「お勤めご苦労様です」の意味とは?使い方・例文・英語表現を解説
更新日:2024年08月31日
「お勤めご苦労様ですってどういった場面で使うの?」
「目上の人にも使って大丈夫?」
「英語ではどうやって表現するの?」
「お勤めご苦労様です」は一度は聞いたことがある言葉ですが、正しく意味を理解し使っている方はどれくらいいるのでしょうか。
本記事では、「お勤めご苦労様です」の意味や使い方、言い換え表現を紹介しています。
この記事を読むことで、「お勤めご苦労様です」の意味を理解した上で様々な場面で適切に使うことができるでしょう。他の言い換え表現を知る機会にもなり、相手に失礼のない表現ができることを期待できます。
またグローバルな現代において、外国人と一緒に仕事をする機会もあることから英語表現も紹介しています。いざという時に役立てるように覚えておきましょう。
「お勤めご苦労様です」の意味
「お勤め」は「勤め」の丁寧語であり、一定の割合を果たす「務め」の意味合いと、仕事や労働を表す意味合いがあります。
「ご苦労様」は苦労や頑張りなどを労う丁寧語になり、「苦労」とはつらい目にあいながら努力すること、苦しい思いをする意味があります。
これらの意味を合わせて「お勤めご苦労様です」は、役割や仕事などを大変な思いをしながらよく頑張りましたねという意味が込められている言葉になります。
「お勤めご苦労様です」の使い方・例文
「お勤めご苦労様です」は、職種や場面によって使い方が違います。
敬意を示している表現ではありますが、話す相手によっては失礼に当たる場合があります。一方で、警察やヤクザの世界では意味が少し違ったり決まり文句のように使われることがあります。
それでは、それぞれの使い方をみていきましょう。
日常会話の場合
普段「お勤めご苦労様です」は、仕事や務めを果たした場合に使われます。
しかし、この言葉は労いの意味として目上の人が目下の人に使うのが一般的です。
時代劇でお殿様が「ご苦労であった」と家臣に対して言っているシーンを見たことがあるでしょうか。これにより、偉い人が使う言葉だという認識が広まったようです。
また、企業のマナー研修で部下への労いの言葉として教えられた経緯もあり、マニュアル化された影響もあります。
そのため、日常会話で使う場合は目上の人に使わないように注意しましょう。
警察・役所の場合
ドラマで警察官が「お勤めご苦労様です」と言っているシーンを見かけたこともあるでしょう。基本的に目下の人に使う言葉ですが、どういうことでしょうか。
実は警察や役所の場合、「お勤めご苦労様です」という表現は昔から上下関係なく使用されています。この場合も仕事を労う意味として使われています。それが現代でも定着しているため、警察や役所の世界では目下から目上に使用しても失礼に当たらず問題ないのです。
退職する人に用いる場合
目上の人が退職する時も「お勤めご苦労様です」という言葉は目下の人から使うと失礼になります。目上の人に使いたい場合は、感謝の言葉を含めて別の言い換え表現で伝えることが望ましいです。
退職する相手が同僚や目下の人である場合には、これまで勤めてきたことに対する労いとして「お勤めご苦労様です」と表現し、感謝の気持ちを伝えることができます。
「お勤めご苦労様です」の注意点
「お勤めご苦労様です」は敬語として使われる言葉ですが、間違った使い方をすると相手を不愉快にさせてしまうので注意が必要です。
また「お疲れ様」とどのように使い分けることができるのか理解していきましょう。
「お勤めご苦労様です」は、立場上によっては失礼にあたる場合がありますので、注意するポイントを押さえながら正しく使っていきましょう。
年上・目上の人には使わない
年上や目上の人に労いの言葉をかけるのは評価するようでよくないとされてきました。そのため、「お勤めご苦労様です」は目上の人には使ってはいけないとなりました。
「お勤めご苦労様です」には「頑張ったね」という上から目線のニュアンスが含まれています。そこで、代わりに「お疲れ様です」を使うことになりました。
目上の人と目下の人に対する使い分けをすることが大事です。
初回公開日:2017年08月29日
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