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ビジネスにおける考えるの敬語表現|メールで使える考えるの敬語表現例

更新日:2024年01月27日

『考える』という言葉は日常生活において使うことが多く、誰しも一度は口にしたことがあるでしょう。しかし『考える』対象が自分だけの場合と相手を含む場合とでは表現方法が違ってくるのをご存知でしょうか。今回は類義語である『思う』と合わせて言葉のマナーを紹介します。

思うと考えるの敬語表現の違い

敬語には大きく分けて3種類の使い分けがあることをご存知でしょうか。私たちが日常的に使う言葉は相手によって変える必要があるのです。まず、目上の人と話すときに用いられる『尊敬語』、次に自分の立場を下に下げるときに用いられる『謙譲語』、そして相手に対し丁寧に離す際用いられる『丁寧語』です。

この3つはどれも『見る』『食べる』『行く』などの動詞を変換してそれぞれの使い分けをしているのですが、ある規則性にのっとって敬語に変換されているのです。

敬語の基本ルール

敬語の基本的なルールをここで紹介します。

●尊敬語⇒「お~なる」「お~なさる」「貴~」「御~」など
●謙譲語⇒「お~する」「拝~する」「弊~」など
●丁寧語⇒「~ます」となるパターンが多い
※「~」の部分には基本動詞や名詞が入ります。

このように3つの敬語それぞれには規則があり、ルール上にのっとった使い分けがされるのです。それでは次に「考える」という表現を利用して、それぞれの敬語表現を見ていきましょう。

【考える】の敬語表現

上記で説明したように、『考える』という動詞をルールに乗っ取って変換したいと思います。まず、『考える』を尊敬語に直した場合「お考えになる」となり、更に謙譲語に直すと『拝察する』そして丁寧語になると『考えます』となります。

また、『考える』の敬語はこれ以外にも同じような意味でつかわれる言葉もあり、尊敬語においては「ご高察なさる」謙譲語であれば「考えておる」や「愚考する」という使われ方もしています。このように3つの敬語に沿ってそれぞれの言い回し方があるので注意しましょう。

ビジネスにおける「考える」の敬語表現

会社などにおいて上下関係のない場所というのはまずありません。必ず役職があり、年齢があり、経験年数などで上下関係が決まってきます。こういった上下関係がはっきりしている場所において、若手や経験の浅い社員は上の立場の人に失礼のないよう注意を払わなければなりません。

また、同じ社内の人間だけでなく来客者や取引先のクライアントと話すこともあるでしょう。そんな、来社した人の方が上の立場になる場合などは尊敬語を用いるのが正解です。自分自身や自分の身内に関わることであれば謙譲語を使うようにします。

常に低姿勢で、丁寧語を心がけながら尊敬語や謙譲語を使い分ける必要があるのです。こう考えるといっぺんに色々な話し方が必要だと、非常に難しく考えてしまいます。いざという時きちんとした対応ができるよう、次はビジネスシーンにおける『考える』を用いた表現方法を紹介します。

考える対象が一人だけの場合

考える相手が一人だけの場合の敬語表現を紹介しましょう。まず、尊敬語であれば『考える』という動詞は『お考えになる』という表現が用いられることになります。例文として『これまでの資料を踏まえ、まずは課長のお考えをお聞かせ願えませんか。』というような使い方になります。

次に謙譲語を見ていきましょう。『考える』という動詞は謙譲語だと『~と考えております』と用いられます。このことから、ビジネスシーンでよく用いられる例文に直すと『丁度今、その件に関して考えております』という使い方になります。

また、考えるの謙譲語として『愚考する』という表現もあります。これは自分の考えを示す言葉なのでビジネスシーンでの敬語においては『この資料の問題に関しては、~のように愚考いたしております。』と使われます。

考える対象に相手がいる場合

上記では考える相手が一人だけの場合を紹介しましたので、次は複数の相手がいる場合の敬語表現をご紹介しましょう。まず、『考える』が尊敬語に直ると『ご高察なさる』という表現が用いられます。ビジネスシーンにおいての使い方を見てみましょう。

●弊社の内情ご賢察のうえ、しばらくご猶予を賜りますよう、何卒お願い申し上げます。
●何卒、弊社の事情をお汲み取りいただき、ご協力のほどお願い申し上げます。

このように、書面にて通知する際の文章として使われることが多く、非常に改まった丁寧な言い方となるのです。

それでは次に、『考える』を複数人を相手に謙譲語に直す場合をご紹介しましょう。上記で紹介したように『~と考えております』が謙譲語の場合は用いられるようになっています。似たような言葉で『拝察する』という表現もあり、こちらもまた他人の心中を察して使われるものなので、使い方としてはどちらも間違いではありません。

メールで使える「考える」の敬語表現

ビジネスシーンにおいて、メールで『考える』と伝える際はどのような敬語を用いたら良いのでしょうか。ここではメールなど文章として送る際に使える『考える』の表現方法を紹介します。

『考える』は『検討する』に変更しよう

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初回公開日:2017年08月31日

記載されている内容は2017年08月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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