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敬語で「ご相談」は正しい?使い方や「ご質問」との使い分け

初回公開日:2017年09月15日

更新日:2020年08月14日

記載されている内容は2017年09月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

日本語の敬語の中でも「お」や「ご」は使い方が最も難しい敬語のひとつです。「ご相談」「ご質問」といった言葉の正しい使い方を今一度確認し、大切な場面でスマートに使いこなせるようにして、ワンランク高い社会生活を目指しましょう。

敬語で「ご相談」は正しい?

普段何気なく使っている言葉でも、日本語は敬語の使い方が複雑なので、時々正しいのかどうかがわからなくなることってありませんか。特に「お」や「ご」はどんな時につけてどんな時にはつけてはいけないのか、完璧に区別ができると言う人は少ないのではないでしょうか。

例えば「ご相談」と言う言葉ですが、これは人の相談だけに使える言葉なのか、自分の相談にも使っていいのかと迷うこともあるでしょう。大切な場面や大切な人とのやり取りの中で誤解を招いたり、知識不足を露呈させてしまわないように、今一度「ご相談」の使い方を確認しておきましょう。

尊敬語と謙譲語

日本語の敬語の種類には大きく分けて、尊敬語(そんけいご)、謙譲語(けんじょうご)、そして丁寧語(ていねいご)があります。「ご相談」の使い方を正しく知るためには、この中でも特に尊敬語と謙譲語の違いを確認する必要があります。

尊敬語は相手や第三者の人となりや、動作や状態などを高めて敬意を表現するものです。「いらっしゃる」「なさる」「おいでになる」「ご家族」「ご健康」などが尊敬語に当たります。

一方で謙譲語は自分(話し手)を低めることによって結果的に相手を高め、敬意を表するという敬語の手法です。「伺う」「差し上げる」「申し上げる」「拝見する」などが謙譲語に当たります。

メールで使う場合の例

「ご相談」と言う言葉をメールで使う場合を想定して、例文をご紹介します。

①人から相談を受けている場合(相談が相手のものである場合)=尊敬語として

件名:ご相談いただいている件に関しての返信です
〇〇様、先日ご相談いただいた件ですが、社内会議で検討のうえ、来週中に対応させていただける運びとなりましたことをお伝えします。来週は忙しくなると思いますが、何卒宜しくお願いいたします。〇〇(氏名)

②人に相談を持ち掛けたい場合(相談が自分のものである場合)=謙譲語として

件名:駐車場係の動員に関するご相談
お世話になっております。総務部の〇〇です。来週、公民館の敷地を使って行われます、ふるさとフェアへの参加人数が、ありがたい事に、当初の予定を上回ることが予想されています。それにともなって、駐車誘導係りの人数を増やしていただけないかと、ご相談させていただきたく存じます。ご検討いただければ幸いです。宜しくお願いします。

敬語での「ご相談」の使い方

メールでの例でもご紹介しましたように、尊敬語、謙譲語ともに、「ご相談」は使うことができます。しかし、次のような場合には注意が必要です。

A 「例の件につきまして、ご相談したいことがあります」〇
B 「例の件につきまして、社内でご相談したところ、OKサインが出ました」×

AもBも両方とも謙譲語としての「ご相談」であり、自分の相談である点は共通しているのですが、Bの使い方は誤りです。

同じ謙譲語として使う場合であっても、Aは相談相手に対してへりくだった言い方をしているのに対し、Bは、身内に対してへりくだっているという違いがあります。

敬語は、身内以外の人との会話の中で、身内に対して使うことはできません。

尊敬語・謙譲語でのご相談の使い方・例文

尊敬語での「ご相談」の使い方

「相談する」という動作の主体が相手にある場合、つまり尊敬語としての「ご相談」の使い方の例をいくつか挙げてみます。

■ ご心配な点は、何でも遠慮なくご相談くださいね。
■ ご相談内容に関しましては、秘密を厳守いたします。
■ だいぶお体の調子が悪いようですので、病院でご相談されたほうがいいのではないでしょうか。

謙譲語としての「ご相談」の使い方

「相談する」という動作の主体が自分にある場合、つまり謙譲語としての「ご相談」の使い方の例をいくつか挙げてみます。

■ 部長、今週少しお時間をいただけないでしょうか。ご相談したいことがございます。
■ 先日ご相談した件について、ご検討いただけましたでしょうか。
■ 悩みをカウンセラーにご相談したのですが、解決しませんでした。

敬語の度合いは、他の言葉で調節しよう

敬語は、自分の意思を美しい日本語で伝えるためには必要なものですが、美しい言葉を話すには、他の言葉とのバランスがとても大事なものになってきます。「ご相談」の部分だけを敬語で言っても、他の言葉とのバランスが取れていなければ、不自然な言い回しになります。

例えば、次の文はどんな印象を受けるでしょうか。

「ご相談したいことがあるので、今度の休日に時間を取ってほしいです。」

この言い方ですと「ご相談」という敬語を使っているにもかかわらず、次に続く文がやや強制的でぶっきらぼうな印象を与え、バランスの取れない文になってしまいます。バランスの取れた綺麗な表現にするためには、他の言葉も敬語にするなどの工夫が大切です。下に例を挙げます。

「ご相談したいことがありますので、今度の休日に時間を取っていただけないでしょうか。」このように続けると「ご相談」の部分も生きてきます。

「ご相談したいことがございますので」などのように言うと、さらに敬語の度合いを高めることができます。

くどい敬語もNG

敬語に敬語を重ねて、敬語だらけの言葉を言えば敬意が表せて、聞いた者が気持ちがよくなるかと言うと、そういうわけでもありません。例えば、次のような例を見てください。

A ご心配な点は、何でも遠慮なくご相談くださいね。〇
B ご心配な点は、何でもご遠慮なくご相談くださいね。×

Bのようにあれもこれもに「ご」を付けると少しくどくなります。また、二重敬語といってひとつの言葉の中に敬語を二つ以上入れるのもNGです。例えば「ご相談になられる」などがそうです。「ご相談」も「なられる」も敬語なので、二重になっています。

また「ご相談させていただく」という表現にも誤りがあります。二重敬語になっている上に「させていただく」という表現は、相手に対して利益のあることでなくてはなりません。「相談」することに相手の利益はありません。

あまり敬語がくどいと慇懃無礼(いんぎんぶれい)といって、かえって失礼な印象を与えてしまいますからその辺は上手な判断が必要とされます。

「ご質問」と「ご相談」敬語ではどちらを使うべきか・使い分け

「ご相談」の使い方については今まで見てきた通りですが、似たような言葉に「ご質問」と言う言葉があります。「ご質問」も「ご相談」と同じように使ってよいのでしょうか?結論から申しますとこれはできません。下のふたつの文を見て下さい。

A 説明は以上です。何かご質問はありますか。〇
B 最後の部分で、ご質問があるのですが、今お尋ねしてよろしいでしょうか。×

Aは相手の質問なので、尊敬語として使うことができます。しかしBは、自分の質問で謙譲語として使うことはできません。これは意外と多く、ついやってしまいがちな間違いです。ネット上でも散見されますので注意が必要です。

「質問がある」を敬語にしたい場合は「質問」に「ご」を付けるのではなく「質問がございます」のように「ある」の方を敬語にすると良いでしょう。

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