切に願うとはどんな意味?使い方や注意点・例文も併せて紹介
更新日:2024年04月26日
切望・待望・渇望
「切望」は、しきりに、ひたすらに望むこと、「待望」は、期待した何かの出現や展開を待ちこがれること、「渇望」は乾いた土地が水を欲するように、心から望むこと、と言う意味を持つ言葉です。
「切に願う」は、自分の望みが叶ってほしいという強い願いのことを表します。強い願望を表す「切望」「待望」「渇望」などの言葉は、類語・言い換え表現に当たるでしょう。
切に祈る
「切に願う」と似た言葉に「切に祈る」という言葉があります。「祈る」は、心から望むこと、という「切に願う」と同じ意味を持った言葉です。
ただ、「祈る」の場合は、自分ではなく自分以外の人の幸せなどを心から望むこと、と言う意味になります。また、願う先が神さまや仏さまなどスピリチュアルなニュアンスを感じさせる表現になるでしょう。
心から願う・心から望む
「心から願う」「心から望む」は、「切に願う」をかみ砕いた表現になります。わかりやすい言葉で言い換えているため、相手に伝わりやすい表現です。
心の底から物事がこうであればいい、自分としてはこうなりたい、こうしたい、という際に「心から願う」「心から望む」の表現を使うと良いでしょう。
「切に願う」のビジネスでの使い方・例文
ここからは、「切に願う」のビジネスでの使い方や例文について紹介していきます。実際に仕事で使うときはどのような形で使われるのか、以下の例文を参考にしてみてください。
メールや年賀状の文末
メールや年賀状の文末で使う場合は、〆の挨拶として、送信する相手の今後の活躍や健康を願う意味で使います。この使い方の場合は、ポジティブな印象のニュアンスが強いため、目にする機会は多いでしょう。
- ○○様の今後のご活躍を切に願っております。
- ○○様やご家族の皆様のご健康を切に願っております。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
自分の願望を言う場合
「切に願う」は、「心より強くこうなってほしいと思う」という意味を持っているため、自分の願望を言う場合にも適しています。そのままの意味通りの使い方のため、実際に伝えるときも使いやすいでしょう。
- 自分の実力を社内の人たちに認められたいと切に願う
- 3年後は家を購入することを切に願う
- 彼は晴れて自由の身となることを切に願っていた
間接的な依頼をする場合
「切に願う」は、間接的な依頼をする場合もありますが、この使い方をすると直接的な行動を促すことができません。願っているだけということもあり、 何を言われているか分かりにくいと感じられる可能性もあります。
こちらの意図が伝わりにくいリスクがあるため、間接的な依頼の使い方の場合、仕事などではあまり使わない方が良いでしょう。
- 今回の失態については、寛大な対処を切に願っております。
- 私はあなたが担当した案件が承認されることを切に願っています。
結婚式・プロポーズ・受験・手術
「切に願う」は、強い願いを表すため、結婚式・プロポーズ・受験・手術などでも使われる表現です。
一生のうちで何度も経験しないことに対して、特に強い気持ちを持っていることを表す際に使いやすい言葉になります。奇跡的なことや、神様に頼むようなニュアンスでも使われることがあります。
初回公開日:2017年08月13日
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