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ビジネスにおける考えるの敬語表現|メールで使える考えるの敬語表現例

更新日:2024年01月27日

『考える』という言葉は日常生活において使うことが多く、誰しも一度は口にしたことがあるでしょう。しかし『考える』対象が自分だけの場合と相手を含む場合とでは表現方法が違ってくるのをご存知でしょうか。今回は類義語である『思う』と合わせて言葉のマナーを紹介します。

まず、ビジネスメールにおいて、相手に『考える』と伝えるときはどういった時なのか考えてみましょう。

●前向きにじっくりと物事を考えたい時
●やんわりと断りを入れようとしている時

大体が上記2つを理由として『少し考えさせてください』と言うようなニュアンスを使うことが多いでしょう。しかし、『考えさせてください』という伝え方はビジネスメールにおいてはあまり相応しくありません。

メールの文章で『考える』ことを伝える際には、より丁寧な姿勢が伝わるよう『検討します』と言い換えることをおすすめします。

『検討します』の意味

『検討します』という言葉は上記で説明したように『考えます』という意味を持っています。しかし、ビジネスシーンにおいては2つの意味を持っており、『本当に考えたい時』そして『断りを入れたい時』の2パターンで使われています。

断りを入れたい時の表現方法としては『いいえ、結構です』というような用い方がありますがなぜこのように遠回しに伝えるのかご存知でしょうか。それは、次でご紹介しましょう。

ビジネスでは直接的な拒否を嫌う

ビジネスシーンにおいて断りを入れたい時、直接的に断ることはせず『考える』という言葉を『検討します』と言い換えて相手に伝えます。『いえ、結構です』と直接的に伝えることは非常に言いづらく気まずささえ感じてしまうものです。

そんな時に使われるのが『前向きに検討します』という表現方法なのです。YESかNOで考えると限りなくNOに近い回答の仕方だと言えるでしょう。実際にこのようなメールを送る場合は、『期待はしないでくださいね』というニュアンスで相手も受け取ることを覚えておきましょう。

「思う」と「考える」の敬語表現と使い分け

『思う』と『考える』という表現方法は一見似たような意味を指しますが使い方が違ってくるので注意することが必要です。ここでは敬語表現の違いと使い分けについて学んでいきましょう。

表現の違いを理解しよう

まず、『問題の意味を考える』と言うことはあっても『問題の意味を思う』と使うことはありません。例えば『相手のことを思う』『相手のことを考える』という、一見どちらの表現も間違いではない文章ですが、この時の『考える』とは知的に分析することを表すのに対し、『思う』というのは情意的、瞬間的表現であることが分かります。

このように、『思う』と『考える』には似ているようで似ていないポイントがあります。特に重要な書類や論文、文書などで使う際には『考える』を用いて、感情的・突発的である『思う』の使い方を予め理解することが大切です。

『思う』『考える』の敬語表現

●『考える』の敬語表現
①尊敬語⇒「お考えになる」「ご高察くださる」など(考えてくださいは命令形なのでNG)
②謙譲語⇒「拝察する」「愚考する」
※基本的に「拝察」「愚行」などの言い回しは手紙などで使うことが多い表現方法になります。

●『思う』の敬語表現
①尊敬語⇒「お思いになる」「思し召す」「お思いになる」
②謙譲語⇒「存じる」「所存です」

敬語を理解してビジネスシーンで活用しよう

いかがでしょうか。今回は似たような表現方法であっても受け取り方に差が出てくる『思う』と『考える』の敬語表現についてご紹介しました。日本語の敬語表現は『尊敬語』『丁寧語』『謙譲語』の3種類があり、使い方を間違えると相手にとって非常に失礼に値します。

敬語というのはややこしさを感じる部分もありますが、社会人として恥ずかしくないよう基本のマナーとして身につけておく必要があるでしょう。特に『思う』や『考える』という表現はよく使うビジネス用語の一つです。間違えないよう、一つ一つの敬語表現を理解して印象アップにつなげていきましょう。

初回公開日:2017年08月31日

記載されている内容は2017年08月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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