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「そちら」の敬語とメール・電話での使い方|会社/団体

初回公開日:2017年11月29日

更新日:2020年03月09日

記載されている内容は2017年11月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「そちら」という言葉は、日常生活やビジネスシーンで頻繁に使われます。特にビジネスシーンでは、敬語表現での使用が重要になります。正しい敬語表現は何か、どのように使うのか、疑問点も多いのではないでしょうか。この記事では、「そちら」の敬語表現や使い方をご紹介します。

「そちら」の敬語表現とは?

「そちら」の意味は?

「そちら」という言葉は、日常生活やビジネスシーンで頻繁に使われます。普段何気なく使用している言葉ですが、実際にはどのような意味があるのでしょうか。詳しく見てみましょう。

そち‐ら【×其▽方】

[代]
1 中称の指示代名詞。
㋐聞き手に近い方向をさす。「其方は遠回りですよ」
㋑聞き手のいる、またはその方向にある場所をさす。「私のほうから其方に伺います」「其方はもう暖かくなりましたか」
㋒聞き手の近くにある物をさす。「其方はお買い得ですよ」
2 二人称の人代名詞。聞き手自身、また聞き手の側をさす。「其方の意見を聞かせてください」
3 三人称の人代名詞。聞き手のすぐそばにいる人をさす。同等以上の人に用いる。その人。「其方を私に紹介してください」
[補説]「そっち」よりも丁寧な言い方。

出典: https://kotobank.jp/word/%E5%85%B6%E6%96%B9-554547 |

このように、「そちら」にはいくつか意味があります。大まかに分類すると、方向・場所・物を示す場合と、人を示す場合で考えることができます。そして、人を示す場合に「そちら」の敬語表現がしばしば使われます。

「そちら」が人を示す場合、基本的には相手側を示すことになります。直接相手のことを示す場合のほか、相手のそばにいる人や相手側の立場にいる人を示します。相手側の立場にいる人としては、相手の所属する会社に同じく所属している人などが挙げられます。

「そちら」に敬語はある?

「そちら」は、「そっち」を丁寧にした表現となっています。こそあど言葉と呼ばれるものの一つとなり、こそあど言葉は「こっち」、「そっち」、「あっち」、「どっち」などと表現できます。この中で「そちら」は丁寧な表現となりますが、敬語とは違ったものになります。

「そちら」は人や物を示す代名詞となるため、代名詞そのものの敬語はありませんが、「そちら様」という敬語表現を使用することができます。「様」は、人に対して使用する敬称となります。そして、「そちら様」という表現は、相手や相手側の人を示す「そちら」に「様」を加えることで、相手や相手側の人に対する高い敬意を示すことができます。

メールで「そちら」の敬語表現を使う場合は?

メールでは、「そちら」の敬語表現となる「そちら様」を使用するケースが多く見られます。これは、メールの相手が取引先となる場合など、特に敬意を示す必要があるときに使用します。例えば、「そちら様のご都合の良い日で差し支えありません」といった使い方があります。

「そちら」と使用するだけでも、「そっち」より丁寧な印象を与えることができます。ビジネスメールで「そっち」のような言葉は使用してはいけませんが、同じ立場の人とのやり取りなどで「そちら」を使用するケースはあります。一方で、さらに敬意を示したい相手の場合には、「そちら様」を使用することができます。

電話で「そちら」の敬語表現を使う場合は?

電話でも、「そちら」の敬語表現となる「そちら様」を使用するケースがあります。先ほど例に挙げた「そちら様のご都合の良い日で差し支えありません」などの表現は、電話でも使うことができます。

また、「そちら様もお変わりないご様子で、安心いたしました」、「そちら様もお変わりなく、何よりでございます」、「そちら様もお元気そうで、安心いたしました」といった使い方もあります。これらは口語での使用が多く、メールというより電話で使用するケースが多く見られます。

「そちら」と「それ」の敬語表現の違いは?

「そちら」はこそあど言葉の一つですが、同じく「それ」もこそあど言葉の一つとなります。「そちら」と「それ」は紛らわしい言葉ですが、敬語表現にも違いがあります。両者の違いについて考えてみましょう。

「そちら」と「それ」の関係は?

「それ」とは、基本的に物を示す言葉になります。「そちら」は物や場所のほかに人を示す場合がありますが、「それ」という表現は人に対して使用しません。

「そちら」は物を示すことがあるため、「それ」の丁寧な表現として「そちら」を使用することができます。例えば、商品の説明をする場合を考えると、ある商品を「それ」と表現するよりも、「そちら」と表現した方が丁寧な印象があります。これは、商品の説明をしている相手に対し、丁寧な印象を与えることができます。

「それ」の敬語表現とは?

話の聞き手や読み手を敬う表現は、丁寧語と呼ばれます。これは尊敬語と謙譲語と合わせ、敬語の一つとなります。先ほど見たように、「そちら」などの代名詞自体の敬語はありませんが、敬語表現を使用することはできます。そして、「それ」の丁寧な表現として「そちら」を使用する場合、丁寧語のような使い方ができます。

上記で見た商品の説明の例で考えると、商品を「それ」と表現すると、説明の聞き手に対してぶっきらぼうな印象を与えてしまいます。一方で「そちら」と表現すれば丁寧な印象があり、相手に対して敬意を示すことができます。この場合、「そちら」には丁寧語のような意味が生まれ、「それ」の敬語表現として使用することができます。

「そちら」と「それ」の敬語表現を比べると?

先ほど見たように、「そちら」の敬語表現は「そちら様」となります。これは、物ではなく人を示す場合となり、「様」を付けた表現です。一方で、「それ」は物を示すため、敬語表現としては「そちら」を使用します。この場合に「そちら様」を使用することはできません。物に対して「様」を使うことはないからです。

「そちら」と「それ」の敬語表現を比べると、示すものが人か物かで違いがあります。また、「そちら」という言葉自体に「それ」の丁寧な表現としての意味があるため、「それ」の敬語表現として考えることができます。

「そちら」と「その」の敬語表現の違いは?

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