切に願うとはどんな意味？使い方や注意点・例文も併せて紹介
更新日：2024年10月08日
「切に願う、という言葉の意味って？」
「切に願う、という言葉はどんな場面で使うもの？」
「切に願う、の丁寧語や敬語は？」
このように、「切に願う」という言葉について、さまざまな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
「切に願う」という言葉は、あまり頻繁には使われることがない言葉でしょう。しかし、ビジネスシーンでは耳にすることもあります。
本記事では、「切に願う」の意味や言い回し、類語、英語表現などを紹介していきます。この記事を読むことで、「切に願う」という言葉の理解が深まるでしょう。仕事でこの言葉を使われたときも、スムーズに対応できます。
「切に願う」という言葉について、意味や言い回し方に自信がない場合は、ぜひ参考にしてみてください。
「切に願う」の意味は？
「切に願う」は、社会に出れば耳にすることもある表現ですが、普通に暮らしているとあまり聞きなれない言葉でしょう。最初に、「切に願う」の意味について紹介していきます。
非常に強い願望を言い表す言葉
まずは、「切に」と「願う」を部分的に見ていきましょう。「切に」とは、強く、ひたすらに、心から、などの意味があります。
「願う」は、望みが叶うように他者に求めること、神仏にこうなってほしいと思う内容を祈ること、助力や配慮を求めること、などの意味があります。
この2つの言葉で構成されている「切に願う」は、心の底から思っている状態であり、非常に強い願望を表すでしょう。
「説に願う」は誤り
読み方は「切（せつ）」と同じですが、「説に願う」という言葉は存在しません。「説」とは、物事に対する主義・主張、道理を解釈したもの、うわさ、などの意味を持つ漢字です。「説に願う」という言葉は誤りのため、変換間違い、書き間違いには気をつけるようにしてください。
「切にお願いする」は依頼表現
「切にお願いする」は、願っているだけにはとどまらず、相手に対してお願いをする依頼表現になります。丁寧な表現に言い換える場合は、「切にお願いします」「切にお願い申し上げます」となります。
ただ、頻繁に「切にお願いする」と言って何かを依頼すると、言われた相手からすると真剣さが感じられないでしょう。これは「一生のお願い」が何度も使えないと同じ理由です。
ビジネスシーンでは、「切に願う」を依頼表現で使用する場合は、「何卒お願いいたします」「どうか～をお願いいたします」となるでしょう。
「切に願う」を使う時の注意点
次は、「切に願う」を使う時の注意点を紹介していきます。「切に願う」は、心の中で強く願うことを意味する言葉ですが、使い方を間違えてしまうと相手を不快にさせてしまう可能性もあります。以下の注意点をあらかじめ覚えておきましょう。
「切に願う」は敬語表現ではない
「切に願う」は、「願う」と言い切っている形になっているため、敬語表現ではありません。形を変えずにそのまま言ってしまうと、相手を対等として扱った話し方になるでしょう。
気心が知れた友人に使う場合は問題ありませんが、ビジネスシーンなどで使用する場合は、丁寧な表現になるように、言い換えて伝える必要があります。
ネガティブな表現にならないよう注意
「切に願う」は、心から強く願うという意味の言葉です。ネガティブな表現を入れて「切に願う」と言ってしまうと、悪い内容を願っていることになります。
また「切に願う」には「切に願ってやまない」という言い回しがあります。この「やまない」は「～せずにはいられない」という意味があり、「現実にならなそうなことを願っている」と、言われた方が受け取ってしまう可能性があります。
そのほか、「切に願うばかり」は、「願うことしかできない」という意味になり、物理的に何もしないと言っていることになります。ポジティブな意味で使う場合は問題ありませんが、ネガティブな表現にならないようにしましょう。
目上の人に対して使う場合に注意
「切に願う」は敬語表現ではないため、目上の人に対して使う場合には、形を変えて言う必要があります。目上の人に言う場合は、「切に願う」ではなく、「切に願っております」、もしくはさらに硬い表現になりますが「切にお願い申し上げます」が良いでしょう。
「切に願う」の丁寧語や敬語は？
初回公開日：2017年08月13日
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