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「お察しします」の意味・例文4つ・敬語・目上の人に使えるか

更新日:2024年01月06日

「お察しします」はビジネスシーンでも使用されますが、使い方を間違えると相手を不快にさせます。「お察し」することができるのは、当人からそのことがあったことを聞いた時だけです。使用時に気を付けたい「お察しします」の意味・使い方・敬語の扱いなどについて説明しました。

「お察しします」とは

「お察しします」とは、相手のことを思いやる意味で使用される言葉です。ですが、曖昧な意味の解釈では、逆に失礼になってしまう可能性があります。

今回は、良く使われているけれど分かりにくい「お察しします」という言葉の正しい意味、使い方について詳しくご紹介します。

「お察しします」の意味

「お察しします」の意味を作り出すのは、「お察し」という部分にあります。「お察しします」は「察する」を丁寧に言い換えた言葉です。

「察する」には「明らかに示されていないことを推測して理解すること」という意味があり、「直接的な言葉で表現されていないけど、こういうことだろうと推測して、そのことを認める」ことを「察する」と言います。

あくまで「なんとなく理解した」という意味なので、使い方には注意が必要です。

「察する」と「感じる」の意味の違い

「察する」と「感じる」の意味の違いは、「感じる」は「外部刺激によって感覚器官で感覚を起こすこと」「心に気持ちを抱くこと」を意味し、「察する」のように「推測して」という意味は含まれていません。

「感じる」は「感覚器官に刺激を与えるようなものから生じた自分の気持ち」を表すものであり、「察する」は「刺激なく推測した当ての気持ち」を表します。

「感じる」は「想像」のことで「想像」は「推測して」とは違います。

「お察しします」の使い方

「お察しします」の使い方は他者の苦しみ・悲しみ・疲れといった負の感情に対する「いたわり」を込めながら、なんとなくの理解を示す際に使います。

相手から「こういった苦しみがある」などと伝えられていない場合に、表情・声色・仕草などから、辛さを読み取っていたわりと理解の気持ちを伝えるときに「お察しします」と言います。

要するに「自分の推測が相手の表現によって真実になった時」にはじめて「察する」ことができます。

「お察しします」を使った例文

「お察しします」を使った例文を4種類ご紹介します。「察する」は他社の気持ちを推測・理解・いたわることということを踏まえて例文を読んでください。

相手が何も「辛さ」がないのにもかかわらず、そういった感情を抱いていると思い込むことは、「察する」ではなく「感じる」ということです。

相手の表情や様子に、疲れや悲しみが見られる場合に、質問をして明示された理由が自分の推測と合っていた場合に、「察する」を使えます。

1「心中お察しします」

例文その1は「心中お察しします」です。「心中」とは「心の中」を短縮した言葉で、意味は「お気持ち」および「心」と同じです。

「お察しします」は「相手のつらさを推測する」ことを表す際に用いることが基本なので、「心中お察しします」は「あなたの心の中にあるつらい感情を推測ながら理解していたわりを示す」という意味が込められています。

違う意味の言葉になってしまうので、「しんぢゅう」と読まないようにしましょう。

2「お気持ちお察しします」

例文その2は「お気持ちお察しします」です。「お気持ちお察しします」は「あなたの気持ちを察する」ということを意味しています。

「お気持ち」は「心」を表す「気持ち」に丁寧さと敬意を示す「お」を付けた言葉です。「お気持ち」は「気持ち」なので、意味は「心」または「心に抱く感情」ということになります。

「お気持ちお察しします」は「あなたが抱く辛さを理解していたわりを示します」という意味合いで使用される例文です。

3「ご心労お察しします」

例文その3は「ご心労お察しします」です。相手の気疲れ・精神的疲労・心の疲れを「推測」して「理解」した上で「いたわる」気持ちを示す文になります。

「心労」は「心の疲労」を意味する言葉で、簡単に言えば「精神的疲労」を表します。その「精神的疲労」は「いろいろな心配によって」生じたことであり、心配し過ぎた(神経を使いすぎた)結果、「心が疲れてしまった(精神的疲労がある)」というニュアンスが含まれています。

4「胸中お察しします」

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初回公開日:2017年11月14日

記載されている内容は2017年11月14日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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