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持っていくの敬語表現・使い方と例文・持参を伝える敬語表現

初回公開日:2017年08月14日

更新日:2020年06月03日

記載されている内容は2017年08月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

ビジネスの様々なシーンにおいて、「持っていく」ということばを使うことが多々ありますが、取引先或いは目上の人に対しては、当然のことながら、敬語表現が必須です。この「持っていく」をどのように敬語に置き換え、失礼にならない使い方を紹介します。

持っていくの敬語表現

持っていくの敬語表現・使い方と例文・持参を伝える敬語表現
※画像はイメージです

三種類の敬語

敬語には三種類あり、一つ目が、目上の人或いは相手を立てる際に使う「尊敬語」です。二つ目が、自分を謙り相手を立てる際に使う「謙譲語」です。三つ目が、丁寧な表現をする際に使う「丁寧語」です。「持っていく」をこの三種類の敬語に置き換えると以下のようになります。

尊敬語:お持ちになる、お持ちになっていただく、お持ちください、持っていかれる
謙譲語:持参します、持参致します、持って参ります、お持ちします、お持ちする
丁寧語:持っていきます、持ちます

「誰が持つのか?」「誰に所有権?」

「持っていく」を使う場面は、様々です。誰かが何かを持っていく訳ですが、その際、誰がそれを持っていくのかで尊敬語を使うか、謙譲語を使うかが決まります。更に、それが誰に所有権があるかによっても尊敬語か謙譲語が決まります。具体的なビジネスの場面での使い分けを以下に紹介します。

誰が持つのか?(1)

課長と一緒に取引先との会議に向かう部下が、その会議で使う資料類を整理しているところです。課長が持っていく資料と部下であるA君が持っていく資料を分けています。主要な資料類は、パソコンに入れていますが、パソコンには入力出来ない物は二人で手分けして持っていく必要があります。そこで、迷ったA君が課長に訊ねました。「課長、このB資料は、お持ちになりますか?」課長曰く「いや、私の鞄には、もう入らないよ」それを聴いたA君は、「解りました、私がお持ちします」と答えました。A君、上司への配慮と敬語の使い方が完璧です。仕事も出来る人物のようです。

解説しますと、A君は、B資料を課長自身が持っていくかを課長に訊いており、目上である課長が持つので尊敬語を使い「お持ちになりますか」と言いました。でも課長が持てないので、A君自身が持っていくので、謙譲語を使い「お持ちします」と言ったのです。

再度整理しますと、B資料を課長が持っていくなら「お持ちになる」、A君が自分で持っていくなら「お持ちする」と敬語を使いわけているのです。

誰が持つのか?(2)

会議室において取引先との商談が終わり、取引先の人々に、事前に準備しておいたお土産を渡そうとしています。 お土産は別室に準備しており、課長の挨拶の後に、C君が別室から会議室へ運ぶ予定になっています。 そこで、課長が「今回の商談を機に、御社とは今後末永いお付き合いをしていただくことを願っております。そこで弊社がこの思いを込めた記念品を作りましたので、どうぞお持ちください。」と挨拶しました。C君は、「私が、お持ちしますので、少々お待ち下さい」 

解説しますと、この記念品は、取引先に渡す物ですから、課長は、取引先に敬意を表し「お持ちください」という尊敬語を使い、更に敬意を高めるために「どうぞ」を前に置き、「どうぞお持ちください」と言いました。C君は、自社が作ったものであり自分が運ぶので、「お持ちします」と謙譲語の敬語を使いました。

再度整理しますと、敬意を表さないといけない取引先の方々が持っていくので「お持ちください」と尊敬語を使い、取引先へ差し上げるために、別室から会議室へお土産を持っていくのは自社の社員だから、「お持ちします」と謙譲語を使いました。

誰に所有権?「持って参ります」

会議室において、職場の月例会議が始まろうとしています。開始10分前になり、課長以下全員が席に着いたようです。あとは、部長の着座を待つのみとなりました。その時、D君は、メモ用のノートを忘れていることに気が付きました。少し緊張した顔で、「課長、私、自席にメモ用のノートを忘れてきました。申し訳ございませんが、急いで自席に戻り持って参りますが、よろしいですか?」とD君が言いました。

これに対し、課長は渋い顔で「早くしなさい」と一言。D君は、急いで会議室を出ました。解説しますと、このノートは、D君自身の持ち物なのでそれを持ってくるので、謙譲語を使い「持って参ります」と言ったわけです。

誰に所有権?「お持ちします」

一方、こんな場面もあるかもしれません。課長が自分のノートを忘れたきた場合です。課長は、D君に「D君、私、自席にメモ用のノートを忘れてきたようだ。済まないけど、私のデスクの上においてあるので持ってきてくれないか?」これに対して、D君は「課長、分かりました。急いで私がお持ちします」 D君は、急いで会議室を出ました。

解説しますと、目上である課長の持ち物のノートをD君が持ってくるので、「お持ちします」という謙譲語を使いました。整理しますと、自分の持ち物を持っていく場合は、「持って参ります」と謙り、目上の人の持ち物を持っていく場合は、「お持ちします」と謙る必要があります。この様に「持っていく」の謙譲語は、その持ち物の所有権の所在によって使い分ける必要が敬語と言えます。

敬語と謙譲語での使い方

ここでは、「持っていく」の謙譲語について、間違った使い方を紹介します。

誰が持っていくのか解らない?!

前述のA君は、「課長、このB資料は、お持ちになりますか」と課長に訊ね、課長自身がB資料を自分の鞄に入れて持っていくのですか?と課長に確認したわけです。ところが、A君が間違って「課長、このB資料は、お持ちしますか」と課長に訊ねてしまいました。

こうなると、B資料は、A君が持って行きますがよろしいですか?と課長に伝わってしまい、B資料の中身によっては課長に「Aは、生意気な奴だ!、変な奴だな?」と誤解される危険性もあります。

もう一度整理します。目上の人が持っていくなら「お持ちになる」、自分で持っていくなら「お持ちする」と正しく敬語を使って、出世の道が断たれることのないように注意しましょう。

誰の持ち物か解らない?!(1)

前述のD君が、「課長、私、自席にメモ用のノートを忘れてきました。申し訳ございませんが、急いで自席に戻り持って参りますが、よろしいですか?」と、自分の持ち物なので、「持って参ります」と言ったわけです。

ところが、D君が間違って「課長、私、自席にメモ用のノートを忘れてきました。申し訳ございませんが、急いで自席に戻りお持ちしますが、よろしいですか?」と言ってしまいました。これに対し、課長は鬼瓦のような顔で「早くしなさい」と言うことになります。そして、課長は心の中で「こいつ、重要な忘れ物をした上に、敬語の使い方も知らない奴だ、こんな奴には重要な仕事は任せられないな!」と思うはずですあり、D君の前途が危うくなります。

誰の持ち物か解らない?!(2)

さらに、自分のノートを忘れた課長が「D君、私、自席にメモ用のノートを忘れてきたようだ。済まないけど、私のデスクの上においてあるので持ってきてくれないか?」これに対して、D君は「課長、分かりました。急いで私がお持ちします」と言いました。これは、課長の大切なノートなので、私が丁重に持っていくという謙った気持ちが表れています。

ところが、D君が間違って、「課長、分かりました。急いで私が持って参ります」と言いました。課長は心の中で「こいつ、敬語の使い方も知らない奴だ、私のノートを何だと思っているんだ!こんな奴には重要な仕事は任せられないな!」と思うはずですあり、この場合もD君の前途が危うくなります。

持参することを伝える敬語表現

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