一人だけの場合を紹介しましたので、次は複数の相手がいる場合の敬語表現をご紹介しましょう。まず、『考える』が尊敬語に直ると『ご高察なさる』という表現が用いられます。ビジネスシーンにおいての使い方を見てみましょう。

●弊社の内情ご賢察のうえ、しばらくご猶予を賜りますよう、何卒お願い申し上げます。
●何卒、弊社の事情をお汲み取りいただき、ご協力のほどお願い申し上げます。

このように、書面にて通知する際の文章として使われることが多く、非常に改まった丁寧な言い方となるのです。

それでは次に、『考える』を複数人を相手に謙譲語に直す場合をご紹介しましょう。上記で紹介したように『~と考えております』が謙譲語の場合は用いられるようになっています。似たような言葉で『拝察する』という表現もあり、こちらもまた他人の心中を察して使われるものなので、使い方としてはどちらも間違いではありません。

メールで使える「考える」の敬語表現

ビジネスシーンにおいて、メールで『考える』と伝える際はどのような敬語を用いたら良いのでしょうか。ここではメールなど文章として送る際に使える『考える』の表現方法を紹介します。

『考える』は『検討する』に変更しよう

まず、ビジネスメールにおいて、相手に『考える』と伝えるときはどういった時なのか考えてみましょう。

●前向きにじっくりと物事を考えたい時
●やんわりと断りを入れようとしている時

大体が上記2つを理由として『少し考えさせてください』と言うようなニュアンスを使うことが多いでしょう。しかし、『考えさせてください』という伝え方はビジネスメールにおいてはあまり相応しくありません。

メールの文章で『考える』ことを伝える際には、より丁寧な姿勢が伝わるよう『検討します』と言い換えることをおすすめします。

『検討します』の意味

『検討します』という言葉は上記で説明したように『考えます』という意味を持っています。しかし、ビジネスシーンにおいては2つの意味を持っており、『本当に考えたい時』そして『断りを入れたい時』の2パターンで使われています。

断りを入れたい時の表現方法としては『いいえ、結構です』というような用い方がありますがなぜこのように遠回しに伝えるのかご存知でしょうか。それは、次でご紹介しましょう。

ビジネスでは直接的な拒否を嫌う

ビジネスシーンにおいて断りを入れたい時、直接的に断ることはせず『考える』という言葉を『検討します』と言い換えて相手に伝えます。『いえ、結構です』と直接的に伝えることは非常に言いづらく気まずささえ感じてしまうものです。

そんな時に使われるのが『前向きに検討します』という表現方法なのです。YESかNOで考えると限りなくNOに近い回答の仕方だと言えるでしょう。実際にこのようなメールを送る場合は、『期待はしないでくださいね』というニュアンスで相手も受け取ることを覚えておきましょう。

「思う」と「考える」の敬語表現と使い分け

『思う』と『考える』という表現方法は一見似たような意味を指しますが使い方が違ってくるので注意することが必要です。ここでは敬語表現の違いと使い分けについて学んでいきましょう。

表現の違いを理解しよう

まず、『問題の意味を考える』と言うことはあっても『問題の意味を思う』と使うことはありません。例えば『相手のことを思う』『相手のことを考える』という、一見どちらの表現も間違いではない文章ですが、この時の『考える』とは知的に分析することを表すのに対し、『思う』というのは情意的、瞬間的表現であることが分かります。

このように、『思う』と『考える』には似ているようで似ていないポイントがあります。特に重要な書類や論文、文書などで使う際には『考える』を用いて、感情的・突発的である『思う』の使い方を予め理解することが大切です。

『思う』『考える』の敬語表現

●『考える』の敬語表現
①尊敬語⇒「お考えになる」「ご高察くださる」など(考えてくださいは命令形なのでNG)
②謙譲語⇒「拝察する」「愚考する」
※基本的に「拝察」「愚行」などの言い回しは手紙などで使うことが多い表現方法になります。

●『思う』の敬語表現
①尊敬語⇒「お思いになる」「思し召す」「お思いになる」
②謙譲語⇒「存じる」「所存です」

敬語を理解してビジネスシーンで活用しよう

いかがでしょうか。今回は似たような表現方法であっても受け取り方に差が出てくる『思う』と『考える』の敬語表現についてご紹介しました。日本語の敬語表現は『尊敬語』『丁寧語』『謙譲語』の3種類があり、使い方を間違えると相手にとって非常に失礼に値します。

敬語というのはややこしさを感じる部分もありますが、社会人として恥ずかしくないよう基本のマナーとして身につけておく必要があるでしょう。特に『思う』や『考える』という表現はよく使うビジネス用語の一つです。間違えないよう、一つ一つの敬語表現を理解して印象アップにつなげていきましょう。

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