Search

検索したいワードを入力してください

持っていくの敬語表現・使い方と例文・持参を伝える敬語表現

更新日:2024年09月22日

ビジネスの様々なシーンにおいて、「持っていく」ということばを使うことが多々ありますが、取引先或いは目上の人に対しては、当然のことながら、敬語表現が必須です。この「持っていく」をどのように敬語に置き換え、失礼にならない使い方を紹介します。

前述のD君が、「課長、私、自席にメモ用のノートを忘れてきました。申し訳ございませんが、急いで自席に戻り持って参りますが、よろしいですか?」と、自分の持ち物なので、「持って参ります」と言ったわけです。

ところが、D君が間違って「課長、私、自席にメモ用のノートを忘れてきました。申し訳ございませんが、急いで自席に戻りお持ちしますが、よろしいですか?」と言ってしまいました。これに対し、課長は鬼瓦のような顔で「早くしなさい」と言うことになります。そして、課長は心の中で「こいつ、重要な忘れ物をした上に、敬語の使い方も知らない奴だ、こんな奴には重要な仕事は任せられないな!」と思うはずですあり、D君の前途が危うくなります。

誰の持ち物か解らない?!(2)

さらに、自分のノートを忘れた課長が「D君、私、自席にメモ用のノートを忘れてきたようだ。済まないけど、私のデスクの上においてあるので持ってきてくれないか?」これに対して、D君は「課長、分かりました。急いで私がお持ちします」と言いました。これは、課長の大切なノートなので、私が丁重に持っていくという謙った気持ちが表れています。

ところが、D君が間違って、「課長、分かりました。急いで私が持って参ります」と言いました。課長は心の中で「こいつ、敬語の使い方も知らない奴だ、私のノートを何だと思っているんだ!こんな奴には重要な仕事は任せられないな!」と思うはずですあり、この場合もD君の前途が危うくなります。

持参することを伝える敬語表現

持参致します

翌日の取引先での会議に持っていく資料について、課長とA君が話し合っています。A君としては、B資料は課長に持って行って貰い、C資料についてはA君が自分で持っていくようにしたいと思っています。これを、課長に正しく失礼のない伝え方は、「課長は、B資料をお持ちになって下さい。私は、C資料を持参致しますが、よろしいですか?」です。

実は、B資料は軽いので、課長に持ってもらい、C資料は、かなり重いのでA君自身が持っていくことを課長に伝えたわけです。課長は、「済まないな、それで頼むよ!」と笑顔で答えました。課長は、心の中で「若いけど、気配りが出来ているし、敬語の使い方も完璧だ、今回の商談を彼に任せても良いかも」となり、A君の未来が明るくなります。

ご持参ください?

ところが、A君が間違って、「課長は、B資料をご持参ください。私は、C資料を持参致しますが、よろしいですか?」と言いました。課長は、「それで頼むよ!」とぶっきらぼうに、渋い顔で答えました。課長は、心の中で「少し気配りが出来ているが、敬語の使い方は最悪だ、今回の商談を彼に任せることはできない!」となり、A君の未来が少し暗くなります。

「持参」ということばは、謙譲語であり自分が持つ場合にのみ使います。A君は、「持参」に「ご」を付け、無理やり尊敬語にしたつもりですが、これは完全に間違っています。「持参」はどんなにしても「尊敬語」には成り得ないのです。

メールで使える持っていくの敬語表現例文

メールは、会話と異なり誤った敬語を使うと、活字として残りますので、送る際には充分にチェックを行う等細心の注意が必要です。更に数をこなすことで、徐々に上達していくはずです。

以下に、△△営業部の「第一四半期の売上報告会」という会議を、△△営業部内の各課へ案内するメールです。会議に持ち込む資料について、誰が作成し誰が持っていくかを「お持ちください」と「持参します」という敬語を使って表現しています。


          第一四半期の売上報告会について

標記について下記の要領で実施しますので、宜しく取り計らい願います。
 
            記
1.日時  〇〇年7月5日 10:00~12:00
2.場所  A会議室
3.出席者 各課係長以上
4.資料  ・各営業課の第一四半期売上報告
      ・△△営業部の第一四半期売上報告
      ・△△営業部の第二四半期への課題
      ・
      ・

5.その他
      ・各営業課の資料は、各営業課で印刷の上、席上にお持ちください。
      ・△△営業部全体関連資料は、当課が席上に持参します。

「持っていく」を上手に使い上司の笑顔を増やしましょう!

仕事が出来る人は、喋りも上手であり、文章・メール作成も上手な人が多いです。「持っていく」の敬語を上手に使いこなすには、仕事が出来る人たちの真似から始めることにして下さい。会話術については、なるべく上手な人に同行し耳で覚え、文章・メールについては、文章の上手な先輩、上司のメールを保存しておき、それを真似すればよいのです。

これらを積み重ねることで、上手に使いこなすことができ、上司の笑顔、更には取引先の方々の笑顔も増えていきます。そして、あなたの笑顔も増えていきます。頑張って下さい。

初回公開日:2017年08月14日

記載されている内容は2017年08月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Latests