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間違いも多い「召し上がってください」の敬語表現と例文・使い方

初回公開日:2017年08月31日

更新日:2020年06月01日

記載されている内容は2017年08月31日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「食べる」の尊敬語「召し上がってください」の意味や由来、似た言葉やいい間違いやすい敬語などを紹介します。普段使っている敬語が習慣化することで間違いに気付かない場合もありますので、「食べる」の敬語を使用することが多い方は是非一度チェックしてくださいね。

召し上がってくださいの敬語表現

「食べてください」を一層丁寧な言葉で伝える際に、「召し上がってください」という言葉を使います。「召し上がってください」は「食べる」の尊敬語なので、相手の行動に対して使用します。

自分自身が「食べる」行動をする際の敬語は謙譲語の「いただく」を使用します。当たり前のように使い分けている敬語ですが、改めて「召し上がってください」という言葉の意味や適した使い方、似たような表現の敬語について見ていきます。

「召し上がってください」と「お召し上がりください」の違いは?

「お召し上がりください」という表記はケーキを買った際の箱に「本日中にお召し上がりください」と見かけることがあります。

「召し上がってください」も「お召し上がりください」も「食べる」の尊敬語ではありますが、異なる意味や、それぞれに適した場面はあるのでしょうか、どちらかは言い回しを間違っているのだろうか?などを確認していきます。

まず「召し上がってください」は「食べる」の尊敬語です。「お召し上がりください」は既に尊敬語である「召し上がる」に「お~ください」を付けた二重敬語です。

二重敬語である「お召し上がりください」は間違い?

二重敬語は間違いであるというのが一般的な解釈としてありますが、「習慣として定着している」形として許容できる表現です。

この「習慣として定着している形」とは文化庁の出している「敬語の指針」に記載されている言葉で、「二重敬語」は、適切ではないとされているが、語によっては習慣として定着しているものもある。という内容が記載されています。

言葉は使われることで日々変化しています。もしかしたら現在では、おかしな表現として使われている語が、習慣化することで、新たな言葉の意味として正しい表現の語となっていくかもしれません。

よって「召し上がってください」も「お召し上がりください」もどちらも同じ意味を持ち、現代ではどちらも「習慣化している語」で意味が通るという部分では間違った表現ではありません。

しかしながら、「お召し上がりください」は間違っていると指摘されることもありますので、「召し上がりください」「召し上がってください」こちらを使用する方が安全ではあります。

「二重敬語」とその適否
一つの語について,同じ種類の敬語を二重に使ったものを「二重敬語」と言います。例えば,「お読みになられる」は,「読む」を「お読みになる」と尊敬語にした上で,更に尊敬語の「……れる」を加えたもので,二重敬語です。

「二重敬語」は,一般に適切ではないとされています。ただし,語によっては,習慣として定着しているものもあります。

【習慣として定着している二重敬語の例】
・(尊敬語)お召し上がりになる,お見えになる
・(謙譲語I)お伺いする,お伺いいたす,お伺い申し上げる

出典: https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/kokugo_shi... |

「召し上がってください」と似た「ご賞味ください」の意味は?

「召し上がってください」と似た表現で「ご賞味ください」という敬語があります。この敬語の使い方には注意してください。「ご賞味ください」の「賞味」とは「褒めながら食べること、美味しいと思って食べること」という意味です。

しかし多くの飲食店や、商品説明のポップに「是非ご賞味ください」という表現を見かけます。これは「存分に味わって召し上がってください」という「楽しんでください」という意味合いで使用されていることがほとんどです。

しかし自分の家で手作りしたものを食べてもらいたいとの思いで、相手に出す場合に「ご賞味くださいね」と言うと違和感を感じます。飲食店などで自信を持って提供しています!ここでしか食べられない味を思い切り楽しんでください!という勢いであれば「ご賞味ください」も適してきます。

「召し上がってください」か「ご賞味ください」どちらが適しているかは場面や伝える相手、こちらの立場で変わります。

「召し上がってください」の例文を参考に!

■以前美味しそうに焼き菓子を召し上がっていたから。取引先の○○さんには甘いお菓子を持っていくと喜ばれますよ。
■旅行のお土産がありますので、皆さんで召し上がってください。
■美味しいお酒を見つけたので買ってきました。是非召し上がってみてください。
■新しくオープンしたお向かいのお店のケーキはもう召し上がられましたか?

「召し上がってください」は「食べる」の尊敬語であり、「飲む」の尊敬語としても使える敬語です。また「お召し上がりください」も同じく「召し上がってください」と同じ部分で使用できます。どちらの方が前後の言葉と併せて言いやすいか、リズムか良いかで使用します。

■こちらのディップは、ガーリックトーストと一緒にお召し上がりください
■こちらのスープは是非温かいうちにお召し上がりください

また「召し上がってください」よりも少しフランクな表現、「お食べになる」という言葉も耳にします。この「お食べになる」を使用した例文も紹介します。

■ここにあるクッキーは、もうお食べになりましたか?
■毎日野菜を沢山お食べになるので調子が良さそうです
■いつもこの時間にお食べになるので準備しておきます

「食べる」の間違った敬語に注意!

「食べる」の尊敬語は「召し上がる」です。

「食べる」の謙譲語は「頂く」です。普段から敬語を話している方にとっては意識せずとも相手の行動に対してか、自分の行動に対しての敬語かで使い分けが出来ますが、敬語に慣れていない方にとってはどの敬語にも違和感を感じ、どれが正しいのか迷ってしまいます。

「食べる」に関しては、相手の行動に対しては「召し上がってください」「お召し上がりください」を使用します。

「食べてください」と伝えたい場面です。また「食べてください」を少し違う言い回しで「こちらのパンには特別には溶かしたチーズをのせてお楽しみください」という風に「お楽しみください」という表現も耳にします。

自分が「食べる」時には「頂く」を使用します。

「お土産のワイン頂きます」「パーティでごちそうを頂きました」などです。決して相手に「食べてください」を伝える時に「頂いてください」とは言わないでください。逆に自分の行動に尊敬語を使用して「ご飯を沢山召し上がりました」なども気をつけてください。

謙譲語「頂く」「戴く」「いただく」の違いも知っておきましょう

ちなみに「いただく」には「頂く」「戴く」があります。平仮名の「いただく」含め、三つの言葉の違いは「頂く」が「食べる、飲む」そして「(物などを)もらう」の謙譲語です。

「戴く」も「頂く」と同様の意味が含まれていますが、より「有難く」といった気持ちを込める際には「戴く」を使用します。「いただく」は「来ていただく」「見ていただく」など補助動詞として使用します。

「召し上がる」の由来は?

「召し上がってください」の「召し」は、「召す」が連用形になった語です。

その「召し」が食物の「めし」の表現になったと言われています。現代ではお米やご飯の事を「めし」と言うと、ぶっきらぼうな印象を与えますが、尊敬の動詞である「召す」から派生した「召し(めし)」にも敬語の意識が入っていたと考えられています。

言葉の由来を知ることで、その物や言葉が人々にとってどのような意識で使われていた語か知ることができるので、ややこしい敬語も面白く感じることができます。

手紙やメールで「召し上がってください」を伝える表現

それでは実際に手紙やメールの文章の中で使える「召し上がってください」の表現を紹介します。

■出張先で珍しい特産物を見つけましたので送ります。○○さんがお好きな日本酒と一緒に是非召し上がってください。
■先日は素敵なお祝いを戴きありがとうございました。ほんのお礼の気持ちです。皆様で召し上がってください。
■別便でお歳暮を送りました。お口汚しですが召し上がってください。
■手作りの焼き菓子です。3日以内にお召し上がりくださいね。
■とても新鮮ですから、そのまま召し上がってもおいしいですよ。
■心ばかりの品ですが、皆様で召し上がってくださると嬉しいです。

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